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 Tanmay Kadam 記者による2023-3-25記事「LEAKED! Ukraine’s Counter-Offensive Strategy To Attack Russian Military Disclosed By US Media; Kyiv Furious」。
    米メディアの『ポリティコ』が、《ウクライナ軍は5月に対露の反転攻勢をかける》と3-15に報じたことについて、ゼレンスキー指導部は激怒している。これは対敵機密漏洩じゃないかと。

 ポリティコによるとソースは米政府の匿名高官だという。

 『ポリティコ』は、あり得べき攻勢の主軸についての予測までも載せている。いきなり南へ突出してヘルソン州を奪回し、そのままクリミア半島も奪回するか、もしくは、北東部から東へ突出してから南へ旋回して、ロシア本土とクリミアの陸上連絡を遮断するか。

 そのうち前者は、露軍がドニプロ河東岸に陣地帯を築城工事しているので非現実的だとポリティコは解説。宇軍には一斉に大軍を敵前渡河させる能力もないからと。

 ゼレンスキーの大統領室アドバイザーであるミハイロ・ポドリャクは、しかし、本人がイタリアの新聞『ラ・スタムパ』に3月、こんなことを語っている。われわれは急がない。2ヵ月以上をかけて部隊を再配置する。バフムトで露軍を消耗させている間に、われわれは別の場所に集中するであろう、と。

 露軍もATGMを持っている。宇軍がかるがるしく攻勢に出ればどうなるか?
 3-17に宇軍のAPC部隊がザポロシア方面でその学習をしている。オランダから供与された装軌式の「YPR-765」を6両、いちどにやられてしまった。偵察のため南部戦線に8kmまで近づいたところで。

 しかもそのうち2両は写真を見る限り無傷。宇兵たちはATGMに恐怖し、ドライバーまでが車両を放棄して徒歩でスタコラ逃げ散ったと思しい。土人の軍隊か?

 『ポリティコ』による貴重な内情報道。米軍高官は宇軍に文句をつけている。おまえらは砲弾を無駄撃ちし過ぎなんだよと。砲撃に規律がない。狙わずに発射していると。

 塹壕を掘り、ATGMで待ち構えている露軍に、こっちから渡河して攻勢をかけるためには、諸兵種を連携させた攻撃の訓練が不可欠である。NATOはドイツの演習場で宇兵600人に稽古をつけてきた。それは2月に仕上がっている。
 そこにはブラドリーとストライカーが大量に用意されているが、それらMICVはウクライナに送るためのものではない。第一期の600人が卒業したなら、すぐに次のウクライナ新兵を、同じ訓練に受け入れるのである。これを数回繰り返せば、攻勢作戦も可能になるだろう。それが5月だと推定されるのだ。

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 Roman Goncharenko 記者による2023-3-25記事「Why is the US sending ‘downgraded’ weaponry to Ukraine?」。
    米国からウクライナに供与される兵器は、すべて、それが戦場に遺棄されて露軍に鹵獲された場合に困らないように、最先端のデジタル機能を除去してある。特に電子装備を解析されると、次の対露の実戦でいきなりECMを喰らってしまうから。

 たとえばM777榴弾砲には、NATO仕様ではナビゲーション端末とオンボード・コンピュータが付属しているのだが、それらは外した状態で提供するのである。

 ウクライナはそれらを補うために「GIS アルタ」という自主開発のソフトウェアを砲撃指揮に活用している。

 今日、西側軍隊では、砲撃座標等の指示はデータ通信によってなされる。かたや露軍砲兵はいまだに、ヴォイス無線でのやりとりだ。

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 「mil.in.ua」の2023-3-27記事「Rymaruk: There are already more than 2,000 HMMWVs in the Armed Forces」。
    ウクライナ国防省の提携機関「カムバックアライブ基金」の代表、アンドレイ・リマルクが、宇軍に供与されているHMMWVの修理工場について、ユーチューブで語った。

 げんざい、宇軍には2000両のHMMWVがあるという。
 ちなみに、2022-2の開戦前から、宇軍は300両のHMMWVを米国から援助されていた。

 破壊された3両のHMMWVから、2両のHMMWVを再生する、といった仕事が続いている。地雷を踏んだ車体が多い。

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 ストラテジーペイジの2023-3-27記事。
    今次戦争がNATO空軍に提供してくれた貴重な実例。

 開戦劈頭の狙いすました大量の対地ミサイル奇襲を、味方空軍は、事前の徹底的な機体の疎開(地方の臨時滑走路への分駐)によって、無傷でやりすごすことが可能である。

 これは、蓋をあけてみるまでは、なんとも判断ができかねる問題であった。
 ウクライナ空軍は、いくら事前に分散・疎開をこころみたとしても、やはり開戦奇襲のSSM/ASM攻撃を喰らえば、地上において全滅させられるのではないかという心配は、本番まで、払拭できなかった。

 なにしろ宇軍の航空基地には、BMDは無いも同然だった。露天駐機しているところに、いきなり高速の短距離弾道ミサイルが降って来たなら、なすすべはなかったのだ。

 スウェーデンは、2019年に「ムスコ」のひみつ地底海軍基地を、再開した。
 これはストックホルムの南にある山の下に築造されたトンネル状の軍港である。
 1950年から、19年かけて、岩盤をくりぬいた。もちろん核戦争対策だ。

 1500万トンの岩石が発破で除去された。

 スイスは第二次大戦の初期に、「メイリンゲン」に、ひみつ地下航空基地を建設している。

 滑走路の端の部分だけが露天になっているが、あとはトンネル内に延びている。
 1960年代にこの地下基地は拡充され、F-5やF-18を運用できるまでになっている。なお、着陸にはアレスター・ギアを展張する。※普天間にもある拘束装置である。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-3-27記事「40 Mirage 2000-9 fighter jets for Ukraine」。
    ウクライナは、40機以上の「ミラージュ2000-9」を受領する気になっているという。
 ソースは、仏ネットメディアの「Intelligence Online」=略して「IO」。

 新品ではない。UAE空軍で保有している機体が考えられているという。

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 AFPの2023-3-25記事「U.S. Charges Russian Spy Who Tried To Infiltrate War Crime Court」。
   米司法省が1人のロシア人スパイを起訴する。これまで非公開にしていたが。
 この39歳の男の正体はGRU将校で、ブラジル人の偽名を騙り、ワシントン大学にもぐりこみ、そこから、ハーグの国際司法裁判所の職員になろうとしていた。

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 The Maritime Executive の2023-3-26記事「U.S. Navy Deploys an LCS to Enforce Fishing Rules in Western Pacific」。
   米海軍は、1隻の最新型LCSにコーストガードを陪乗せしめ、それを南太平洋に送り込む。違法シナ漁船の密漁船団を粉砕するためだ。

 『インディペンデンス』級を送り出す。