プログラムやリモコンではなく、AIアルゴリズムによる無人機の自律的な離陸~飛行~着陸が、成功した。

 Kyle Alvarez 記者による2023-8-4記事「Air Force pulls off first AI flight in pilotless plane」。
    開発中の艦上無人給油機である「XQ-58A ヴァルキリー」。7月25日にエグリン空軍基地において、初めて、この機体を「AIアルゴリズム」で飛ばすことに成功した。離陸から着陸までの時間は3時間。

 このAIアルゴリズムを洗練するのに、「空軍研究所」および「クラトス」社は、延べ数百万時間のシミュレーションを費やしたという。

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 Olivia Savage & Aditya Pareek 記者による2023-8-3記事「Ukraine conflict: Belarus seeking to manufacture Iranian weapons」。
   ベラルーシも「シャヘド136」を内製するための工場を国内に建設するという。
 これは7-31に米国の「戦争研究所」が指摘した。

 7-31にベラルーシの国防相ヘレニンと、IRGC(イラン革命防衛隊)のモハマド・レザ・アシュティアニ将軍が、イラン国内で合意文書に署名した。

 ウクライナ政府の見るところ、ゴメル市にある工場施設を、それ用に転用するのではないかという。

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 2023-8-4記事「Pakistan buys cruise missiles from Turkey」。
   パキスタンは、トルコのバイラクタル社製の「ケマンケシュ」空対地巡航ミサイルを購入する。
 ケマンケシュは「TB2」の主翼下のパイロンに吊下して運用する。

 パキスタンはTB2を3機、保有している。これらは2021年に発注された。

 パキスタンは「アキンジー」や「アンカ」も発注している。アキンジーにもケンマケシュは吊架できる。

 ケマンケシュは全重が30kgと軽い。弾頭重量は6kgである。
 動力は「IL 170」というターボジェット。これにより、マッハ0.7の速度で200km以上、飛翔する。

 ケマンケシュは2023年春に、武器展示会場で公開されている。

 ※パキスタンは、領内に間違って墜落したインド製の「ブラモス」超音速巡航ミサイルのリバースエンジニアリングも進めているそうだ。

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 Tom Porter 記者による2023-8-4記事「Ukrainian troops are abandoning US tactics in their counteroffensive because they haven’t worked」。
   カーネギー国際平和財団のマイケル・コフマンによる痛烈な批評。ウクライナ軍をたった数ヵ月訓練しただけで、同じ時間を使って防備を強化したロシア軍陣地帯に対して米軍が実施するであろうような型に嵌まった攻撃を、ウクライナ軍もまた遂行できるようになると軽々しく仮定している最初の発想がおかしいのである、と。ウクライナ軍には彼ら自身が経験から学んで開発しつつあった得意の戦闘流儀があった。むしろ米国は全力でそれを助成してやるべきだったのではないか、と。

 ロシアは、この戦争を無制限に引き伸ばすことで、西側が疲れを感ずるのを待つ。それしか、もう道はないのである。

 ※雑報によるとロシアの「ティンコフ」銀行における米ドルと露ルーブルの交換比が、1ドル=100.45ルーブルになった。ロシアが戦争を長引かせるのはご勝手だが、ルーブルはじきに紙屑に近くなる。

 ※『インサイダー』によると8月3日時点でロシア政府はカザフ人を「入隊祝い金5200ドル」で釣って露軍に招き入れようとしている。すでにそこまでしないと兵隊は得られなくなっている。

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 David Axe 記者による2023-8-3記事「Russia Has Concentrated Half Its Forces For A Countercounteroffensive. It Might Backfire」。
    6月4日に宇軍が反対攻勢を発起したのに対して、露軍もまたそのカウンターを繰り出している。
 目的は、ウクライナ政府をむしろ防禦にてんてこまいさせ、戦争資源を、攻撃にではなく防禦に使うように誘導すること。

 露軍は、クリミアを守るために、クリミアからはずっと離れている、ウクライナの北西部国境である「クレミナ」に新手の戦力をぶつけてきている。ウクライナ政府はそれを無視できず、新編の第21機械化旅団と、第44機械化旅団をクレミナにパッチ当てさせている。この2個旅団は米式装備の優良部隊で、南部戦線の突破口に注入されるべき戦略予備部隊なのだが、それを防禦に振り向けたのである。イニシアチブを敵に握られた見本的な悪い例。

 ※南部の敵の数線トーチカ帯に、ひとつも弱点が探せないので、とうとう、無傷で控置していたストライカー旅団を、北西方面で使う。これは地雷の勝利だね。

 もちろん、露側が仕掛けたこの博打、丁と出るか半と出るかはまだわからない。攻勢をかけた露軍部隊が大消耗してしまえば、こんどは露側にピンチがやってくる。

 ※宇側の策は単純。クレミナの住民を総動員してひたすら地雷を埋めさせればいいだけ。ウクライナ人がロシアから学ぶべき戦訓はそこじゃないのか?

 ロシアの一ブロガーは、最新の問題の中心がよくわかっている。設保陣地に対する攻撃は、攻撃側が多く損耗する。地雷撒布術の普及によって、陣地帯の穴はすぐに塞がれる。もはや、攻防双方ともに、敵側の土地を占領したいと思っているわけじゃない。陣地戦のかけひきを通じて、敵部隊を味方部隊よりもハイペースで消尽させてしまいたい。いまや、それを互いに狙っているのである、と。

 ※雑報によるとウクライナ国内で「コンバット・カヤック」が製作されている。2人乗りのカヤックボートなのだが、電動船外機もついており、それによって2kmを無音で楽々と漕ぎ渡れる。艇には480kgまでのモノを載せられるので、40ミリ自動擲弾投射機を艇首に固定してもよい。普通のボートと違って、カヤックは、陸地に引き揚げて隠匿してしまうのがたやすいというところが、軍用向き。

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 Dan Rosenzweig-Ziff 記者による2023-8-3記事「Two U.S. Navy sailors accused of passing secrets to China」。
   サンディエゴを母港とする米海軍のレーダー関係の青写真、艦のテクニカルマニュアル、インド太平洋地域での演習行動計画、等々を中共軍の情報将校に渡していたというので、2名の水兵が水曜日に逮捕された。どちらも中国系の名前である。

 そのうち22歳の男は、2022-2から中共のスパイに一本釣りされた。揚陸空母『エセックス』の乗組みだった。
 たとえばこやつは約30隻のフネのダメコンマニュアル、システム運用マニュアルなどを、まとめて5000ドルで売り渡していた。

 ※手渡しではなくオンラインでファイルを電送していた節がある。通信記録を消去すればバレないだろうと考えていた可能性あり。雇い人からのリクエストもインターネット経由だった模様。

 もうひとりの26歳の兵曹は、加州のヴェンチュラ・カウンティの軍港に勤務。投資情報を集めている海洋経済研究者だと称する中共の情報将校に、米海軍の機密情報を売り渡していた。
 その中には、日本にある軍港のレーダー・システムの青写真を撮影した画像まで含まれていた。
 こやつは2021年8月から中共のスパイになっていた。
 ことしの5月までに、中共から1万5000ドル近く、うけとっていた模様。

 ※米国市民権を持っていない外国籍人でも米軍に応募できるというのが米軍の懐の深さである。米国がアフガニスタンの泥沼にはまっていた時期、ペルシャ語や中国語ができる外国人が、特技者待遇で積極的に任用されていた。しかしこんどの事件の容疑者の年齢から推して、その当時に採用された水兵ではないであろう。