米連邦議会上院は、米海軍に枷をはめた。これから2033年までは、原則として、同盟国であっても、外国製の部品を米軍の軍艦に使ってはならん。

 Defense Express の2023-7-28記事「Landimes Against Drones: Exotic Anti-Helicopter Mines Could Become an Effective Protection Against russian Lancet Loitering Munitions」。
   あらたなる「ひらめき」。昔から各国は、「対ヘリコプター地雷」というものをいろいろ考えていた。それは敵ヘリボーン部隊の降着を妨害しようというのが目的だった。
 この対ヘリ地雷に使われていたセンサー技術を応用して、MBTの砲塔天板で「対ランセット兵器」を機能させれば、ランセットが近づいたところで自動で作動し、MBTを守ってくれるじゃないか――という。

 ちなみに、現実にモノになった「対ヘリ地雷」は無い。それは敵味方の見境がなくて危なすぎる。またセンサーの感度をどこまで上げていいのかも分からなかった。遠くのヘリまで攻撃しようとすれば、めっちゃ高額な地雷になってしまう。MANPADSを歩兵に持たせた方がよっぽどいい、という結論が出ていたのだ。

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 2023-7-27記事「Ukrspecsystems revealed the MINI SHARK UAS specifications」。
    ウクライナの無人機メーカーであるウクルスペクシステムズ社は、手投式の固定翼電動無人機である「ミニ・シャーク」のスペックを公表した。

 ウイングスパン2.6m、全長1.25m、最大離陸重量5kg。
 滞空は2時間可能。電池容量は2万1000ミリアンペア・時。
 高度は3000mまで行ける。常用高度は1000mだ。
 最高速力120km/時。巡航は55km/時。もし42km/時以下になると失速する。
 通信可能距離は最大で35km。
 背中に担いだ状態から、飛翔させるまで、準備は5分で完了する。

 ※回収方法の説明がないが、パラシュートやエアバッグへの言及がないから、胴着させるのではないかと思われる。牽引式の2翅プロペラはゴムのように屈撓し、自壊はしないように見える。脚はない。

 ※雑報によると、タジキスタンからロシアのタタルスタンのエラブガ経済特区内にあるアラブガ工科大学に留学している女子学生たちが、強制的に「シャヘド」特攻自爆機の製造組立ライン工として軍需工場で労働させられている。15歳の学生も含まれている。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-7-27記事「Big win for Korea, kicks Germany out of Aussie M113 replacement deal」。
   オーストラリア陸軍がもっている古いM113を何で更新するか。売り込み競争が続いていたが、ハンワのIFVが勝利した。

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 Stephen S. Roach 記者による2023-7-26記事「US-China Decoupling by the Numbers」。
    米連邦議員たちは、完全な米中経済デカップリングは不可能だと認識しつつある。

 米中間の貿易(モノとサービス)は、2022年において米国GDPの3%を成している。これはピークであった2014年の3.7%より19%少ない。

 この減った原因の75%は、トランプ政権が2018年に中国からの輸入品に課した関税である。

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 AFPの2023-7-26記事「NASA picks Lockheed Martin to develop nuclear rocket」。
   NASAと米軍は、火星ロケットは核動力にするしかないと考えており、このたび、ロッキードマーチン社にその開発を発注することが決まった。

 核熱推進=NTPは、核分裂の熱が発生している炉心に、極低温の水素を通し、その膨張する水素を機外へ噴射させる反動力によって、宇宙船が前進モーメントを得る。

 地球と火星の間を生身の人間に移動させる時間は極力短くしないといけない。なぜならそのあいだはずっと、宇宙の放射線に曝され通しだからである。NTPなら、最も移動を高速化(時間短縮)できるという。

 なお、安全のため、この原子力エンジンを始動させるのは、宇宙ロケットが地球周回の高軌道に達した後とする。

 このエンジンは新案ではない。NASAは50年以上も前に着想していた。しかしソ連との冷戦に国費が吸引されてしまって、その研究開発予算の目処が立たず、諦められていた。