おそらくこれも、極東の米軍がいつでも自衛隊の日本国内の弾薬庫から砲弾を出庫して使ってもいいよ――という取り決めを結ぶのではないか。
そうしておくことにより、米本土から西太平洋まで、台湾有事のときに弾薬を即座に輸送できるような態勢を常に整えておく必要がなくなる。その弾薬を、臨時にウクライナに回してもよくなるわけ。
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Boyko Nikolov 記者による2023-6-15記事「Russia has made a thermobaric charge UAV with a reset system」。
TASS通信によると、ロシア国内で開発完了した最新の「爆撃型」マルチコプターは「ルティック・カミカッヅェ」( Lutik-Kamikadze )というそうだ。
開発したのは、「サハリン無人技術センター」。
サーモバリック爆薬を腹に抱えるが、片道特攻機ではなく、数回の反復出撃を予定する。つまり名前に偽りあり。爆薬を投下して戻ってくる無人機らしい。
三回ほど反復使用のできる仕様とした理由だが、ロシアでは資源が逼迫しており、ドローンも爆薬も、無駄遣いできなくなっているのである。片道特攻だと、目標を発見できなかったときのオペレーターの落胆も大きいという。
レンジ5kmとする場合、爆薬は800グラム搭載できるという。レンジ3kmとする場合、ペイロードは3kgだという。
※名前からして、当初は片道専用機として開発したのに、買い手である当局から、反復使用できるようにせよ、と求められたのであろう。しかし新兵器の製造開始直後にメーカーに「仕様変更」を強いるのは、戦時中の政府・大本営としては悧巧じゃないよ。そんな口出しをし始めたら永久に大量生産なんてできやしないのだ。その証拠。WWII中、フォードのウィローラン工場(B-24工場)は、「バッチ」式(一定数量の納品の途中では、仕様変更には一切応じない)でなければおまえらからは受注せんぞと陸軍省に強談判して、ピークの1944年には「1時間ごとにB-24を1機ロールアウトする」という壮挙を達成している。四発重爆のB-24を米国は戦時中に1万8000機も造った。その主工場がウィローランだった。
※露軍の場合、じつは「目標失探」の悩みなんて簡単に解決するはずなのである。片道特攻に出して目標を発見できなかったときは、道路脇や雑木林に着陸させて、そのまま《無差別ブービートラップ》に変わるようにすればいいだけだ。そのあと、落ちているドローンに誰かが手を触れれば、轟爆する。
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Alexander Marrow and Darya Korsunskaya 記者による2023-6-1記事「Russian labour shortage laid bare as unemployment drops to record low」。
ロシアには本当に労働力が足りない。
4月の失業率統計値は3.3%だった。これは記録的な低さである。
※自衛隊が二士の候補生を9245人募集して、去年は4500人しかあつまらず、近年の最低記録となっているそうだが、「普通科」のインセンティヴが悪すぎるんじゃないか? 普通科の二士に正式採用されたら、士長になる前に全員、普通二輪免許が取れるようにしてやれ(すでに持っている奴には小型船舶操縦士免許でいいだろう)。そして2任期目の終わりまでには大型免許を取らしてやる。兵隊の人数が少なかったら、機動力で補うというのが当然の発想でなくてはならないはずだ。歩兵全員がバイクに乗れるなら、日本国内の作戦がどれほど機動化するかわからない。林業作業道から、高速道路まで、自在に使えるんだから。山道や高速道路が大地震で崩壊したとしても、二輪車なら抜けて通る方法がある。併せて、「自転車」の活用も平時から真剣に研究していなくてはダメだ。「普通科」を、面白くしろ!
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ロイターの2023-6-15記事「Israel Plans First Sale of Merkava Tank to European Country」。
イスラエルは現在、メルカーヴァー戦車の輸出について、2ヵ国と商談中。うち1国は欧州の国だという。
イスラエル国防省の中にある武器輸出調整局を「SIBAT」というが、その長が、あきらかにした。
イスラエル軍装備のメルカーヴァーは今、「改4」型に進化しているが、輸出されるのは最新型ではなく初期の型になりそう。
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2023-6-15記事「Ukraine Already Uses Upgraded PEGASUS+ Kamikaze Drones」。
ウクライナ国産の自爆マルチコプター「ペガスス」が「プラス」型にアップグレードされた。
航続距離、滞空時間、ペイロードのすべてが、増加した。
また、この「ペガサス+」とは別に、ウクライナ人は「Everstake」というFPV特攻ドローンも開発した。こちらは、片道14kmの自爆攻撃をすでに成功させたという。
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Frederic Lert 記者による2023-6-15記事「Turgis & Gaillard to showcase France’s largest unmanned aircraft at Le Bourget」。
フランスの「Turgis & Gaillard group」(社名は2人の創業者にちなむという)が、仏国製のUAVとしては最大になる固定翼の「Aarok」を試作完成した。
2020年から開発してきた。空荷重量2.5トン。最大離陸重量5.5トン。つまり3トンの余裕を、燃料+センサー+兵装のミックスに充てられる。
※牽引式ターボプロップ機のように見える。しかしエンジンのスペックは不明。
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Reid Standish 記者による2023-6-14記事「China In Eurasia Briefing: How Chinese Parts Make It To The Battlefield In Ukraine」。
カディロフ軍が入手した中共製の「タイガー」APCは、直の取引ではなく、第三国からの中古品の買取りだろう。「タイガー」はすでにアフリカ諸国やタジキスタンに売られているので。
中共政府も、直の武器輸出許可を出すほど、愚かじゃない筈。
しかし、いろいろなデュアル・ユース品は、米国から制裁がかかっているロシア企業相手に、ばんばん輸出させている。
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Defense Express の2023-6-15記事「Ukrainian Air Force Reveals How They Managed to Intercept Kh-47 Kinzhal and Other Ballistic Missiles With Patriot」。
キンジャルの迎撃に成功したペトリ部隊の指揮官の大佐がインタビューに答えた。
露軍は宇軍のペトリを主に狙って、同時に6基のキンジャルと10発の地対地弾道弾を放ってきたという。
しかし宇軍のペトリオペレーターは冷静に、目標を分担し、手際よく迎撃したので、迎撃高度を十分に高くできた。すなわち、爆発飛散したデブリで地上が受ける被害を、小さくすることができた。
迎撃のために発射されたペトリオットは30発以上だったと。それがすべて数分間以内のできごと。
宇軍のペトリは稼動開始してからまだ1ヵ月だが、すでに80機の空中目標を撃破したという。