露領であるベルゴロド上空では、味方がウクライナに向けて発射したミサイルを、味方のSAMが撃墜してしまうという事象が頻発している。

 ストラテジーペイジの2022-10-12記事。
   「玄武2C」は過去数回、発射に成功していたのだが、10-4には失敗した。制御システムに問題があったという。それは、発射前点検では検知できなかったという。

 ※イプシロン6号機でも同じ事象が起きてないか? GPSスプーフィングを疑うべきじゃね? その対策ができている米国製ATACMSには何の問題もないわけさ。

 地ージスの代替として日本が決定した2隻の2万トン級イージス艦。1隻の定員は110名だが、おそらく「2クルー」交替勤務制にし、倍数の乗員を確保するだろう。さもないと無休止での活動は続けられないから。
 ※2艦に対して「3クルー」でもいいんじゃねえか? ローテーションなんだから。

 2万トン軍艦は2028年就役見込みである。

 朝満国境の警備兵だが、このごろでは3ヵ月~半年ごとに、面子を入れ替えるようになった。
 地元民と警備兵が狎れ合ってしまうと、国境がルーズになるので、そうなる前に、兵隊を転勤させてしまう。


 ※チタにある「第103戦車工場」は、これから3年かけ、800両のT-62をリファービッシュ整備するという。しかし3年後には、1両につき4人必要な乗員の、成り手がみつかるまい。

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 Hyonhee Shin 記者による2022-10-12記事「Russians fleeing Putin’s call-up sail to S.Korea, most denied entry」。
   9月21日の動員令以降、これまでに23人のロシア人が4杯のヨットで韓国沿岸まで逃亡してきたが、ただ2名を除き、韓国政府は入国を拒否したという。

 火曜日には、15人を乗せた2隻のヨットが、それぞれ、鬱陵島と浦項から、すごすごと去った。

 だがそれとは別に2隻のヨットが、まだ浦項港にとどまっている。
 その1隻には4人が乗っていた。そのうち2人だけが上陸を認められた。必要書類を所持していないため、入国を許されなかった2名は、これからヨットでタイを目指すという。

 韓国は、ロシア人の旅行者には基本的にビザを要求しない。ただしそれは、電子申請システムを通じて事前に承認された者に限る。

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 Lora Kolodny 記者による2022-10-11記事「Elon Musk denies report that he talked to Putin recently about Ukraine war」。
   イアン・ブレマーはSNSに書いた。イーロン・マスクがロシアに味方するツイッター投稿をする前にプーチンと電話していたと。
 火曜日、マスクはそれを打ち消した。やはりツイッター投稿で。「わたしはプーチンとは1回しか話したことはなく、それは18ヶ月前で、話題は宇宙のことだった」という。

 ところがその直後に、ブレマーはあらためて、このマスク発言を否定した。マスクはブレマーに対して語っているという。マスクはプーチンと直接にウクライナの話をした、と。

 マスクが公共空間で意見を述べることは、スペースX社にリスクをもたらすだろう。なにしろ2003年いらい、連邦政府から105億ドルも契約受注しているのだから。

 米政府がやろうとしている外交の邪魔をする企業リーダーの存在は、米政府には迷惑な話。代わりの企業があるなら、そっちと仕事をしようとするだろ――う、とベンチャー投資家のアレックス・ハーストリックは言う。

 ※プーチンはトランプの再選を熱望していることは疑いもない。マスクはツイッターを買収して、トランプが排除されないSNSにしたいと考えていた。そのマスクをプーチンが籠絡していた。筋は通る。しかしプーチンや熊プーから脅されるという経営上の最悪事態をいままで想定すらしていなかったとは……。俺だったらそんな経営者が用意した火星ロケットには乗らない。

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 Charles R. Davis 記者による2022-10-12記事「Elon Musk blocks Ukraine from using Starlink in Crimea over concern that Putin could use nuclear weapons: report」。
   火曜日に報じられたところによると、イーロン・マスクは、意図的に、クリミア半島ではウクライナ軍がスターリンクを使えないようにさせている。

 ※ベン・ホッジズ大将は明言した。2023年の夏までにはクリミア半島はウクライナ軍によって奪回されているだろう、と。

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 Aram Roston and David Gauthier-Villars 記者による2022-10-12記事「Special Report: U.S. firm supplied networking tech to maker of Russian missiles」。
   2014年のクリミア侵略に米政府は経済制裁を発動し、その結果、ロシア国営「MMZ アヴァンガルド」社と米国の企業が取引きすることは違法である。
 MMZは、「S-400」のメーカーである。

 トルコが「S-400」を購入したので、2019にトルコは「F-35」を買えなくされた。そのくらい「S-400」は無視できない。

 しかるに米国企業「エクスストリーム・ネットワークス」社は、MMZのネットワークシステムにソフトウェアを堂々と提供していたことが判明した。

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 2022-10-11記事「Russian commanders deny ammo to new troops for fear of ‘mutiny’: report」。
   ウクライナ政府高官は語る。南部戦線のロシア軍指揮官は、最近徴兵した素人兵たちに弾薬を交付しないようにしている。弾薬を交付したら「用武器反抗」される懸念があるので。

 弾薬なしで、前進するように、命ぜられている模様だ。

 弾薬は部隊から分離して移送されている。
 指揮官は、兵たちに、死ぬか捕虜になることを命じている。叛乱されるより、その方がマシなので。

 一方ハルキウ方面では、ワグネルの2個分遣隊が殲滅されたそうだ。

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 Brent Stricker 記者による2022-10-11記事「Smuggler Tech: Low-Profile Boats Could Resupply the Marine Corps」。
   米海兵隊は、南米麻薬組織が密輸に使っている半没艇の被発見率が低いことに注目し、これを無人補給手段に利用できないか考えているが、ネックは、海上衝突予防法規をいかにしてクリアするか。

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 Boyko Nikolov 記者による2022-10-12記事「Dual-M72 LAW-wielding drone was shown in the United States」。
   いま米国で「AUSA 2022」という大兵器展示即売会をやっているのだが、米国の「Alare テクノロジー社」は、使い捨ての対戦車ロケット弾である「M72 LAW」を2本、斜め下向きに大型クォッドコプターに搭載して、対戦車攻撃させる新システムを出展して、売り込んでいる。

 商品名は「BLADE-55」だそうである。ペイロード20ポンド。
 LAWは径66ミリのロケット弾を発射する。この弾薬は今日では、ノルウェーのNAMMO社の米国内工場で製造している。

 会社はすでに実射テストを済ませている。

 ※写真でみるかぎり、俯角60度でラーンチャーチューブを固定してしまっているようだ。敢えて旋回式にしないのは合理的だろう。マルチコプターの機体じたいを傾ける方が簡単だから。