ベトナムがロシアの石油企業にリースしているEED内の海底ガス鉱区に、中共の「調査船」が侵入して厭がらせチャレンジ。

 Sinead Baker 記者による2023-5-11記事「Russia’s army took just 6.8 square miles of Ukrainian territory in April, less than a 0.02% increase, US think tank says, as military losses mount」。
    DCにある「戦争研究所」の解析。
 この4月に、ロシア軍は猛攻をかけたけれども、月末までに17.5平方キロメートルしか、占領地面積は増やせなかった。

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 2023-5-10記事「Veterans at Putin’s Side for Victory Parade Did Not Fight in WWII」。
   《対独戦勝》を記念している5-9パレードでプー之介のすぐ隣に座らされていた退役老兵風の2名は、じつは、「軍人」ではなくて、元NKVDと元KGBだった。独立メディアの「Agentsvo」が暴露している。

 プーチンの右側に座っていた男は今98歳。NKVDとして1944にリヴィウのパルチザンを組織していた。戦いの前線に出たことはない。

 左隣の男は1934年生まれ。KGB将校として1968の「プラハの春」を弾圧したのが、過去の働きであるという。内務省ビルの占拠を指揮したそうだ。つまり第二次大戦と関係ねえ。

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 Defense Brief Editorial による2023-5-11記事「JFD delivers 1st production model of tactical diving vehicle to the US」。

 英国のグラスゴーにある特殊潜航艇のメーカー「JFD」社が、4人乗りの「戦術ダイビング・ビークル」(=TDV)を発表した。
 名づけて「シャドウあざらし」。

 これは米国のパートナー企業である「ブルータイドマリン(BTM)」社(フロリダ)によってデモンストレーションされ、米軍に売り込まれるであろう。

 本艇の特徴。水上艇にもなり、半没巡航もでき、また、完全潜航もできる。航続距離は80海里である。

 ※石垣島から魚釣島までならなんとか片道行けそうだ。しかし下地島から尖閣までは103海里あってダメ。尤も、予備「燃料電池」入りの流線形ポッドを水中曳航して行って、途中で切り離してしまうという便法も、なくはなかろう。

 水上航走時、乾舷はゼロに等しい。細長いので、ゴムボート以上にステルス。
 乗員は、全身に水を浴びながら進む。タンデム4席のオープンカーみたいなもの。それがそのまま水に潜るのである。

 ※上半身むき出しだと何が好都合か。完全に燃料が切れたときに、カヤックのようにパドルを操作できる。もちろん浮航状態でだが。

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 SNSに投稿されていた、書籍スキャン・ロボットのメーカー宣伝動画。世界中の古い図書館向けのマシーンだ。

 オーストリーの TREVENTUS Mechatronics GmbH という会社。
 斬新で独特の方式だ。見開きの2ページを、同時にV字状の「くさび」に吸い付けて、光学撮影する。

 この方式だと、書籍にはいっさい、機械的な圧力がかからないので、古い貴重書も傷めない。特に「ノド」の部分を。

 高速モードにすれば、毎時2500ページをスキャンできるという。
 もちろんOCSにも対応し、書籍の内容をテキストファイルとしてデータベースへ蓄積させられる。

 このロボットは、24時間、1週間休みなしに稼動し、黙々と、膨大な書籍をデジタル化してくれる。

 ※AIの国家間戦争は、とっくにスタートしている。そのさい、自国語で書かれた大量の文献を蔵している国は、それをデータベースとしてAIにフル活用させることによって、他国・他言語のAIに対し、意外な優位に立てるチャンスも生まれる。とうぜん、それには、書籍・雑誌の内容がひととおり、デジタルデータ化されていなかったなら、文字通り「宝の持ち腐れ」。せっかくの古人の知見も埋もれたまま、永久に自国製AIの強みにはなってくれない。だから私は、戦前の日本の軍事系史料を摘録してネットの一隅に載せておくという地味な作業を、せめてじぶんのできる社会貢献と思って、何十年も続けてきた。しかしこれからは、ロボットが読み込んで、AIが要約する時代に、かならずなって行く。