巨大病院船『コンフォート』が患者満載の小型ボートをクレーン吊り中にワイヤーがはずれ、19人が海中に転落。場所はハイチのジェレミー港沖。日曜日。

 Dan Parsons 記者による2022-12-13記事「Ukraine Situation Report: Nature May Have Aided Sinking Of Russian Flagship」。
   『ウクライニアン・プラウダ』紙が宇軍に取材したところによると、じつは2月に露海軍はネプチューン・ミサイルを迎撃できていたという。それはクリミアからミコライウに出てきた3隻の揚陸艇を沿岸から狙ったものだったが。

 ついで4月13日、1個のネプチューン発射大隊が、大きなレーダー反射を120km沖合いに認めた。それはロシア軍艦だと思われた。

 どうも巡洋艦『モスクワ』の指揮官は、当時、雲が低く雨が降っていたので、自艦の動きが、ウクライナ軍のレーダーから隠されるはずだと思っていた節があるという。

 もちろん、ウクライナ軍にOTHレーダーがないことはわかっていた。沖から120kmも離れていれば、地球の丸みがじゃまになって、沿岸レーダーからは捉えられるはずはないのである。

 ところが、電波が雲底と海面との間を乱反射することにより、宇軍の沿岸レーダーは、水平線の向こう側の『モスクワ』を探知できたのである。

 ※スポラディックE層みたいにか? この記事は嘘だと思う。宇軍がNATOからAWACS情報を受取っていたことを隠すための、作り話だろう。2月のネプチューンの迎撃というのもたぶん真実ではなく、真相は、最初から目標艦の未来位置を精密に割り出せていなかったため、ミサイル固有のレーダーが飛翔した先で目標を失探したというだけだろう。その未熟さを見て、NATOは情報提供をステップアップしたのだろう。

 『モスクワ』の方では、探知されていないという確信があったから、防空警戒レーダーを作動させていなかったのだ。
 ※米軍の電波源探知衛星等に捕捉されないように電波封止していたのだろう。しかしその努力は無駄だった。おそらくP-8その他のESMを統合されて、衛星交信から位置を絞り込まれ、最後はP-8のレーダーで座標を割られた。ひょっとするとクリミア半島周辺の海底にはとっくに置き捨て型のソナーが密かに敷設されていた可能性もある。

 トラックから発射した2発のネプチューンは、飛翔6分にして、ヒットした。

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 Liz Sly and Kostiantyn Khudov 記者による2022-12-14記事「Shelters, backpacks, and FM radios: Kyiv prepares for nuclear war」。
    キーウにはソ連時代に地下鉄網が掘られた。これは核シェルターとするためであった。
 今、キーウ市民は21世紀の核攻撃に備えてそれぞれ地下室を掘り、被爆後1週間食いつなぐための「避難袋」を用意している。

 首都郊外の住民のための公共の核シェルターは、それらとは別に425箇所ある。食糧、水、ラジオが備蓄されている。

 もし道を歩いているときに核爆発に遭遇してしまったら、爆発源方向に足を向けてうつぶせに伏せること。
 爆風が過ぎ去ったら、地上風の風向きを見極めて、降下灰が来る前に、地下シェルターもしくは建物の屋内へ入れ。

 屋内に入る前に、着ていた上着は脱ぎ捨てる。できればビニール袋に入れて。
 テープを使い、ドアや窓の隙間を目貼りすべし。

 モバイル端末は使えなくなる。ポケットラジオに耳を澄ませ。

 ある市民の避難袋の中身。複合機能ラジオ。懐中電灯。手巻き式充電器。ボトルオープナー。

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 2022-12-14記事「Kazakh News Outlet Rejects Russian Demand to Delete War Coverage」。
   カザフの独立報道系ウェブサイト「Vlast.kz」いわく。ロシア政府の情報統制機関「ロスコムナゾール」が、露軍がウクライナの都市を爆撃して死傷者が多数発生しているという記事を削除しろと要求してきたが、われわれは拒否したと。

 ロスコムナゾールは、もし従わないならブロックすると脅した。

 ※カザフの大統領は、竄入露人は保護すると請合っているが、露系プロパガンダ機関は、カザフスタンがロシア人を強制帰国させるであろうといった嘘情報をしきりに流している。

 月曜日にインターネットの自由に関するNGOが発表したところては、2022年においてロシアの情報統制機関は毎週平均して4900のウェブサイトをブロックしているそうだ。

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 ストラテジーペイジの2022-12-14記事。
    中共は世界の155ミリ野砲市場に製品を売り込もうと思っている。
 M777の類似品としては、全重4.5トンにまとめた「AH4」がある。レンジ40km。
 さらに十五榴の山砲ともいうべき軽量型もあり、それは3トンにまとめている。

 155ミリ自走砲についてはフランスのカエサルの18トンには中共技術では勝てない。同じ52口径長のバレルで、22トンにまとめた「SH-1」で市場を競おうと思っている。

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 Defense Express の2022-12-13記事「Ukraine’s Artillerymen Told How the Czech Dana SPG Differs From the Soviet Self-Propelled Guns」。
    チェコから寄贈された装輪式の152ミリDANA自走砲。それはどんな具合か。
 乗員は装甲されたコンパートメントの中で座標を入力するだけ。どこを狙っているのかも知らない。通信で言われたとおりにするだけ。
 砲尾は完全に無人である。最大仰角でも、弾丸も装薬もロボットが装填する。

 ※ドイツは追加で装軌式SPも供与する。イタリアはFH-70を追加供与する。

 ※ウクライナはS-300もBukも国産していないから、それがタマ切れに近づいている今、西側のSAMを全面導入するしかない。

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 Tanmay Kadam 記者による2022-12-13記事「‘Equivalent’ To Six F-35 Jets, Australian Experts Say B-21 Stealth Bombers Better Suited Against China Than F-35s」。
   豪州一の国防シンクタンクASPIの専門家による合理的な提言。F-35なんか買わずに「B-21」を買うべきだと。

 それ1機でF-35の6機分の仕事をしてくれる(航続9600km、兵装10トン)。したがって、総額で安くなる。
 豪州と中共本土は7400km離れている。

 B-21には長射程巡航ミサイルを12発、搭載できる。

 B-21の単価は7億ドルだろう。
 B-21を12機買うと、豪州は毎年5億ドルの維持費が要るだろう。