肩SAMの「Igla」によって、ロシアの巡航ミサイルを「追い討ち」撃墜する動画が撮影された。

 別なSNS投稿では、ウクライナ国産の「Leleka-100」から発達させた「RAM II」というロイタリングミュニションが露軍のSAMレーダー車両を直撃する俯瞰動画が……。弾頭重量は3kgだという。SEAD用の専用シーカー搭載なのかどうかは不明。もしそうだとすれば、「ハーピィ/ハロプ」の欠落を自力で補ったことになる。

 そこでインターネットを検索する。
 Leleka-100は、本体5.5kg、プッシャープロペラで70km/時で飛翔する。発進点までは民間ワンボックスで運び、行李×2箱内から部品をとりだし、工具無しで結合すればよい。
 発進はゴム。回収は胴体着陸。
 滞空2時間半。高度は1500mまで行ける。
 ウクライナ軍は2015年からこの偵察UAVを使っている。

 「RAM II」は、滞空55分、レンジ30km、着弾誤差1m。2018から国際武器市場に売り込まれている。
 ユーチューブビデオをみると、機体はレレカとはまるで別物だ。プッシャープロペラ電動であるところだけが同じ。
 射出はゴム・カタパルトによる。

 レーダーホーミング機能があるとは思えない。自走SAMに命中したのは、ビデオを通じたリモコンで、たまたまうまくいったのだろう。

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 Anders Anglesey 記者による2022-10-9記事「Russian State TV Host Calls to Scrap Christmas Trees, Send Money to Army」。
   ロシアの国営テレビ放送が視聴者に要求した。今年はクリスマスツリーを買うな。飾り付けもするな。そのカネをぜんぶ、ロシア陸軍に寄付せよ! 欲しがるんじゃねえ勝つまでは! 贅沢は敵だ! パーマネントはやめませう!

 寄付金で陸軍は、冬用戦闘服と、サーマルスコープを買うから。
 じっさい、サンクトペテルブルグ市では、今年のクリスマス飾りを工事中止した。

 ※満州事変から敗戦にいたる日本国内の様子を国外からつぶさに観察している者がいたとしたら、こんな感じだったのでせうね。

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 The Times of Israel の2022-10-10記事「Ukraine nuclear site, Europe’s biggest, reconnected to grid after line was cut」。
   土曜の午前に、ザポリッジア原発に給電する外部からの電力線が砲撃で切断され、所内ディーゼル発電に切り替えられていた。しかし、このほど750キロボルトの外部給電ラインが復旧したので、自家発電の必要がなくなった。

 現状、リアクター6基すべてが運転されていない。しかし燃料冷却のために、外部電源は不可欠なのである。

 自家発電に必要なディーゼル燃料は、タンクローリー×5台で給油すれば、10日は保つという。

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 Amir Bar Shalom 記者による2022-10-9記事「How Israel nearly failed to spot Syria’s nuclear reactor, from the man who found it」。
   2007年にIDFはシリアのプルトニウム核爆弾生産用原発を、その稼動前に吹き飛ばした。
 モサドがなんでこれが怪しいと察したかというと、施設とユーフラテス河を結んだ冷却水のパイプラインだという。

 ※なぜこんな昔話が今、記事になるのか? ひょっとしてイスラエルは、ロシアがウクライナで核を使ったら、得たりやかしこしと、どさくさにまぎれて即座にイランの核爆弾生産工場を核空襲する気じゃなかろうか。そうなると朝鮮半島でも米空軍と米海軍が通常兵器で北鮮の核施設を全壊させるきっかけにもなる。世界の心配事は、クリスマス前に一気に片付くかもしれない。めでたし。

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 Tyler Rogoway 記者による2022-10-9記事「AbramsX Next Generation Main Battle Tank Breaks Cover」。
    砲塔上のRWSには30粍チェーン・ガン。
 「XM360」120粍砲のマズルには、ブレーキとして働く小孔が多数。

 エンジンは謎のハイブリッドで、燃費が50%も向上するとジェネラルダイナミクス社では吹かしている。
 ハイブリッドにすることで、停止状態での給電継続に余裕が生じ、完全停止状態からの急速移動も簡単になる。

 砲塔は無人になる。そして装填手が省略されて乗員は3人となる。

 そしてM1シリーズとしては初めて、前のモデルよりも全重が軽くなる。

 APS系は砲塔内に収蔵されており、スロットからグレネードを射出する。

 ドライバーには、ヴァーチャルの360度デジタル視界が与えられる。
 そして注視すべき対象物は、「強調表示」される。

 有人のM1戦車には、無人の補助AFV複数が付き従う。それをM1内からリモコンによって駆使する。

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 Ralph Vartabedian 記者による2022-10-9記事「How California’s Bullet Train Went Off the Rails」。
   米国初の、実験的な高速鉄道「カリフォルニア高速鉄道」。LA~シスコを直結する。
 プロジェクトは数十億ドル規模でスタートしているのだが、はやくも予算超過の悪夢にうなされつつありという。

 今、1日の工事費は、180万ドルだ。

 ルートは山岳内をつっきるので、橋やトンネルだらけ。しかも地震断層の上を走らにゃならぬ。

 ルートは最短コースにはなっていない。わざわざモハヴェ砂漠の方へ大きく湾曲している。そっちで新都市を開発したい有力政治家の意向に合わせた妥協ルートだ。