コズミノ港から原油などを積み取って中共に向かうタンカーはAISに細工をしているので日本海を通航する他の船舶にとって潜在的に危険である。NYTが5月からこのケースを追いかけている。

 日本の新聞は何をやっているんだという話だ。

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 Shannon Vavra 記者による2023-6-23記事「Ex-Marine Reveals Crushing Sneak Attack on Putin’s Men」。
   元米海兵隊員のトロイ・オッフェンベッカーは、昨年の6月からウクライナ軍麾下の外人連隊第3大隊に身を投じている。
 ここのところはバフムト近郊での作戦が続いている。

 すなわち、正面の敵はワグネルだ。奇襲してその兵員のモラールを破壊するのが、作戦目的である。

 部隊の前進開始は夜9時。それまでの数時間、最前線ギリギリの塹壕内で、味方の砲撃が終るまで、じっと待つ。

 7名の班が、しずかに150m前進して樹林線に潜入したところで、ナイトビジョンのサーマル反応から、50名以上のロシア兵がそこに所在することが理解できた。敵は7倍というわけだ。

 然るに露兵はまったくこっちに気づかぬ様子なので、その鼻先を通り抜け、さらに敵陣の後方へ、浸透を続けることに決めた。400m前進。

 とつぜん、1名の露兵が「お前、動いたか?」と、塹壕内の仲間に呼びかける声が聞こえた。こっちの気配を察したようだ。

 オッフェンベッカーは、1人の露兵が塹壕内からこっちを小銃で狙っているのが見えたので、火力戦を開始した。

 交戦中、オッフェンベッカーの小銃は故障してしまい、やむなく彼は手榴弾を投げた。それはうまく敵兵の蛸壺内に入ってくれた。

 彼はさらにもう1人の露兵も手榴弾で片付けた。爆発の瞬間は地面に伏せているので、敵兵の声しか分からなかったが、たぶん、死んだろう。

 班は15分で交戦を切り上げて離脱した。

 ※雑報によるとロシア国防省はプリゴジンを捕殺するために特殊部隊を全土から掻き集めてロストフに向かわせていると。

 ※プリゴジンは最新のSNS投稿の中で、露軍がワグネルの森林内の露営地を強力な火力で砲爆撃して数十人を殺傷した事件を映像付きで糾弾。ロシア内戦の気運が高まっている。

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 Harry McNeil 記者による2023-6-21記事「IDV to provide up to 3,000 vehicles to the Swedish Armed Forces」。
    スウェーデンの軍需品調達庁は、IDV(イヴェコ・ディフェンス・ヴィークルズ)社から、数年かけて4×4トラックを大量調達するつもり。その最初の400台がまず発注された。

 このトラックは「MUV」(ミリタリー・ユティリティ・ヴィークル)という。

 車体グロス重量は7トン。最大積載量は4トン。
 エンジンは、マイナス32度からプラス49度の範囲で動作する。燃料はNATO燃料を使える。※JP8でOKということ。

 パーマネント4WDで、デフロックは、前輪だけとか後輪だけにもかけられる。パワーテイクオフあり。前輪のサスペンションはトーションバー式で独立懸架。

 ※このトラックの外観デザインがすばらしい。何の特徴もないのである。上から見たときに、パッと見では、軍用車かどうか、誰にも確信が持てない。もし、あれは商用車ですよ、と言われたら、それを信じてしまうレベル。これならば、オムニプレゼンスにUAVが乱舞する近未来の戦場を、生き残れるであろう。国軍用としてのスパルタンな威儀を最小限、まとわせつつ、不必要に武張らせる衒いは、きれいに排除した。イタリア人デザイナー、さすがである。

 ※雑報によると、最前線で擱坐し遺棄された最初の「レオパルト2A6」とその近くの「M2ブラドリー」は、いまだに露軍によって回収されていない。どうも宇軍が近くの塹壕にATGMをもって潜んで待ち構えているような感じ。また、撃破直後に「ブラドリー」を検分した露兵は、そのエンジンが無傷であったことに印象を受けたという。

 ※ヘルソンとクリミアの間にかかる「Chonhar橋」を直撃した巡航ミサイルは、フランスで製造されたSCALP-EGであることが、破片から判明した。実質、ストームシャドウと同じものである。

 ※雑報によると、米国が供与した203㎜砲弾「M106」は、ウクライナ軍の203㎜自走砲「2S7」がそのまま発射しているようだ。米露間で唯一、互換性のある砲弾ということか? (120㎜迫撃砲弾は、何か難があった筈。)

 ※さいきんウクライナ軍が使って戦果をあげている、固定翼の無人の水平爆撃機。メーカー名が「UAダイナミクス」で、機体名を「パニッシャー」という。電動プロペラ(2翅)の牽引式で、主翼は高翼配置。T字尾翼。ウイングスパン2.3m。巡航速度72km/時。巡航高度は400m。その高さから、径75㎜、重さ2.5kgのHE爆弾を1発投下し、それが、相当正確に着弾しているのがビデオで確かめられる。爆弾は胴体下に1発だけ懸吊され、その状態で単箭のカタパルト上からゴム紐で発進させられる。作戦半径は50km。

 ※「スイッチブレード600」の残骸映像がまたSNSに出た。投稿者は露兵。宇軍がこれを使っている残骸証拠が最初に得られたのは4月21日であった。

 ※投稿者不明(ウクライナ軍関係者ではなさそう)のSNS動画。「ロボドッグ」にコンパクトな「火炎放射器」を背負わせて野原で四方八方焼き払える能力をデモンストレート。まあ、おふざけの類だ。

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 Mac Caltrider 記者による2023-6-23記事「Does the Military Still Need Zodiac Boats?」。
   1938年、ロイド・ペディコードという米陸軍中尉が、空気で膨らませるゴムボートの研究を始めた。
 彼は、所属した偵察隊のために、それを考案した。
 やがて陸軍はその発明品をLCRS(上陸用舟艇・ゴム・小型)と命名した。

 対日戦中、国防省はそれをグッドイヤー社に製造させ、製品は、海兵隊のほか、海軍の水中爆破班などに愛用された。

 今日の米軍は、CRRC(戦闘用・ゴム製・人員用・筏)を採用している。これはLCRSの改善型にほかならず、そのメーカーが「ゾディアック・ノーティク」社だ。

 ちなみに「人員用(Riding)」のところを「偵察用(Reconnaissance)」だと間違えている人がいるが、軍隊内ではそっちでも通用している。

 15フィート型ゾディアックの場合、8個の気密ゴム嚢がよせあつまってできている。足踏みポンプで静かに補気することができる。

 折りたためるアルミ合金の「デッキ」が、形状を安定させる。55馬力の船外機をしっかり固定するには、この剛性プレートがあった方がよい。

 「Armorflate」という追加の防弾板を舷側にとりつけると、7.62ミリ弾の貫通を防ぐこともできる。

 しかしゾディアックの最大の強みは、その低姿勢により敵から肉眼で発見されにくく、またゴム製舷側がレーダー波を反射しないことにある。

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 ストラテジーペイジの2023-6-23記事。
   フィリピンでは漁業は大きな産業で、平年なら30万トンの水揚げがあったのだが、中共のトロール漁船の濫獲のため、9%もそれが減ったという。

 6月13日、50人もの比島警察官が、訴追された。2022年後半、総計1トンに近いシャブ(メタンフェタミンのことをフィリピンでもこう呼ぶ)を横領したというので。複数の警察幹部も関与していた。