空軍弾薬を使い尽くしたら、次は海軍用の魚雷か? ある物はぜんぶ使わないとね。
次。
Brennan Deveraux & John Thomas Pelham IV 記者による2023-1-12記事「A Maneuver-Centric Force No Longer?」。
戦場が透明化している。
空がISRだらけなので、AFVは敵の有効な火力の前に、はるか遠くから暴露してしまう。
車両部隊が、集団のまま、整斉と燃弾を補給してもらえる聖域も、もはや無くなった。
ある座標に正確に当たる火力、ならびに、ある移動標的に正確に当たる火力。どちらもかつては先進国軍隊の独占品でしかも稀少品だったが、いまやそれらを中小国軍隊でもあたりまえに駆使できる。そのため「高価値」目標の戦場での生き残りは、図り難くなった。
分散して秘匿的に浸透したり散開配置できる、少人数の歩兵の班が、徒歩で持ち運んで運用できるような軽便なミサイル、ならびにドローンが大普及したことで、補給トラックの車列運用は、難しくなった。広々とした燃弾の補給拠点も、いまや開設は不可能である。
ナポレオン戦争は機動戦の時代だった。それがWWI で陣地火力戦に変わった。傾向は似ている。
機械化部隊が要らなくなるわけではない。こちらが前進して敵陣を占領できないなら、いつまでも戦争は終わらないからだ。
機械化部隊は、新時代に合わせて「生き残り方」を変化させ続けるしかない。編成も戦法も変えていくしかない。「火力部隊の奉仕者」としてサブの位置に下がるかもしれない。その答えを皆で探している段階だ。
次。
Nick Reynolds 記者による2023-1-11記事「Belarus May Be Forming a Wagner-Like Militia, Oppositionist Warns」。
ルカシェンコが、ベラルーシ国内にも「ワグネル」と類似の私兵部隊を創設しようとしているという。反ルカシェンコの党派いわく。
※別報によるとベラルーシ警察は、前に大統領候補であったアンドリー・ドミトリーフを逮捕収監した。
次。
2023-1-12記事「Russia is moving its troops from Belarus to the Luhansk region」。
1-11にベラルーシを48両の列車が出発。8両は客車で、1両に露兵が400人乗れる。3両は有蓋貨車。装備品と需品を容れる。37両は無蓋車で、荷台の上に車両を載せる。
行き先はヴォロネジのロソッシ駅で、1-15に到着するだろう。ルハンスクから50kmのところ。
次。
ストラテジーペイジの2023-1-12記事。
「iStories」というロシア内の反体制地下メディアの報道内容が、有益だという。ただしロシア語が読める人に限る。露軍内の腐敗の様子が知られる。
オルラン-10 は、重さ15kg、ペイロード6kg、速力90~150km/時、上昇限度5000m、滞空18時間。地上機材も含めて単価48万ドル。回収は、エンジン停止+パラシュートによる。
オルラン-10 は、2012年から使われている。特にシリアで。
2016年からは、携帯電話の無線中継塔のような機能を搭載できるようになった。複数機を在空させて、地上の携帯電話の発信地点を絞り込んだり、その通話を妨害したりできる。距離6km以内の。
※露軍の中型無人機「フォーポスト」(イスラエルのサーチャーのライセンス品)がまた機械故障で墜落し、こんどはロシア支配地の送電線を切断してしまった。本機を2012年から製造しているのは「Ural Civil Aviation Plant」で、1機600万ドルという。場所はベルゴロド。ウクライナ軍陣地に爆弾を投下しようとして飛行中であった。2022-7にはこの類似機体がタガンログ市のビルに事故で突入している。