函館市長候補は、路面電車の郊外路線の拡充を政策にかかげるとよい。

 自動車をもっていない貧乏老人が、雪の日に自転車では通勤できない場所まで通勤できることになるから、人手不足と失業のミスマッチを解消できるだろう。

 バスではだめだ。「安定感」「安心感」「信頼感」がなさすぎるから。
 路面電車を早朝から深夜まで動かしてやることが、交通弱者をとても安心させるだろう。

 バスと路面電車と、どっちが近い将来「無人運転」化しやすいか? そこも考えるべきじゃないか?

 次。
 Frank Hofmann 記者による2023-4-2『ドイチェ・ヴェレ』の記事「Ukraine counteroffensive: When will the mud season end?」。
   元米空軍の気象予報士であった David Helms 氏は、ヴァジニア州に隠居しながらにして、ツイッターにウクライナ戦線の天気予報を日々、公表し、それによって、前線の宇軍の作戦判断を扶けている。
 たとえば、バフムト限定のピンポイント週間予報を、誰でも見ることができる。

 ヘルムズによれば、ウクライナで今年の泥濘期が終るのは、5月1日以降だという。それ以前では地中の水気が抜けない。
 概して、南部ほど、早く乾く。

 南ウクライナでは4月中旬から地表がドライになる。
 それから2週間遅れで、ドネツク地区も乾く。
 もっと北の、露軍が占領中のルハンスク州になると、5月中旬まで湿っている。

 ということは、露軍の戦車が東部国境でまだ動けないでいるときに、宇軍は南方で攻勢に出てメリトポリを奪還可能だ。

 ウクライナでは、毎年、春と秋に約1ヵ月ずつ、まったく路外は泥の海となって装軌車も通行ができぬ。現地語では「ラスプティツァ」と呼ぶ。
 泥濘の原因は、降水(雨と雪)、および解氷である。

 厚さ20センチの表土部分が水気を含むと、そこは泥田に変わる。その変化は急に起こる。とつぜん、表土の支持力がなくなってしまうのである。

 次。
 James Bickerton 記者による2023-4-1記事「Ukrainian World Kickboxing Champion Killed in Battle」。
    四度、キックボクシングの世界チャンピオンになったウクライナ選手 Vitaliy Merinov は、2022-2-24の侵攻初日から宇軍に従軍。脚部に銃弾を受けて入院するも、恢復後に再び前線へ。そこでまた戦傷を負い、入院していたが、2023-3-31に遂に永眠した。

 遺族は妻と2歳の娘。

 次。
 Ashish Dangwal 記者による2023-4-2記事「Ukraine War: Why Russian ‘Precision Strikes’ On Ukrainian Military Infra Are Failing To Hit The Bulls Eye」。
    ロシアはげんざい、160機の人工衛星を回していて、そのうち100機以上が軍用だ。

 だが、複数の衛星データをミックスして、ウクライナ戦争のために活用することが、ロシアにはどうも、できないらしい。これには地上支援局の不備が関係していると見られる。

 たとえば、もし偵察衛星をしっかり運用できているなら、見逃すはずがないウクライナ軍の「高価値目標」を、露軍は、見逃している。

 背景として、2014のクリミア侵略以降の西側からの経済制裁が効いているのである。
 GLONASSがあっても、それを「電子Map」と結合することができない。だから露軍の地図は紙ばかりである。

 最前線の、同じ場所を撮像した偵察衛星データを、露軍の指揮官は、2週間に1ぺんしか、更新してもらえない。これでどうやって作戦を立てる? もはやドローンにひたすら頼るしかないのである。

 そしてまた露軍の軍用偵察衛星の写真の解像力は、いまや、欧米の民間の衛星画像サービス会社からふつうに私人が買えるデータの細密度を下回っている。

 次。
 Defense Express の2023-4-2記事「Swiss Components For Cars and Electric Bicycles Were Found in russian Orlan-10 UAVs and Missiles」。
   スイスのRSIニュースが報じた。数日前に宇軍が調べた「オルラン-10」の残骸から、スイス製のパーツが発見されていると。
 チューリッヒにある「U-blox」社製の電子部品。同社は自動車や電動自転車や医療機器用に電子部品を製造している。

 ロシアは、ダミーの「なんちゃってシナ企業」を名目的に登記して、そこがスイスからデュアルユースの部品を仕入れては、露領に持ち込んでいるようである。すなわち経済制裁回避術。

 部品の中にはたとえば、GPS受信チップがある。

 次。
 Defense Express の2023-4-2記事「The International Monetary Fund Predicted How Long the War in Ukraine Would Last」。
    IMFは、ウクライナに対して4年間で156億ドルを融資することを金曜日に承認した。
 これも含めて世界はウクライナに1150億ドルの金融支援を実行中である。

 次。
 AFPの2023-4-1記事「Kyiv orders 100 armoured vehicles from Poland」。
   ウクライナ政府は、フィンランドが設計し、ポーランド国内で製造されている「ロソマック」8×8装輪装甲車を100両、発注した。

 契約総額は非公表だが、費用は米欧のファンドで賄われる。

 次。
 Defense Express の2023-4-2記事「Specially For Drones: Ukrainian Plant Starts Making New Air Bombs」。
   ウクライナのメーカー「Maiak OJSC」社は、マルチコプターから投下する専用の爆弾として最初から設計された2種類の爆弾の品番とスペックを公表した。

 「OBP-23.1」は、全重1kgで、破片の殺傷力は11m先まで及ぶ。
 「OBP-23.05」は、全重500グラムで、破片は半径4.5mまで有効。

 外見は相似形。空力安定板は、戦前の投下訓練用爆弾のような円環状(外寸は胴体の最大部と一致)。それを6葉の放射状フィンがスポークのように支えている。筒体は涙滴形だが、前端部分が平頭になっている。前寄りの側面に、引き抜き式の安全ピンのようなものがついている。そしてこれら全体の外皮が、一体成形の樹脂製であるように見える。

 同社は2021年から、TKG-1600およびKZ-4800という、対AFV用のHEAT爆弾を製造していた。したがって経験値は十分蓄積している。

 ※対人用の金属破片はおそらく樹脂製弾殻の内側にでも装置されているのだろう。しかし、国際条約により、レントゲン撮影し難い破片素材の対人爆弾は使用すべからず、ということになっているのであるから、このメーカーは、対人威力については宣伝をしないほうが悧巧なのではないか? それとも、外観がプラスチックっぽいのは、そうみせかけている塗装のせいで、じつは弾殻は全金属製(たとえばアルミ合金)か? だがそれなら空力フィンは死重となる。ペイロードにまったく余裕のないミニドローンからの投下爆弾としては、設計が合理的でなくなる。

 ※雑報によると、宇軍は米国から「マーク14 Mod 0」という対物破壊用手榴弾(Anti-Structual Munition)を供給されている。手榴弾型で、内部に380グラムの「PBXN-109」炸薬が充填されている。破片がほとんど生じず、「オーバー・プレッシャー」を最大化するものだという。投擲すると4.3秒で爆発。ようするに、遺棄AFVの内部に投げ込んで処理するための弾薬か?

 次。
 ロイターの2023-4-3記事「Armsmaker Rheinmetall sets up maintenance hub in Romania for Ukraine weapons」。

 ラインメタル社は発表した。ルーマニアの「Satu Mare」に、同社のサービス・ハブを建設した。今月から稼動し、ウクライナ軍を支援する。

 同社製の兵器をそこで整備し、またスペアパーツ等をそこから補給する。
 ついでにチャレンジャー戦車の面倒もそこで見てやるという。

 なお、ラ社は2022-6に同様の後方支援拠点をリトアニア国内に開設している。こちらは、バルト海沿岸諸国に対して兵站サービスを担う。

 次。
 Defense Express の2023-4-2記事「Ukrainian Counterattack Near Donetsk Shows the Lack of Tanks in the russian Army」。
    東部戦線の某所において、露軍は、過去24時間に30回の攻撃前進を図った。うち10回は夜襲である。そのすべてを、宇軍は砲兵によって撃攘した。注目している事実。この30回のうち、露軍部隊が戦車を伴ってきたのは、ただの1回であった。それは2両の戦車であった。

 結論。おそらく露軍にはもう戦車がない。

 ロシア軍はまた、固定翼のCASとして非常に古い「スホイ24」を、また回転翼のCASとしては、やはり古い「ミル28/8」を、繰り出してくるようになっている。航空機も、新型機を稼動させにくくなったと見られるのだ。

 ※どなたかご存知の方がいらしたら、教えて欲しい。明治39年頃の自転車の小さい部品で「ハンガー」(hanger ?)というのは何ですか? 当時は変速機があったわけがないので、ディレイラーハンガーのことじゃない。とすると、何?