火曜の夜にオマーン沖でイスラエルのタンカーがイランの「シャヘド136」の特攻攻撃を受けて小破。どうやって誘導したんだ?

 Allison Quinn 記者による2022-11-16記事「Russian Colonel Who Helped Putin’s Mobilization Mysteriously Shot Dead」。
   ヴァディム・ボイコ大佐は、プー之介の動員令に協力していたが、ウラジオストックのマカロフ高等海軍学校〔海軍大学校?〕のオフィス内で射殺体となって発見された。

 地元メディアは自殺だと報じている。こめかみに弾丸を撃ち込んだとするメディアあり。

 かたや「テレグラム」のチャンネルである「Baza」は、銃声が複数聞こえたと言っている。
 下士官が室内に飛び込むとボイコは胸に5発の弾丸を受けて死んでいたと。
 そして、遺書は無かった。室内には5発の空薬莢と、4梃のマカロフ拳銃があった、という。

 1ヵ月前には、プリモリスキー管区の動員を担任していた軍事政治委員が死体で発見されている。死因は心臓停止であった由。

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 ストラテジーペイジ の2022-11-17記事。
   10-29の無人特攻艇によるセバストポリ襲撃だが、発進地は200km離れた海岸からだろう。

 途中の通信はスターリンクを使ったのだろう。※これは怪しい。地域制限があるからだ。他の特別な衛星回線だろう。

 ともあれ露軍は、このスウォームが港のすぐ前にやってくるまで、まったく探知することができなかった。

 10-29奇襲の偉業は、空海同時弾着を狙ったというところにある。スピードの違う無人艇と無人機が同時に敵軍港に到達するようにコーディネートできたのだから、すごい。

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 Andrew Dyer 記者による2022-11-16記事「Navy captain censured over deadly AAV sinking tapped for aircraft carrier command」。
    2020年6月にAAV7の沈没死亡事故を起こした揚陸艦『サマセット』の艦長ジョン・クルツ大佐。このたび栄進し、空母の艦長を拝命することになった。

 新年度の2024会計年度は、2023-10-1からスタートするので、転任もその日だろう。

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 Defense Express の2022-11-17記事「Under the Fire of Tanks and ATGMs: Short Review of the Turkish Kirpi by Ukraine’s Servicemen And How It Helps On the Battlefield」。
   トルコ陸軍が2014に採用した4×4MRAPである「キルピ」。これをウクライナ軍も50両、貰って使っている。近々、追加で150両、もらえる予定だ。

 ユーザーの評判は良好。特に、付属の12.7ミリ機関銃が、600m以遠まで火制が利くので、絶賛されている。

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 Emma Helfrich, Tyler Rogoway 記者による2022-11-16記事「Taiwan Shows Off Its Radar-Killing Kamikaze Drones」。
   台湾も国産兵器エキシビションを開催してマスメディアを集めている。
 2つの無人機が注目された。

 ひとつは〔ハーピィにそっくりな〕ロイタリングミュニション「Chien Hsiang」。※おそらく漢字表記は「剣翔」。またロイタリングミュニションのことを台湾語では「游蕩弾薬」というようだ。

 もうひとつは「MQ-9 リーパー」に類似した「Teng Yun」。

 主催したのは、中山科学技術研究所。国立の兵器開発機関である。

 「Chien Hsiang」は敵が出すレーダー派に向ってホーミングし、自爆する特攻機。
 トラックの荷台からつるべ射ちに打ち出す。

 5時間滞空でき、レンジは1000kmに達するという。
 この機体はすでに2019から存在が一般公開されていた。

 ※シャヘド136がハーピィの模倣から出発していることは歴然としていたので、タンカー攻撃に使われたバージョンは、特定のタンカーの船舶レーダーにホーミングするようなセンサーを装置できたのではないかと、私は疑う。碇泊中のタンカーなら、この方式でも、よもや外れることはないだろう。