Howard Altman 記者による2023-3-1記事「Ukraine Is Using Guided Rockets With More Range Than HIMARS-Launched Ones」。
ウクライナは、独自に、HIMARS以上のレンジを有する地対地ロケット弾(終末自律誘導式)を開発した。
「Vilkha-M」と称する。ソ連時代のMLRSである「BM-30 スメルチ」を改善した。
ロケットの全長7.6m。径300ミリ。弾頭重量220kg。
射程は110km。
これに対してHIMARSのロケット弾はレンジ80km、弾頭重量は91kgである。径227ミリ。
すでに前線で、Vilkhaは使用されている、とウクライナの全国軍需工業会の副会長は語った。
最初に敵に向けて発射されたのは2022-5であったという。
飛翔中のコース規正には、弾頭部筒体側面に数十個設けた小穴からの「ガス噴射」を使う。「ガス方向舵」と称する。
げんざい、このロケット弾の射程をさらに150kmまで伸ばす努力が続けられている。
150kmとなれば、米国からの供与が予定されている――しかしそれがいつになるのかはわからない――「GLSDB」と、レンジでは並ぶ。
※雑報によるとプー之介はまた新しい法律を定めた。ロシア国内の不動産の登記簿を第三者が閲覧することをできなくした。これによって特権支配階級とその係累が、ロシア国内のどこにどんな屋敷を構えているか、調べられぬようにする。
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The Maritime Executive の2023-3-1記事「Ice Damaged Chinese Bulker Sinks After Failed Salvage Effort」。
沿海州沖で流氷に包囲されて浸水した中共のバラ積み貨物船『Yong Xing 56』(3万3600トン)が、間宮海峡にて沈没した。ワニノ港から42海里南西の海面。
乗員21名は氷上に逃れて、ロシアのフェリー『サハリン8』に救助された。
ロシアの砕氷船『オットー・シュミット』号は2月24日に現場にかけつけたものの、無駄だった。
積荷は2万9000トンのアルミナ、などだという。
船体の穴は6.5×5フィート大。
沈没地点の水深は253mである。
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Ashish Dangwal 記者による2023-3-2記事「US Deploys F-22 Raptors From Japan To Mariana Islands As USAF Trains For Battle In Contested Environment」。
嘉手納に駐留しているF-22のうち、何機かが、北マリアナ諸島(グァム島、テニアン島が含まれる)に臨時移駐したことが、3-1に公表された。
これは「アジャイル・リーパー 23-1」という演習の一環である。演習は7日間を予定する。
過去、北マリアナにラプターが進出したことはなかったという。