ひとりヒトラー。

 Dzirhan Mahadzir 記者による2022-12-18記事「UPDATED: Royal Thai Navy Corvette Sinks in Gulf of Thailand」。
   タイ海軍のコルヴェット艦『スホタイ』が現地深夜11時半にシャム湾に沈んだ。動力を喪失し、水が流れ込んだという。

 バンサパン沖20マイルで大波をかぶり、電機室に浸水したことで、動力が止まってしまった。同時に大傾斜。
 同艦が沈む前に、1隻のタイ軍艦(フリゲート)が救助にかけつけることができた。その後、フリゲート×1と、LPD×1も現着。強風。

 乗員106名のうち78名はフリゲートの『クラブリ』が収揚したが、のこり28人は行方不明。
  ※第一報だと110人全員無事という話だった。

 『スホタイ』は米国のタコマ造船所が建造し1987に就役した。

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 Alia Shoaib 記者による2022-12-19記事「A Russian tank unit deliberately attacked another Russian position in Ukraine, report says, illustrating vicious rivalries within Putin’s army」。
    NYT報道によると、この夏に、ロシア軍の戦車1両が、意図的に、味方陣地を砲撃したという。その前に何か口論をしていたという。
 場所は、ザポリッジア。

 露軍のドローン・オペレーターがいちぶしじゅうを見ており、露軍を脱走後に、NYT記者に語った。

 T-90の車長が怒ったようだという。「ロスグヴァルディア」というプーチン直轄の私兵組織の検問所を主砲で吹き飛ばした。
 そんなことは、よくあるのだという。

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 2022-12-15記事「University submersible completes record 2-hour underwater dive」。
   国立孫逸仙大学が開発した海底調査用の有人潜航艇。今年8月に「Liuqiu」島沖にて2時間弱の潜航に成功していたことが火曜日に発表された。
 これが、台湾で国産した、史上最初の潜水艦ということになる。

 2人乗り。
 高雄にあるCSBC造船所が建造した。

 いまは50mしか潜れないが、改良型は500mを狙う。

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 2022-12-19記事「Ex-defense chief Feng expresses opposition to Songshan Airport closure」。
   2016年から18年まで台湾の国防相だった憑世寛は、台北郊外にある「Songshan Airport」(松山機場)を潰して公園にする案には反対だと意見表明。
 この空港は軍民共用である。

 この公園化案はDPP(民主進歩党)の政治家たちがよく唱えている。

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 Boyko Nikolov 記者による2022-12-19記事「F-22 Raptor will have new stealth fuel tanks for a greater range」。
   F-22はあと10年は現役でいてもらう。しかし対支戦争用としてはレンジが足らないので、主翼下にステルス性をあまり損ねない増槽をとりつける研究を来年から始めるという。

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 Tanmay Kadam 記者による2022-12-19記事「F-35 vs Su-35: NATO Expert Says F-35 Stealth Fighters Would ‘Turn Back’ On Spotting The Russian Flanker」。
   ことし6月にイスラエルのメディアは報じた。イスラエル空軍のF-35Iの航続距離を延ばす改修を独自に進める。それによって、たった7機しかないタンカーの「ボーイング707」には依拠せずに、イランの核施設をF-35で反復空爆できるようになる。

 ※この記事では「ビーミング」という空中機動についてもいろいろ説明している。ドップラーレーダーに対して透明人間と化すためには、敵レーダーに対して近づきもせず遠ざかりもしないコースを飛べばよい。敵AAMに対しても、はじめ、それを真横に見るようにして飛行し、近づいたところで急機動することで、かわす。

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 Minnie Chan 記者による2022-12-19記事「Is China’s W-15 engine to power J-20 stealth fighter jet nearing completion?」。
   Liu Daxiang は中共の軍用エンジンの開発を領導してきた第一人者。「殲20」用の国産「WS-15」について「ウィーチャット」でいろいろ語っている。このエンジンの出力重力比は「10」だそうである。実装しての試験飛行はすでにおわっているものの、まだ正式採用には至らない。

 F-22用の「F119」エンジンを、相当意識して開発したようである。

 2017年の話では、この新型国産エンジンは2020には完成しているはずであった。しかし現実はそんなに甘くはなかった。

 中共空軍の退役将校いわく。航空エンジンの開発には5段階がある。地上テスト。風洞試験。高々度環境試験。実機飛行試験。先行少数量産品を実装しての運用試験。

 プラット&ウィトニーがF119を開発するのに12年をかけている。さらに最初の飛行試験から14年がかりで改修をし続けた。

 ※エンジンに関しては時間をカネで買うことができない。スタート時点の判断が勝敗を運命付ける。早く正しい未来予測ができた者だけが勝つ。ホンダジェットはさすがであった。陸自は無人機のエンジンについてこれまで何のメーカー助成も試みておらず、時間をドブに捨てている。

 9月に中共空軍は、こんご「殲20」には「WS-10C」エンジンを載せると発表した。「WS-10C」はロシアの「AL-31」のコピーである。

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 James Beardsworth 記者による2022-12-18記事「Is Russia Receiving Weapons From North Korea?」。
    ロンドン大学のダニエル・サリズベリーによると、北鮮製の122mmロケット弾がロシアに売られているという。それは露軍のBM-21「グラド」で使える。

 対戦車ミサイル、対空ミサイル、RPGも売り渡されている。

 「トチカU」の同格品のSSMも売られるかもしれないという。

 ゼレンスキーによると2月から11月までに露軍はウクライナに4700発以上のミサイルを撃ち込んだという。

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 The Maritime Executive の2022-12-14記事「The Fuel Grade for Next-Gen Nuclear Propulsion is Only Made in Russia」。
   艦船用の原子炉には、通常、ウラン235の濃度を、天然の0.7%から、「3%~5%」まで高めた低濃縮燃料LEUを使う

 研究用途には、高含有で低濃縮のHALEUが使われる。5~20%のウラン235を含むのだが、総量を局限してある。
 HALEUの製造会社はロシアにしかない。それで流通は途絶している。
 ビル・ゲイツが設立したテラパワー社は、このため、新型炉の開発進行を2年間、凍結すると発表した。