エルドアンはプーチンと会談したさいに、こいつの政治的余命はもう無いなと品定めして、直後に、はっきりと米国へ恩を売るコースへ切り替えたのだろう。

 おそらくFSBもまた余計なことをやらかしたのだろう。たとえばクルドを使ってトルコ国境で騒ぎを起こさせるような、無意味なイヤガラセを、会談のタイミングに合わせて、ほとんど習性として、また演出したかもしれない。選挙に勝ったエルドアンは、今や、それに怒る権利があるということも、鈍感な熊にはわからないのである。

 スウェーデンはNATO加盟の「御礼」の意味でトルコに潜水艦の技術を提供するのではないか? もはやバルト海にはスウェーデン独自の潜水艦は必要なくなった。他方、黒海のトルコ海軍には、これからまだ需要がある。ロシア海軍をアゾフ海に逼塞させてしまうのに、スウェーデンが設計したトルコの潜水艦隊が役に立つだろう。さらに加うるに、スウェーデンが設計したUUVをトルコが量産したら、アゾフ海もロシア艦の安全水域ではなくなるだろう。そのUUVが、いずれは、カスピ海にも搬入される日が来るだろうと予想しておく。

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 Matthew Chance and Mick Krever 記者による2023-7-10記事「Gym, spa, beauty equipment: Leaked documents reveal hidden details of Putin’s ‘ghost’ train」。
     リーク文書が「プーチン列車」の詳細を伝えている。
 その客車のうち1両は、まるごと「ジム」。2018年に新装された。中味のマシンは、初代はイタリア製の「アブダクター・スタンダード」と「アブダクター・テクノジム」であったが、最近あらたに、米国ホイスト社製のHD-3800と3200に入れ替えられた。ロシア交通省が、そこまで面倒をみている。

 客車をプーチン専用の特製内装に改造する仕事を請負っているのは「ツィルコン・サービス」というところ。

 「ジム客車」の隣は「美容客車」が連結されている。マッサージ台、電波を用いる美肌器(張りを強化する)などが全備されているという。

 「美容客車」の奥が「スパ客車」である。
 内装はすべてタイル張りで、トルコ風のスチーム・バスとシャワーあり。

 プーチン列車にはFSOの者が10名、同乗して、護衛にあたる。
  ※お背中、お流ししますっ!

 国外亡命している元FSO将校いわく。
 飛行機は離陸した瞬間どこかのレーダーにかかる。列車はそういうことがない。所在をくらましやすい。
 今次戦争のスタート時より、プーチン列車はヴァルダイ村にずっと停車していることが増えた。モスクワとサンクトペテルスブルグの中間にあり、湖と森に囲まれた牧歌的な土地だ。

 プーチン列車は、ロシア国内の鉄ヲタが、時刻表に無い幽霊列車だとして、早くから注目している。

 機関車が2両ついていて、客車の天井に衛星通信用らしい白いドームがあれば、それはプーチン列車の可能性がある。

 ※ロシア国鉄にできることが、なぜ日本の私鉄にはできない? 車両そのものが温泉・マッサージ室・フルーツパーラー・卓球場・縁台将棋コーナー・夜店・ランドリーとなっている深夜鈍行に、日本を横断させたらいいじゃないか。ひと晩で「本州の半分」の長さは移動するはず。宿泊費(ホテル代)をできるだけ節約しながら大旅行したい貧乏人は、いっぱいいるだろう? 寝台の必要はない。椅子の背もたれをフラットに倒しても後列に迷惑がかからぬレイアウトならば……。

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 Joe Saballa 記者による2023-7-11記事「Russian Army Ramps Up Female Recruitment Amid Force Depletion」。
    西シベリアのオムスク市で当局が50歳以下の女性対象の募集広告を打っている。職域は、衛生部隊の軍医と軍看護師、および、調理師。採用されると、露軍が占領中であるウクライナ東部の諸地区に配属されるという。ようするに最前線じゃないか。

 契約期間は1年間。

 素人の応募もOK。簡単なジョブ・トレーニングがあるから大丈夫だという。

 なお、兵隊に応募する場合は、その俸給は民間の平均相場の10倍。露兵は、これが欲しいので、叛乱を起こさない。

 ※最新地雷情報。ロシア製の対戦車地雷はほんらい500kg圧以上で信管を作動させる仕様だったが、さいきんの出荷品はバネ抗力が300kg以下に弱まっており、人がその上で跳ねても爆発する。決して悪戯で踏むべからず。

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 Stavros Atlamazoglou 記者による2023-7-12記事「Putin’s Ukraine War Hits Home: Russian Hospitals Overwhelmed by Wounded Soldiers」。
   カラシニコフ社には「戦闘救命訓練部門」がある。その長いわく。
 ウクライナ戦線で戦死した露兵の半分は、救命することが可能であった、と。

 1950年代のソ連で製造された繃帯セットを、充員招集の老兵や素人兵に持たせているようではダメだ。今は止血帯のすぐれた製品が開発されているのに、露軍はそれを調達してこなかった。だから、ゴムバンドで縛って動脈を圧迫する、原始的な方法を負傷兵に適用している。これでは助かる者も助からぬ。

 負傷した兵隊をすぐに後方の野戦繃帯所に後送し、さらに重篤患者を地区病院まで搬送するスピードも、今の露軍は、遅すぎる。このスピードが、負傷兵の死亡率と反比例するのだ。

 じつは西側が2022-2-24のプーチンの侵略計画を事前に確信できた理由のひとつが、国境沿いに野戦病院が次々と開設されている証拠を掴んだことであった。

 ※中共が台湾を侵略する場合には、民間フェリーを徴用して臨時の「病院船」に仕立てると思う。それをせずに、本土までヘリで患者を後送させようとするなら、待っているのは大惨事だけだろう。

 ※古い提案をもう一度しておくと、海自に必要なのは『拡大しらね型』の駆逐艦だ。先島群島の沖合いで、その広い後部デッキとヘリ格納庫を、避難民の中間避難所として活用することにより、住民のエバキュエーションはシームレスに進む。CH-47だけでなく、中型ヘリによる洋上逓送も可能となるからである。そこを中継して、たとえば大東諸島にいったん疎開させ、さらにC-130で本州へ空輸することもできる。予算に余裕があるのなら、駆逐艦ではなく「補給艦」にすることだ。中層デッキに数千人でも一時的に収容できる。

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 Luc Cohen 記者による2023-7-11記事「Head of US think tank charged with acting as Chinese agent」。
    イスラエルと米国の二重国籍をもつ男、ガル・ルフト(57)は、エージェント登録をせずにひそかに中共の代理人となり、2016年に米政府の高官に賄賂を掴ませた。トランプ政権時代の犯罪。

 ツイッターを遡るとルフトは2月18日より前にキプロスにて逮捕された。

 ルフトは、「Institute for the Analysis of Global Security」というDCのシンクタンクの共同主宰者だった。

 検事によると、ルフトは中共の複数の会社が武器をリビア、UAE、ケニヤなどへ輸出するのを手伝っていた。こうした斡旋には米国政府のライセンスが必要だがルフトはそれを持っていなかった。

 ルフトは、イラン産石油を中共のエネルギー会社が買いつける商談の仲介もしていた。米国政府がイランに経済制裁している以上、これは米国法に違反する。

 ※ウクライナの国防副大臣によると、M2ブラドリーの25粍ブッシュマスター砲は、対装甲貫徹力が66ミリ。相手がBMP-2なら距離2000mで始末できる。25粍の弾薬は900発積む。

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 Sofiia Syngaivska 記者による2023-7-11記事「Russian Second Rank Captain of Krasnodar Submarine Was Tracked Through App for Running」。
    クラスノダールでジョギングしていたスタニスラフ・リツキー大佐が、ウクライナの潜入ヒットマンによって射殺された。大佐は潜水艦艦長であり、かつまた地区の動員局の次長であった。

 この間抜けは「Strava」というスポーツ補助アプリを使っており、走っているコースがリアルタイムで大衆に筒抜けであった。

 さのみならず、毎日、決まったコースばかり走っていたという。殺してくれといっていたようなもの。

 ※これが高額or稀少なスマートウォッチならば、ウクライナ軍情報部の工作員が第三者を使ってプレゼントして……という手の込んだ陰謀も考えられるところだが、このケースは、一部のロシア将官のセキュリティー意識の低さを物語るのみだと思われる。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-7-11記事「After deploying F-22s to Japan, the US also sent B-1B Lancer」。
     米空軍はB-1Bを日本国内の三沢基地に展開した。この爆撃機の原基地はテキサス州の「Dies」である。
 ロシアのオホーツク沿岸基地をいつでも打撃できる態勢を示したといえる。
 7月21日まで続く「ノーザン・エッジ 2023」演習にこの機体は参加する。

 この前B-1Bはスウェーデンにも展開したばかり。

 嘉手納にはF-22もあり。中共が妄動しないように睨みを効かしている。