『Defense Express』の2023-8-21記事「Tu-22M3 Lost Because of All Airfield Security Personnel Sent to Frontline, russian Sources Say」。
ウクライナはどうやって国境から660km離れた飛行場のバックファイアーを破壊したのか?
ロシア国防省によれば、爆装マルチコプターが、飛行場のすぐ近くから飛ばされたらしい。潜入挺進破壊作戦だ。
あるロシア人の軍事ブロガー氏いわく。前線に兵隊が動員されて、航空基地の警備が手薄になっていたので、防げなかった。
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2023-8-21記事「JH-8 Long Range VTOL Fixed Wing Drone Frame UAV Aircraft」。
中共のGokhan社はUAVを12年以上、造ってきているのである。
その新製品の「JH8」のスペックは次の通りだ。
動力は電動。
空荷離陸重量15kg、最大離陸重量25kg。
荷物10kgのときは、滞空2時間可能。
離発着時(マルチローター駆動)の耐風は10m/秒まで可。巡航時(固定翼機として飛翔)は12m/秒までの横風に耐える。
海抜ゼロメートルの大気中においては、上昇力は、毎秒5m。
事前に地形のデータを読み込ませる上に、レーダー、レーザー、ステレオ光学の三種類で地面との距離を測り、地物との衝突を自動で回避する。
自機の絶対座標は、センチメーター単位で精密に把握できる。
着陸の位置のズレは30センチ以下。
4Gでも5Gでもつながる。プロバイダは中共内の2社限定。
※15kgなら人間が背中に担いで叢林内を移動できる。2人組で行動し、ペイロード10kgに、「よく燃える」リチウム電池を添えて、バックファイアの主翼の付け根で起爆させれば、まず機内燃料には着火するだろう。発進させる位置は、飛行場の外柵から5kmも離れていれば、もう外柵からの監視なんて効くもんじゃない。
※陸自は「UAVレンジャー教程」を、旧来のレンジャー教程とはまったく別枠で、考えよう! 2人組バディによる、このクラスのFPV特攻マルチコプターを使っての、潜入・挺進+敵航空基地襲撃を、どの普通科部隊、特科部隊でも、いつでも実施できるようにするのだ。今から人材を増やしておけば、有事に外国からUAVを貰ったときにも、すぐにそれを使いこなせる。暗夜でも素早く発進準備ができること。悪天候でもFPV操縦できること。
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Ellie Cook 記者による2023-8-20記事「Russian Dam Bursts Washing Away Railroad――Economy To Lose ‘Billions’」。
シベリアのブリヤート地区。そこを流れるホロドナヤ河が洪水氾濫。
バイカル湖より北東のBAM(バイカル~アムール)鉄道の線路が流されたという。
※雑報によると、これまでウクライナ軍の総予備として控置されていた2000人の「第82空挺旅団」が、前線に投入された。
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Maciej Szopa 記者による2023-8-18記事「WB Group Increases Manufacturing of Loitering Munitions and Beyond」。
ポーランドの「WBグループ」は、2023年には、「フライアイ」システムを80セット、製造するであろう。2024年には200セット製造するつもり。※1セットにUAVが3~4機、入っている。
ロイタリングミュニションの「ウォーメイト」は、2023年には2000機、2024年には4000機製造するぞ。
現状、製造された「ウォーメイト」の9割以上は、外国が買ってくれている。
※ポーランドですら、ロイタリングミュニションの千機単位での量産に入った。日本は何やってるの?
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Andrew Mills, Tiksa Negeri and Milan Pavicic 記者による2023-8-22記事「Saudi border guards killed hundreds of Ethiopian migrants, HRW says」。
ヒューマンライツウォッチ=HRWが月曜日に告発。昨年来、サウジアラビアの国境警備隊が、密入国しようとするエチオピア人たちを見つけ次第に射殺しており、その人数はすでに数百名に達していると。
エチオピア人は、まず隣国のジブチに密入国し、そこから漁船でアデン湾を渡ってイエメンのアデン港に上陸する。そこからイエメン領内の陸路を北上し、サウジとの国境に近いSaada市へ。そこから分散して、山地帯になっているサウジ国境を徒歩で超えるという。連続3日、歩くという。
この密入国は組織的であり、対するサウジ軍も容赦なく組織的に対処している。「グレネード」の砲撃――おそらくRPGのようなもの――と至近距離からの銃撃が行なわれている。
※イランが「経済難民」を戦略兵器として駆使し始めたのだとすると、巧みである。サウジの国境は長すぎるので、人数勝負になったら必ず隙ができてしまう。人数の不足を外国人「傭兵」で補おうとすれば、そこにもまた、敵から体制転覆工作を仕掛けられる潜在的なリスクが生まれる。
サウジ国内にはすでに75万人ものエチオピア人が、経済的理由で密入国して住み着いている。
山岳地帯には、爆発で飛散したエチオピア人の死体が散乱しているという。
※ニュルンベルグ裁判をライブ録音したレコード盤多数が遺されているのが発掘され、デジタル音源化され、それにもとづいて制作された昨年のテレビ番組を、CS録画で視聴した。新しく学んだこと。ルドルフ・ヘスは一回「記憶喪失」を主張し、それが検事と判事によって認められたのに、すぐあとになって「記憶喪失と言ったのは戦術だった」と主張を撤回。法廷を唖然とさせていたこと。あるいは大川周明は英国新聞ソースでこれを聞知しており、みずからの《戦術》の参考にしたのではないか? さらに想像する。ヘスはある時点でじぶんは死刑にはされないが終身刑になるだろうと悟り、それで「記憶喪失」を撤回したのではないのか。正気の被告として言い遺したいことがあったのだろう。もうひとつの奇妙な一致。ヒトラーはバルバロッサ作戦の計画の段階で、対ソ戦のことを「特別軍事措置」と言い換えていた。プーチンが2022-2作戦を「特別軍事作戦」と呼んだのは、まったくヒトラーのひそみにならっているのに他ならないのだ。さらに私には新鮮に聞こえた話。WWII末期にドイツ戦争指導部は、「タブン」と「サリン」を前線で使おうとマジで検討していた。ちなみに絶滅収容所で使ったのは窒息性の「チクロンB」。また、1939の対ポーランド戦争を、侵略ではなく「反撃」とみせかけるため、マイノリティー収容所の男たちにポーランド軍の軍服を着せて「ファルスフラッグ」とし、その《エキストラ》たちはすぐ殺してしまったという。どうも指導層のロシア人たちの脳内には、ドイツ人とのナチュラルな一体感があるのだとしか思えなくなってきた。さもなきゃ「ワグナー」なんて機関名を誇らしげに付けるか?
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ストラテジーペイジの2023-8-21記事。
ノヴォロシスク港にやってきた爆装ボートで8-4に破壊されたLSTの『オレネゴルスキー・ゴルニャク』は、バルト艦隊と北海艦隊から、2022年に黒海に移駐してきた6隻のLSTのうちの1隻。
ロプチャ級の揚陸艦である。1974から1991にかけて28隻、建造されている。ポーランド軍も保有。
ウクライナがソ連から分離したときに、宇軍も何隻か引き継いでいる。ところが2014のクリミア切り取りのとき、まんまと露軍に取り返された。だらしないにも程がある。ようやく1隻だけ、損傷せしめたというのが、8-4イベントなのだ。
露軍は今、ぜんぶで20隻くらいのLSTを保有しているはず。そのうち何隻が黒海にあるのかは不明だが、ケルチ橋が損傷させられると、こうした補助軍艦による輸送を命綱とたのむしかない。
ロプチャ級の前の揚陸艦は「タピル」級といい、4600トンで1960年代の設計。いまだに3隻が現役。
ロプチャ級の次の揚陸艦は「イワン・グレン」級で6600トン。2018以降、ロプチャ級を更新して行く計画だったが、もう無理だろう(現在2隻のみ)。