2023-4-21記事「Russia Replaces Baltic, Pacific Fleet Commanders」。
インターファクスによると金曜日にロシアはバルチック艦隊と太平洋艦隊の司令官を同時に更迭した。
バルト艦隊司令官だったヴィクトル・リイナ提督(54)は、太平洋艦隊(ウラジオストック)の司令長官にされた。
それまで太平洋艦隊司令長官だった65歳の提督は、海軍の定年に達したので退役した。
リイナがバルト艦隊司令長官に就任したのは2021-10である。その前はロシア軍参謀本部の参謀次長を2年努めていた。さらにその前は、黒海艦隊の副司令官だった。
バルチック艦隊司令長官の後任は、54歳のウラジミール・ヴォロビョフ。やはりその前は参本の次長をしていた。
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ポーランド新聞2023-4-21記事「Germany to End Patriot Missile Deployment in Poland by Summer 2023」。
ドイツ政府が金曜日に発表。ポーランド国内に2023-1から展開していたペトリオットを、6月までに引き揚げると。
理由は、ミサイルのサプライにもう余裕がないため。
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Jedrzej Graf 記者による2023-4-21記事「Polish F-35 Deliveries Delayed [EXCLUSIVE]」。
2026年から27年にかけてポーランド空軍が受領するはずだったF-35Aの納期が遅れる。
当初予定では2026-3から引渡しが始まり、同年6月には6機を受領できるはずだった。
だが、最新の予定表だと、1号機の引渡しは早くても2026-11になる。
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Curtis Lee 記者による2023-4-21記事「Leaked US Intel Suggests First Chinese WZ-8 Drone Unit Established」。
WP紙が報じた。リーク文書によるとNROは2022-8-9にある衛星写真を得た。安徽省の六案飛行場が、いまや、超音速無人機のメイン基地になっている。
その最新兵器は「WZ-8」である。シェルター内に多数が格納されている。
「WZ-8」のコンセプトは、スカンクワークスが1960年代に少数製作した「D-21」のパクリだ。
まず「轟-6M」に吊架されて高空へ至り、そこからリリースされてロケットエンジンを吹かしてさらに上昇する。
「D-21」は着陸はしなかった。使い捨て機で、さいごに撮影フィルムを機外に放出し、それを味方が回収するという寸法であった。
WZ-8はおそらく合成開口レーダーで海面を偵察し、そのデータをただちに電送するだろう。
D-21のエンジンはスクラムジェットだった。WZ-8は、単純なロケットのようである。それによって、高度30km、マッハ3に達する。
かつてD-21は四回、実戦飛行している。その最後の飛行は、雲南省を偵察したもので、1971-3-20に同地に墜落。
機体はほぼ無傷だったので、中共はそこから学べたはずだ。
リーク文書によると、WZ-8の基地は他にもある。【サンズイに章】州市(福建省)、恵安県(福建省)、福州義序飛行場、大水泊飛行場(山東省)。
中共は訓練や実験で発射したWZ-8をこれらの飛行場に着陸させて回収している。発射母機も、同じところに着陸する。そのあとまた六案へ機体を戻す。
リーク文書によると、中共空軍の関心地域は、韓国西海岸と台湾である。が、いずれは米空母も偵察対象としたいであろう。
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ロイターの2023-4-23記事「German magazine fires editor over AI ‘interview’ with Michael Schumacher」。
ミヒャエル・シューマッハのインタビュー記事を、チャットGPTにでっちあげさせて雑誌に掲載させた雑誌記者と編集長が、出版社により馘にされた。
過去、フォーミュラ1で七度優勝したシューマッハー氏は今54歳。2013-12にフランス・アルプスで家族とスキー中に頭を強く打ち、闘病生活に入って以来、公けに顔を出したことはない。
やらかした雑誌は『Die Aktuelle』という週刊誌。家族は今週、同誌に対する訴訟を起こす予定であった。
雑誌を所有するエッセンのフンケ・メディア・グループは家族に謝罪した。
同誌編集長のアンネ・ホフマンも解任した。
本文の記事を読めば、これがAIによる創作だということは表示されているのだが、表紙と記事タイトルからは、本物のインタビューであるかのように消費者を錯覚させてしまう。
シューマッハ氏は家族とともに自宅にあり。プライバシーは外部に対して厳重に制限され、これまで面会はごく親近の人だけがゆるされている。
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Jamie Adkins 記者による2023-4-21記事「SuperBIT balloon telescope releases 1st research images」。
超圧気球(スーパープレッシャーバルーン)に反射光学望遠鏡を吊るして高空へ昇騰させ、天体観測させるという試み。
4-16にニュージーランドから放たれた。
バルーンは高度10万8000フィートを漂って、他銀河の撮影を着々と遂行中。
望遠鏡は斜め上を向いて、吊るされている。
宇宙望遠鏡の軌道投入と運用には天文学的な費用が必要だが、気球ならば大型ロケットも必要なく、安価に、すぐに、宇宙望遠鏡に準じた撮影ができてしまうのである。
気球はおよそ100日で地球を一周する。
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マリタイムエグゼキュティヴの2023-4-21記事「WWII Japanese Transport Lost With 1,080 People Located in Philippines」。
1942年6月1日に米潜によって撃沈された輸送船の『もんてびでお丸』が、豪州の水中探査チームによって、その位置をつきとめられた。
なぜこのフネが重要かというと、同船には連合国軍の捕虜が1060名ほど、乗せられていて、全員、死亡したからである。
そこで死んだ捕虜の国籍は14に及ぶ。
豪州人は979人含まれていた。豪州にとってはこれが同国史上最大の海難事件なのである。
このフネは1926に南米航路に就航した大阪商船の優秀客船で、7200グロストン。
15ノット出すことができた。
パプアニューギニア方面で得た捕虜を乗せて、護衛なしで、中国の収容所へ向かっていたところ、比島沖で『スタージョン』の4本の魚雷によって撃沈されたのである。たった15分間で水没したので下層デッキの捕虜は誰も助からなかった。
豪州とオランダの合同チームは4月18日に、ルソン島の110km北西で、ほぼ、このフネと思われる沈船を探知した。
現場の水深は4000mを超えている。『タイタニック』の残骸よりも深い。
こうした沈船の遺骸や遺物を搬出することは倫理上ゆるされていない。豪州チームも船内の現状を保存するつもり。
※ブルームバーグによると、インドの商船運航会社「Gatik」がロシアから大量の原油を組織的に搬出して西側のとりきめを破ったというので、米政府により制裁指定された。今後、この会社の商船は、まともな海上保険をかけてもらえない。西側の港に寄ることもできない。
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Tanmay Kadam 記者による2023-4-22記事「‘First Wreckage’ Of Switchblade-600 Drone Appears Online As Ukraine Begins Pounding Russian Military With US UAVs」。
「スイッチブレード600」が漸く、ウクライナ戦線で使われ始めたようだ。露軍がその残骸の映像をSNSに上げているので確認できた。
「スイッチブレード600」は全重が55kgあり、レンジは40km飛ぶ。
※弾頭重量は非公開だが、おそらく155ミリ榴弾砲と同じくらいの炸薬を入れていると想像される。すなわち十五榴のタマがそのまま自爆機になったと思えばよい。砲弾製造にはたいへんうるさい精度の品質コントロールが要求されるためおいそれと急速増産ができない悩みがある。が、無人機の弾頭なら、ぜんぶ「雑」で構わぬ。殊に戦時とならば。ロボットにでも量産させて可いはずなので、今後はこいつが真打になるのではないか?
単価は、1発が6000ドルくらいではないかという。
滞空時間は40分まで。
これで、いまだによくわからない米国製特攻ドローンは、「フェニックスゴースト」だけになった。事情に詳しい米軍将校が、「フェニックスゴースト」は中型よりも小さいAFVに対して有効だと語っているところから推理すれば、おそらくそれは「スイッチブレード300」より大きく、しかし「スイッチブレード600」よりは小さいのであろう。
「フェニックスゴースト」の特長は、滞空時間を6時間まで長くすることができることだというのだが、その場合、弾頭重量がどうなるのか、不明である。
※雑報によると宇軍の砲兵は漸く、陣地進入後に、バックネット状の本格的な、対空遮蔽ネットを構築するようになった。偽装と、「ランセット」の突入防止を兼ねさせる。真横からの突入も防ぐ。