これからGDPの4%を国防費に投じて、海ではノルウェー製の最優秀地対艦ミサイルを大量購入してバルト海を完全に封鎖してしまおうという勢い。ロシアがウクライナ戦線ですっかり弱ったところで一気に攻めかかる気なのだ。その場合はNATO条約は適用されないから、単独でフルセットの軍備をととのえていると見た。
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Tim Mahon 記者による2023-9-6記事「Poland unveils solution for drone-on-drone warfare at MSPO 2023」。
Kielceで今週開かれているディフェンス・エキスポに、ポーランドのメーカーが出展した、固定武装付きの固定翼無人戦闘機。全長13フィート。
ウクライナでの戦訓をふんだんにとりいれたと言っている。開発はイタリア企業と合同。
ICE製の電気ハイブリッド・エンジン(20馬力)で機速は170マイル/時。高度は1万フィートまで上がれる。
固定翼無人機の胴体の下に5.45㎜口径の自動火器を吊下。
これで、空中の敵のUAVを撃墜してしまう。
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2023-9-7記事「Turkish-made drones at the Sevare air base near the city of Mopti」。
トルコ製の攻撃型無人機「TB2」×複数機が、アフリカのマリに駐留するワグナーPMCの基地に所在することが、調査報道によって分かった。
この機体は、マリ政府が、ジャングルのジハーディスト・ゲリラを戡定するためにトルコから正式に購入しているものである。納品は2022-12から始まっていた。今回わかったのは、マリ政府はその機体を敵ゲリラによって破壊されない用心として、ワグナーが警備する航空基地(モプティ市の近郊)に3機以上、それを置いているらしいこと。
マリ政府は、反仏政権なので、仏軍の力は借りられない。だから、ワグナーを雇っている。
マリ政府軍はまた、中共からは、「WZ-551」APCや、「BP11」MRAPを、大量に輸入しつつある。
ロシアもマリ政府のために2022-8から2023-1にかけて、「L-39」や「スホイ25」などの固定翼攻撃機と、「ミル24P」「ミル8」などの軍用ヘリを送っている。
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Kamil Galeev 記者による2023-8-24記事。
フランソワ・ギゾーは、封建主義についてこう定義した。
それは、領民からはけっして受け入れられない、おそらく唯一の専制形態である、と。
では領民が受け入れる専制・圧政とは何か。
ひとつは神権政治。ひとつは君主制である。これらは領民から、好んでもらえるのだ。
比較して、封建領主は、領民からは常に憎まれる。
違いは何か?
君主制や神権政治の為政者は、彼自身に領民を服属させようとしているのではない。
そうではなく、彼個人よりももっと上位の、大きな、優越した存在の代理人としてふるまう。わかりやすくいえば、神の代理人になりきる。
もちろん、その神聖は、イデア上の存在だ。
スターリンも、そのようにふるまった。スターリンは、より大きなイデアのための、あくまで奉仕者の筆頭として、当座の必要だとして絶対的な権力を揮っていた。そのスタンスには共産党の誰も異論を唱え得ない。ロシア国民も、そう出られると、反抗し難い。
人民は個人には跪拝するものではない。人民は、永遠のイデアにしか、服従したくはないのだ。
だから、独裁者は、高いイデアの代理人としてふるまうことで、より容易に、天下を支配できる。
かたや、ナルシシズムが大きいパーソナリティだと、この演技がうまくできない。
「トランプ流」の弱点は、そこにある。トランプは、自分が奉仕しようとこころがけている何か高尚な永遠の価値があるんだという説明や演技をしない。ただ、ありのままの自分自身を大衆に売るだけのセールスマンなのである。
価値のすべてはトランプ本人から、1個のリアル人格から気まぐれに発せられるのだという政策の売り方をすると、「正当性」はとことん卑小化せざるをえない。敵対陣営がトランプを支持する大衆に圧倒されてしまう流れも、期待することはできない。なかんずく、インテリは従う気をなくする。
スターリンですら、正しさが自分個人から出ているという政策の売り方はしなかった。スターリンにできないことを、トランプは、「できるのだ」と思い込んでいる。
※それは、インテリやエリートやエスタブリッシュメントに「反抗する」というスタンスをとるかぎり、米国の低劣な無産大衆から支持される。社会が大衆化している国内では、それは選挙戦術として有効だ。その運動が盛り上がれば盛り上がるほど、米国社会は諸外国から景仰されるような「規範」ではなくなって、国内も2階層に分断され、ロシアと中国は大喜びだ。
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Francis P. Sempa 記者による2023-9-7記事「Our Modern-Day Mackinder」。
現代のマッキンダーを紹介しよう。ロバート・カプラン。元国防総省のコンサルタント。今は地政学と外交政策のシンクタンクを率いる。著書は22冊あるが、重要なのは7点だ。2011年の『モンスーン』~2023の『時代の靄――地中海から支那に至る、帝国とアナーキーの間』。
「一帯一路」と中共海軍の大軍拡は、マッキンダーのコンセプトであった「世界島(=ユーラシア+アフリカ)」を21世紀に実現してやろうという野望適用の最新版に他ならない、とカプランは警告する。
マッキンダーは1919年に英国人に警告している。もし、世界島を支配する体制が出現すれば、そいつは全世界を支配してしまう、と。
カプランはトランプのファンではないが、米国がイラクとアフガンに深入りしたときにそれに賛成していたことを悔やんでいる。
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The Maritime Executive の2023-9-6記事「Florida Man Arrested After Fourth Attempt at “Hampster Wheel” Voyage」。
巨大な透明ボールの中に入ってプールの上を「歩く」という夏の遊び。そこからヒントを得て、透明の巨大「糸巻きボビン」の中に入ってランニングすれば、その回転力によって、大西洋を「マラソン」で横断できるはずだと信じてこれまで3度それを試みて失敗している迷惑男。またしてもチャレンジして、コーストガードにとっつかまった。
※なぜかこの記事タイトルは「ハムスター」のスペルを違えている。おかしいと思わんのかな?
伴走船はカネがないから雇えないと言い張り、そのくせ、途中で疲れるとコーストガードに救助を要請する。税金でまかなわれているコーストガードを私用に使うも同然だから、コーストガードは最初の一回目に警告を与え、同じことをするなよと禁止命令を出している。なのに、今回で4回目の騒ぎだ。
ロンドンを目指したが、ジョージア州Tybee島から70海里のところで疲れたという。
51歳のこの男、マラソンと自転車が得意だった元アスリート。こういうチャリティー・イベントで巨額の金稼ぎができると目論んでいるので、これからも、諦めそうにない。