「資材運搬車」は、類似品が民間にゴマンとある。その新品と中古車とをとりまぜてゴマンと贈ってはいけないのか? それができる枠組みを考えるべきだろう。

 Ro-Ro船で海送する途中で「整備」もしてしまえる、そんな「輸送つきそい整備隊」があってもいい。日本からポーランドの港までの海路は長い。その長い海送時間を活かすのだ。

 もちろん自衛隊のプロパーがやらなくたっていい。「民間軍事整備サービス会社」を創設すればいいのだ。

 たとえば室蘭港を出発拠点にし、2隻のRo-Ro船が太平洋岸と日本海岸を南下しながら、沿岸各地の港々で中古重機を買い集めてはRo-Ro船に載せて、そのまま目的の外国まで直航する、そんな、「機動買取り商社」の機能も兼備していたらすばらしい。

 スペアパーツは途中で空輸してもらう。そのためRo-Ro船にヘリパッドも仮設する。

 このようなスピード重視のニッチサービス会社が存在することで、日本国の綜合抑止力がどれほど高まるかわからない。

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 アルジャズィーラの2023-5-21記事「Why is Bakhmut important in the Russia-Ukraine war?」。
    バフムト市をどちらの陣営が完全支配したとしても、即日、その全周で防禦陣地を工事しないと、敵から逆襲をくらってしまう。中州や独立丘のような、天然の砦地形にはなっていないので、守備の負担はたいへんなものである。しかもバフムト市のインフラは更地に近いまでに破壊されつくしているから、市内から食糧などの物資を調達することもできぬ。すべて市外から輸送し補給しなくてはならないのである。

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 Dylan Malyasov 記者による2023-5-21記事「Russia uses wooden drones to deceive Ukrainian air defense systems」。
    ウクライナ戦線で拾われた、ロシア軍の「木製無人機」(固定翼)の残骸についての、専門家のコメント。
 木製胴体は、ポリスチレン発泡材と木枠を組み合わせた構造になっている。それらはマスキングテープでツギハギされている。内燃エンジンと回路基板は、中共製が使われている。

 ※後部双胴ビームと、車輪主脚は、アルミの薄板を切り抜いたもののように見える。エンジンも、表面の光沢からしてアルミ製ではないか? プロペラは木製に見える。エンジンを双発串形に配置したのはなぜなのだろうと思っていたが、こうすることで木製主翼形状はシンプル化され、理想的に軽く、且つ、大揚力化できる。もちろんアリババのオフザシェルフでひとつ上のクラスの馬力のエンジンが手に入らなかったという都合もあったのだろう。主翼はカンチレバー構造になっておらず、「張線」で胴体底からひっぱらせている。そしてコンパクトな胴体部分にISRと通信器材とエンジンをまとめて詰め込んだ。反復使用させる偵察機として、すぐれた設計だ。

 この無人機はペイロードが10kg、レンジは600マイル以上あり、立派な偵察機である。

 ロシアは木製無人機のヒントをシリアで得たのではないか。2018にタルトゥス軍港と接しているフメイニ空軍基地に、反政府ゲリラがスウォームの特攻機を放ってきたことがあった。それは木製の手作り品であった。

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 Raphael S. Cohen 記者による2023-5-22記事「What Washington Gets Wrong About Deterrence」。
    ウクライナに援助しすぎると、対中共の抑止が弱まってしまう――と考える素人衆が、米国内には多い。それは間違った認識だ。

 アメリカとその同志国が、ロシアの侵略に怒ってめちゃくちゃにロシアを叩いてやる行動、これを見せ付けることは、北京もビビらせる。抑止は心理戦なのである。こっちが怒ったらどうなるかということを、常に事前にみせつけておく必要があるのだ。

 ※まったく同じことがヒグマの駆除についても言える。市街地や夜間は発砲しないなどという生ヌルいことをやっているから、羆から舐められるのである。他の羆から聞こえるところでドシドシ羆を射殺し、屍骸は住宅地と山の境界の木柱上に高々と「磔」にして鳥葬させること、これが抑止になるだろう。

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 ストラテジーペイジの2023-5-22記事。
    北鮮の軍営内ではレイプが横行している。
 北鮮ではほぼ全男子に10年間の軍役の義務がある。
 また大部分の女子は3年間徴兵される。多くその職域は部隊本部であるが、全軍の総員の五分の一は女子で占められている。

 徴兵された女子の三分の一近くは、レイプされる。また90%はセクハラを受けている。

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 Defense Express の2022-5-22記事「Pro-Ukrainian russian Soldiers Enter Belgorod Oblast to Create a Safe Zone Around Ukraine」。
  露領内に、反モスクワ・ゲリラの聖域ができつつある。
 場所は、先日、味方の飛行機がまちがって爆弾を落としてしまったベルゴロド市を中心とする州。

 2つの反政府グループが活動している。彼らはウクライナ領内から補給を受けている。

 ※南東部や南部で反攻を始めようというその前に、それとは関係のない北東部に敵の総司令官の注意をひきつけて極力攪乱し、敵の防備努力を分散させようとすることは、当然の着眼でなくてはならない。昔の独ソ戦は、長大な戦線で攻防するときのシンプルな戦訓をいくつも残しているが、そのひとつは「圧力は全線でかけろ」。それによっておのずと敵防衛線の「ほころび」が見えてくるのである。