つながってますか?

 KIM TONG-HYUNG 記者による2023-1-30記事「NATO chief urges Seoul to send military support to Ukraine」。
   NATOの事務総長、ストルテンベルグが月曜にソウルを訪れ、韓国がウクライナに直接に武器を供与するように要請した。

 もしわれわれが自由を信じ、民主主義を信じるなら、そしてもしわれわれが独裁や恐怖政治が勝利することを望まないのなら、軍事支援をステップアップさせるときだ。ウクライナは武器を必要としている。これがリアリティだ。

 次。
 Marina Aronova 記者による2023-1-29記事「Punished By Western Sanctions, Russia’s Airlines Are Showing More Cracks And More Problems」。
    1月9日、「S7航空」に属する機齢4年の「エアバスA320」がシベリアのブラツクを離陸しモスクワへ向かう途中、トイレットシステムが故障。同機は予定を変更して途中のカザン空港に降りることを余儀なくされた。

 その4日前、「レッドウイング航空」に属するジェット旅客機がカザンからエカテリンブルグ向かって離陸したが、脚が引き込まれず、元の空港へ引き返した。

 太平洋地区の民航責任者は2ヵ月前から、同地の民航線には2023年から新機材が必要になるとモスクワへ訴えていた。

 搭載しているエンジンがカナダのP&W社製である。カナダの対露制裁にともない、そのエンジンの整備をしてもらえないのだと。

 ※カナダのPW社ならターボプロップだから、DHC-6のことだろう。

 西側の経済制裁のため、ロシアの民航機材は、数ヵ月も「共食い整備」を続けている。

 ロシア製のツポレフやIrkutsも、西側製の部品があちこちに用いられているので、ご同様だ。

 カニバリズム整備は平時にもなされることはある。しかし、一国の全航空会社の全機材に大々的にそれが行なわれようなことは滅多にあるもんじゃない。

 2022-12に「テレグラム」の航空チャンネルでこんなリポートがされている。すなわち、ロシア国営の某航空エンジンメーカーが、こういうことを推奨している。スホイ社製の近距離旅客機「スーパージェット100」の汚れた燃料フィルターを、新品と取り替えることは不可能になっているので、ブレーキオイルを使って洗浄して使い続けてくれと。

 「ヤクーティア・エアライン」は、4機の「スーパージェット100」を飛ばすために、2機の「スーパージェット100」から部品をやたらに取った。困るのは、それらの機材はリース品だということ。まともな姿で返せないわけである。

 次。
 David Brennan 記者による2023-1-28記事「The Battle for Ukraine’s Titanium」。
    米国は本土のチタン鉱山が2020年までにすべて閉山してしまっているので、チタニウム合金の原材料を海外に依拠している。
 そしてウクライナは、チタンのスポンジ(原鉱石)を産出する7大国のひとつである。

 2022年の統計。最大のチタニウムスポンジ採掘国は中共で23万1000トン。これは世界の57%である。
 次が日本で17%、その次がロシアで13%と続く。
 カザフスタンは1万8000トン。
 ウクライナは4000トンだ。

 ロシアの「VSMPO-Avisma」は世界最大のチタン輸出企業で、ボーイング社とJVの関係を結んでいた。
 ボーイングは対露制裁の一環として新規輸入を止めたのだが、エアバス社はまだVSMPOからの輸入を続けている。

 米国やNATOの工業国は、モスクワはいずれ、チタン原材料の輸出を禁止することで西側を揺さぶりにかかると見ている。それに備える必要があるだろう。

 ロシアはチタンの産地でありながら、自国内にはスポンジの在庫はない。近年は、スポンジをウクライナから輸入していたという。だからウクライナのスポンジ在庫に無関心のわけがない。それなしでは航空機やミサイルは製造できないのだ。

 2022-2-24の開戦から数ヵ月にして露軍は、ウクライナ国内の2箇所のチタン鉱石の集積所を占領した。
 だがその前から確保作戦は進んでいた。

 富豪の鉱山主、ドミトリー・フィルタシュは今、オーストリアへ逃れ出ているが、2021年に、ザポリッジアにあるチタンとマグネシウムの工場(欧州で唯一のチタンスポンジ精錬工場)の株式の49%を売り払うことを強いられた。この工場は開戦前から露軍のためにチタンを納入していた。
 2022-1にはフィルタシュは、クリミアに保有していたチタニウム工場を、ロシアのチタン関連会社に売却している。

 戦後のウクライナ再建には1兆ドルかかるだろうと見られている。
 この事業は外国にとっては飯のタネにもなり得る。
 ゼレンスキーは、国内のチタン鉱やリチウム鉱を餌にしてなんとか西側から復興事業を誘引したいと思っている。

 ※スマホのワイファイは来ているのに、PCがワイファイにつながらないという事象が、時折発生します。自分ではどうにも解決ができず、何時間も経って調子が戻るというパターン。もう何年も前からです。本日もその事象が起こりました。今回は、スマホで参照したニュースの内容を手書きでメモしました。それで以下は、記事タイトルなどをほとんど省略した形でご紹介します。すみません。(これが起こるたびに、田舎の独居老人に「インターネットはいいですよ」とは勧めがたいと三省させられます。彼らに、PCのトラブルシューティングの精神ストレスをかけるなんて、申し訳なくて、できません。)

 ※露軍の空襲流儀。まず「シャヘド136」を複数放ち、宇軍のSAMを消費させ、あるいは防空資源を分散させてから、巡航ミサイルを放つ。また、大空襲のあと、住民の気が緩んでいるところに、単発で、ミサイルまたは自爆機を放つ。これはウクライナ人の心理を疲弊させるための手口。

 ※ロスコスモスとかスホイなどいくつもの企業の社長を兼ねていた人物が1月26日にモスクワ市内の自宅アパートで焼死体になっているのが発見されたという。

 ※オランダ空軍はポーランドの基地にF-35を8機、移動させる。

 ※ブラジルなど中南米政府は一斉に、国内からウクライナへ武器を送ることを禁ずると声明した。