膝パッドが支給されていない露兵が、ペットボトルを切り裂いて「脛当て」を自作している。

 足らぬ足らぬは工夫が足りぬ。

 次。
 Thomas Newdick 記者による2022-11-30記事「Russian, Chinese Bombers Land At Each Other’s Airfields After Joint Patrols」。
   中共とロシアの重爆が日本海を合同飛行し、露軍の「ツポレフ95MS」は浙江省の某基地に着陸した。
 そこで給油をうけたのち、また露領のアムール州の「ウクラインカ」空軍基地まで飛び戻った。

 同時に、中共の「轟6K」も、露領内の空軍基地に着陸した。それがどこかは報じられてていない。

 ロイター報によると、空自は「轟6」が2機の露軍のUAVと合同飛行した、と言っているそうである。

 ※ロシアは、中共が台湾を侵略するなら協力しますよ、と言っているわけ。その見返りは、ウクライナ戦争への協力をとりつけること。相当の見返りが、既に与えられている。

 ※雑報によると、「Nazgul5 Evoque F5」という中共製のクォッドコプター(4軸だが、プロペラが3枚翅というところがユニーク)のそっくりそのままの商品が、ロシア国内にて、国産の「Dobrynya」だと称して売られている。

 次。
 Joseph Trevithick 記者による2022-11-29記事「Turkish Laser-Guided Artillery Rockets Could Be Giving Ukraine New Capability」。
   トルコはMLRSと同格性能の地対地ロケット弾を製造しており、それを「TRLG-230」と称している。これはすでにウクライナ軍に供給されつつあり。

 射程70kmで終末GPS誘導、もしくはレーザー誘導もできるという。メーカーは、トルコのロケトサン社。
 ロシア製のトラック車台にとりつけたラーンチャーから複数発、発射できる。

 ※今次戦争で得られている最大の実用知見は、《40トン級のソ連系戦車は10kgのTNTの「至近弾」爆発でも無力化できてしまう》ということ。過去の戦場の事後写真では想像ができていたけれども、今次ウクライナ戦争では、無数の動画フッテージでそれを確認・再認識でき、もはや疑いもなくなった。よって現地では一時的に152ミリ/155ミリの既存の砲熕砲兵が脚光を浴びている。十五榴の砲弾内には7kgから11kgのTNTが入っているからだ。しかし十五榴を撃ちまくれば、摩滅砲身をひんぱんに交換せねばならぬ問題が浮上した。さらに「ランセット」のような安価な特攻ドローンによって最先端の牽引砲M777や高額な155mmSPがやられてしまう危険もあらためて立証されている。「対砲兵戦」をしようにも、相手がランセットでは「暖簾に腕押し」である。そこで目端の利くトルコのメーカーなどは、「十五榴相当の炸薬10kgを充填した胴体に翼を取り付けたロイタリングミュニション」の開発を進めている。将来の対支戦を考えたとき、この方向が最も正しい。あとはその特攻ドローンの量産性である。そこで提案したい。今から急いで研究しなければならないことがあるはずだ。それは、主翼じたいを爆発物でこしらえたUAVだ。TNT10kg相当の炸薬と複合構造材を熔融コンポジットし、その素材によって、自爆型UAVの主翼をこしらえて、大量にストック。それを各種の胴体と組み合わせるようにする。尾翼とエンジンのついたUAVの胴体を、スペックとして狙う射距離に応じて、とっかえひっかえできるようにするのだ。5km以内で特攻させるものから、50km以上も飛ばすものまで、主翼はすべて共用とし、胴体だけ、バリエーションを多様化する。今日では優れた鈍感爆薬が開発されているので、主翼被弾のおそれなどは懸念するにおよばぬ。だから大アスペクト比でいい。このロイタリングミュニションを輸送機によって高空からバラ撒くこともできる。その場合、胴体は極細にできるだろう。なお並行して開発されることが望まれるのは、数百kmの航続運転に耐えてくれる、使い捨てのマイクロ・ターボジェット・エンジンだ。これでプロペラを追放できれば、デンスパックしやすい。

 次。
 Defense Express の2022-11-30記事「Belgium to Deliver Undewater Drones to Ukraine
   深度100mまで探査できる、有線操縦の水中ロボット艇を、ベルギーがウクライナに寄贈した。「REMUS 100」という。

 海底から2kgのモノを掴んで揚収することができる。

 ※英国はセバストポリ等を奇襲させるUUVをウクライナに与えるくらいお茶の子のはずなのに、それをしないというのには、理由があるのだろう。黒海に関しては露土戦争以降の特殊な国際法適用があるので、英国はそれを攪乱したくないのだろう。だからわざと水上爆装艇を選んだのだと思う。この調子だと機雷攻撃をこっちから仕掛けることもなさそうだ。すくなくとも黒海では。

 次。
 ストラテジーペイジの2022-11-30記事。
   プー之介は500万人の動員が必要だと言い出した。しかしこれは1941動員規模であり、ほぼ不可能である。

 スターリンはインターネットを相手にする必要はなかったし、徴兵対象者に国外逃亡させない方法もあった。それと今とでは、比較にならない。

 プーチンが権力を握った1999いらい、ロシアからはすでに500万人以上が、国外へ転出してしまっている。
 2020にプーチンの終身独裁が法定され、その脱出の波は加速していた。

 ※自衛隊も、足りぬ人手を「リモート・ワーカー」の外部雇用で補えるはず。それによって、向かないデスクワークに効率悪く縛り付けられている本ちゃん隊員に、「本来業務」に回ってもらうことができる。

 ※ロイターによるとマドリッド駐在のウクライナ大使館に手紙爆弾が通常配達された。開けた人が指に軽傷。スキャンしてなかった。

 ※ロシアは相手陣営内の分断・相克を焚きつけようとしている。新手の「ファルス・フラッグ」情報作戦。いわく、ポーランドはウクライナ西部の編合を狙っていると。いわく、ウクライナ兵が反トルコのPKKを支援するSNS投稿をしたと。