ボーイング社は、「AH-6」のモノコック胴体を、「コリアンエアー」〔という名の航空機メーカー〕に外注することになった。

 完成品に限らず、パーツ、「部品」の受注でも兵器貿易を大きくして行こうという韓国政府の路線が、好調のようだ。

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 Tim Hains 記者による2023-6-23記事「Greenwald: If Western Press Admits Ukraine’s “Counteroffensive” Is A Failure, Imagine How Bad It Really Is」。
    ウクライナ軍の「反転攻勢」とやらは、どの戦線でも成功していない。バイデン政権を強くサポートしているCNNですら、これを認める報道をしている。露軍が大量に埋設した地雷、長時間工事して準備することができた塹壕陣地や対戦車壕、ふんだんにある対戦車ミサイル等の組み合わせが、露軍を強くしている。

 ※私は90年代に戊辰戦争やミッドウェー海戦を調べていて悟ることができたのだが、農業文化が重い伝統として現存する国や地域の出身指揮官は、現代戦ではベーシックに不利だ。今日では、ウクライナ政府がまさにそれに該当する。農園経営用の年中行事カレンダーのノリで、こっちが冬と泥濘期を利用してのんびりと準備万端にいそしんでいる間に、敵軍もまた大童で防備を強化してしまうという、あったりまえの因果が、まさに目の前の現象であるというのに、この人たちには、さっぱり理解ができないのである。こっちが雷装の艦攻をのんびり準備していたら、敵の艦爆が先にこっちの空母に到達するという理屈が分からないのである。もしNATOが、戦車などではなく、悪路走破力に特化した軽車両を援助して初春から宇軍に無理にでも機動戦を仕掛けさせていたなら、露軍は泥濘地に地雷を仕掛けることはできず、AFVも泥濘地では動かせず、対処のいとまを与えられず、宇軍は、浸透&各個包囲&殲滅を各所で達成できたかもしれない。しかし、間抜けにも露軍戦車と同じくらいに泥濘には弱い西側製の戦車(理由は、馬鹿みたいに装甲を重くしたために、エンジンの優越が帳消しにされてしまっている)を請われるままに与えて、地面が乾くまで攻勢発起を遅らせた結果は、露軍は貴重な時間を貰い、すべての地面を地雷で埋め尽くす作業を概成してしまった。いまでは西側製の戦車も、地雷がないことがわかっている「道路」から、一歩も外れて機動することはできない。するとどうなるか? ナリは戦車なのに、レールの上を走る「電車」と変わりがなくなるのである。二次元の平面を機動することはできずに、ただ、一次元のきめられた線分上を、前進するか後退するか、しかできないのだ。「戦術」もなにもありゃしない。高額な戦車を時間をかけて保有した意味が、どこにもないのである。この農民兵どもには、迫撃砲や、120㎜級の近距離ロケット砲がお似合いなのだ。迫撃砲とその弾薬を、無数の改造サイドカーや人力荷車で運搬させ、全線の臨時の塹壕から発射させるべきだったのだ。寒冷も泥濘も関係はなかった。高額な戦車を準備してやった時間とカネと工業資源を、そこにサッサと集中していたなら、乾季が来る前に反転攻勢は全線で進捗していただろう。

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 Andrew E. Kramer and Eric Schmitt 記者による2023-6-26記事「Minefields and Menace: Why Ukraine’s Pushback Is Off to a Halting Start」。
   南部戦線にて、ウクライナ軍の、ブラドリーIFV(米軍供与品)の隊列が、エンジンの唸りをあげて、道路を前進する。先頭の1両が地雷を踏む。履帯がちぎれ飛ぶ。すると、残りの全ブラドリーは、やってきた道路上を、また後退して行く……。

 これが、鳴り物入りで宣伝された「反転攻勢」の実態だ。3週間が経過したが、どの戦線でもこんな体たらくが演じられている。

 米国が供与したブラドリーのうち、すでに17両が、全損または大破している。露軍の「カモフ52」攻撃ヘリから対戦車ミサイルを当てられたブラドリーもある。

 ※ワグネル軍ですら撃墜できている「カモフ52」を、最前線の宇軍は探知すらできないということ。それかあらぬか、ドイツがさらに追加でゲパルトを数十両、贈与するという。

 ※ワグネルがロストフから北上していたあいだ、あまりに露軍の回転翼機が撃墜されたものだから、遂にヘリのクルーが、対ワグネルの出撃命令を拒絶するに至ったという。そんな軍隊あるかよ!

 ※プリゴジンはFSBによって家族が生命の脅迫を受けたため、叛乱を途中で諦めたのだという雑説あり。やはり絵本のなごみ写真を世に知られちまったのはまずかったか。

 ※雑報によると、ウクライナ国境からは200km離れた、ベラルーシ国内の「Mogilev」村の近くに、面積24平方kmの「収容所」が建設され始めたという。そこにはワグネル隊員を強制収容させる気らしい。8000人は収容できそうな規模という。

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 RFE/RL’s Bulgarian Service の2023-6-25記事「New Fire Breaks Out At Gebrev Arms Depot In Eastern Bulgaria」。
   ブルガリア東部にあるEMCO(ブルガリア人の兵器ディーラーが所有する私企業)の弾薬庫でまた不審火。

 昨年7月31日に、やはりEMCOの「Karnobat」近郊の弾薬貯蔵倉庫が放火されて爆発している。そのさいオーナーは、これはロシアの工作員の仕業で間違いない、と叫んだ。特に証拠は出ていない。