ロシアもスイッチブレードのコピー品を製造開始したという。

 たぶんイランが設計したもの。

 次。
 ストラテジーペイジの2022-11-24記事。
   英国のSSBNの老朽化が深刻である。先ごろ『ヴィクトリアス』が米国近海のいつもの演習海域からトライデントSLBMを1発か2発、発射しようと向っていた途中で電気火災が発生し、緊急浮上を余儀なくされている。もちろん発射訓練は中止。

 英国は全部で4杯のSSBNを保有しているが、すべて90年代の建造だ。
 想定寿命は30年であったから、2020年代に寿命が来るのである。
 『ヴィクトリアス』の場合、2025に退役させる予定だった。しかるに後継の『ドレッドノート』級SSBNがちっとも仕上がらず、更新は2030年代に先送りされるであろう。

 次。
 James Kilner and James Crisp 記者による2022-11-24記事「Russia’s Wagner Group sends bloodied sledgehammer to EU」。
  欧州議会がロシアをテロ国家と認定するのに反発し、ワグネル・グループは欧州議会宛てに、血ぬられたスレッジハンマーを郵送した――と露版のSNS上で宣伝をしている。

 大ハンマーはバイオリンケースに入れられているという。
 ※バイオリンの大きさに収まるというのはおかしくないか? チェロの間違いでは?

 大鎚の金属部分にはワグネルのロゴが刻印されている。そこには血はついていない。しかし木柄の下端近くに赤色のヨゴレがついている。

 このSNS投稿ビデオとは別にプリゴジンが声明を発表。彼はこのスレッジハンマーを欧州議会に送ったそうである。プリゴジンはビデオの中には顔を出していない。

 英『The Telegraph』紙が欧州議会に取材したところ、そのようなスレッジハンマーは受領されてはいないそうである。してみると、いつもの嘘?

 次。
 Danielle Ong 記者による2022-11-23記事「Ukraine Army Bombs Russian Ammunition Depot Killing 50 Soldiers, 50 More Injured」。
   水曜日、ウクライナ軍発表。

 ルハンスク州にて露軍の弾薬集積所を爆破した。それによって50人の兵隊を斃し、別に50人を負傷させたと。

 ※スウェーデンでは冬のあいだ、エネルギー節約に関係なく、僻村の戸建民家は、窓辺に1~2ワットの暖色系照明を、終夜、灯し続ける。これは風物であり観光資源要素ともなっている。のみならず住民の精神衛生上の必然がある。高緯度地方の冬の夜は長い。それが真っ暗では、元気がなくなってしまうのだ。これは北海道住民ならわかるはずだ。これから停電が続くはずのウクライナには「そらだま」を大量に贈ると、比較的にわずかな予算で、大きな宣伝効果があるだろう。もちろん日本の外務省にはそんな気の利いた人材は、ひとりもいないのである。

 次。
 雑報によるとルクセンブルクは2022-8に「プリモコ ONE 150」というチェコ製の固定翼無人機を6機、ウクライナに寄贈していたが、こんどは28両のHMMWVを寄贈すると表明。

 そこで、「ONE 150」のメーカーであるPrimoco社のウェブサイトを見たところ、こんなことが書いてある。

 2022-11-21に同社は、欧州の某国に対して5機、売ることになったと広報している。
 また11-14には某国に対して8機をすでに売ったと広報している。
 しかし8月以前にルクセンブルクもしくは欧州某国が買ったという情報は記載されていない。こりゃいったい、どういうこと?

 プリモコ社の無人機「ONE 150」は、連続15時間滞空でき、無線による直接リモコンは200kmまで可能である。
 離陸と着陸は全自動。したがって操縦スキルは必要ないし、深夜の悪天候時でも関係ない。

 片道フェリーなら2000km飛ぶ。
 滑走路長は、300mあればよい。

 最大離陸重量は 150kg。
 巡航速度は 100km/時~150km/時。
 ペイロードは 30kg。
 高度は3300mまで行ける。

 ※下地島から尖閣までは200km以上あるので、もしもこいつを運用するとしたら石垣島か西表島に持ち込むしかない。300mの直線道路は、どこかで確保できるだろう。

 インマルサットを経由した衛星通信もいちおう可能。2020年にそれを使って、チェコからリモコンしてマレーシア上空でデモ飛行させたことあり。マレーシアは購入している。

 次。
 J.P. Lawrence?記者による2022-11-24記事「Army tests blood delivery drones, applying lesson from war in Afghanistan」。
    遠い戦場で味方陸軍部隊に大量の負傷兵が発生したときに、必要な血液パックをドローンで迅速に届ける。そんな開発中のシステムの問題点をあぶりだすための演習がモハベ砂漠で実施された。

 無人機は「FVR-90」といい、固定翼機の姿で巡航するが離着陸は垂直にできる。それでいて22ポンドの「全血」液を、温度を適確に管理しながら、250マイル先まで配達してパラシュート投下できる。

 特に熱帯の戦場に届けるさいに冷蔵状態を保てるようにしている。

 イラクやアフガンでは、敵ゲリラはほとんどSAMを有しておらず、こっちの救護班は有人機を飛ばし放題にできた。しかし将来戦場ではそうはいかない。たとえばウクライナ戦線のような場所を考えるべし。

 負傷兵をヘリでエバキュエートできないとしたら、逆に後方から血液をドローンで届けるしかなくなるのである。米陸軍では、そこまで考えている。