主戦線で膠着しているなら、周縁部でハラスメントしろというのがクラウゼヴィッツの教え。シリアでは露軍機の方から挑発してくれているのだから、ちょうどいい筈だ。向こうは、そこがわかっている。
ベトナム戦争のときもこうだったのだろうなと思えてくる。統合幕僚の五つ星と四つ星が偉そうなのは見てくれだけで、やっていることには、いかなるひらめきも感じさせない。マクナマラは、それに輪をかけた只の統計屋で、いってみれば、今の「チャットGPT」を生身にしたような長官だった。「将帥」の活模範を示したのは、ボーグエンザップだった。
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2023-7-19記事「Russian Health Minister Slams Pursuing a Career Before Childbirth as ‘Improper Practice’ for Women」。
ロシアの健康相は批判した。女性は、まず教育を受け、ついで仕事のキャリアーを積み、経済的な基盤を確立してから、さいごに家族を作ろうとする。それは不適切だと。その逆に、まず3~4人の子どもを産むことが優先されるべきだと。
これをロシア国会の本会議場で大臣がブチ上げたのである。火曜日に。
また今年じゅうに採る措置として、堕胎薬の流通を、麻薬と同じ厳しさで取り締まるそうである。
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Vytautas Valinskas 記者による2023-7-19記事「Did Russians Use Mirrors to Increase the Number of Lancet Drones in Their Video?」。
ランセットの新バージョンは「Izdelie 53」といい、コンテナの中に十字翼が畳まれた状態で格納されていて、そこから飛び出して、スウォームとなって目標を襲撃する。
ただし実写の飛行テスト映像は出ていない。話だけである。
あと、ランセットの組み立てラインを宣伝した最新の動画が、「鏡」を使って数が多いように見せているというので、皆が注目する動画になってしまった。
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「mil.in.ua」の2023-7-19記事「Russian spies planned to blow up trains with weapons in Poland」。
ポーランドの新聞『Gazeta Polska』によると、ロシアの破壊工作員が、ポーランド国内の鉄道の爆破をたくらんでいる。
これら工作員は、暗号通貨で報酬を受け取るという。
また爆破の下調べとして、鉄道の分岐点に小型のビデオカメラを隠して設置するという。その映像は無線でインターネットに接続され、ロシアの元締めがモニターする。ウクライナに対する物資輸送の詳細を把握したいのだ。
※雑報によるとポーランド軍は今年じゅうに、国産のロソマク社製の装輪式APCを250両、受領する。浮航ができて、機関砲で武装。これを最終的に400両取得するだろうという。すでに常備兵員数と戦車の数で、ポーランド軍はドイツ連邦軍を凌いでしまったという。
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2023-7-19記事「An experimental batch of “Drok” self-propelled mortars was manufactured in Russia」。
ロシア国営の兵器メーカー「ロステック」。そこが、新製品を発表した。
「2S41 Drok」といい、82ミリの手動後装式迫撃砲のターレットを、「タイフーン」4×4装甲車に搭載している。発射時にはアウトリガーを使わない。
このレイアウトは、2018年に模型が公表されていた。そのころから開発して、ようやく完成したようだ。
メーカーによれば、普通の82ミリ迫撃砲よりも、レンジが1.5倍あるという。
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Roy Mathews 記者による記事「A Simple Solution to Reform U.S. Aid」。
ことし米国政府は、内戦状態にあるエチオピアに対する食糧援助を停止した。米政府の海外開発援助機構「USAID」は、3億3100万ドル分の食糧をエチオピア政府に与えたが、そこから1500万ポンドの小麦が途中で盗まれてしまったので。
盗まれた食料は軍閥がどこかへ売り払い、その収益で武器を買ってさらに悪さを働く。その原資が米国市民の税金なのだから、止めるのがあたりまえだが、止めれば止めたで誰かは文句を言うのである。
オバマ政権は、米政府が米国農家からちょくせつに穀物を買い上げてその現物を対外援助する方式から、バウチャー(引き換え保証券)を後進破綻国の政府に与える方式に転換させた。これまた最悪の結果になっている。金券はすぐに武器購入代金に化ける。また、その金券でどこか手近なところから食糧が購入されるとして、それは米国とは関係ない産地。援助された住民は、その食糧が米国からのエイドだとは思わないこと、必定なのである。
※岸田政権がウクライナに与えようとしているのもバウチャーだろう。その日本国民の税金は、どこか外国の武器弾薬メーカーをうるおすだけで、しかもウクライナ国民も日本から援助されたのだとはちっとも思わぬ。そうなる結果が目に見えている。「現物」をちょくせつに送り込まなくてはダメなのだ。それは中古のデュアルユース・アイテムでいいのだ。よい「現物」はいくらでもある。新聞チラシを見るだけで見当がつくだろう。
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Aaron Torres 記者による2023-7-19記事「Texas’ razor wire, buoys at border violate international law, Mexican officials say」。
テキサス州知事グレグ・アボットは、メキシコ国境からの不法入国を阻止するために、国境のリオグランデ川の中に「浮き障壁」を展開し、此岸には60マイルにわたってカミソリ鉄条網を蛇腹状に積み上げている。
しかし連邦政府にいわせると、リオグランデ川に仕切りを設けることは、メキシコ政府との間の2国間条約(1944と1970)に違反するという。それでワシントンからたびたび「指導」が来ているが、知事は無視しているという。
※どうも水中にも蛇腹鉄条網を仕掛けてあるらしい。それが見えないことが危険だともいう。