旅順口の内海面に対する砲撃が始まったようなものか。

 Defense Express の2023-9-13記事「Ukraine’s Hit Onto ‘Rostov Na Donu’ Submarine is a Unique and Unprecedented Event in History」。
   歴史的快挙。宇軍がストームシャドウ巡航ミサイル1発で、乾ドック内の、改良型キロ級の通常動力潜水艦(B-237)を全焼させた。これはもう廃艦にするしかなかろう。この潜水艦は3億ドルはするだろうと見積もられる。

 同時に、隣の乾船渠内の揚陸艦『ミンスク』(1億2500万ドル)にも、1発のストームシャドウがどまんなかにヒットしたようで、すでに大破していることが、衛星写真によって確認できる。

 ※この戦果は海軍戦史に永久に記録される。ドライドック内の主力艦が経空打撃1発で無価値化してしまうことが、初めて実戦で実証された。世界の海軍は、爾後は有事に露天のドライドックなど利用していられない。スウェーデンが建設してきたような洞窟内ブンカーの修船ドックだけが、かろうじて少しは頼りになるであろうが、それとて、核魚雷を使われたらおしまいだ。

 ストームシャドウの弾頭は450kgだがタンデムになっており、まずHEATで穿孔してから本体がその穴に突っ込んで、船体内でHEを轟爆させる。だから、硬い潜水艦の外殻も穿貫できるのだ。

 修船岸壁繋留中に艦内火災で内部が全損した米海軍の『ボノム・リシャール』の場合、浮いてはいたが、修理するのに7年の歳月と3200万ドルのコストがかかると見積もられて、廃艦処分された。

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 Vann H. Van Diepen 記者による記事「The Sleeper Has Awakened: Six Key Takeaways From the Rollout of North Korea’s “Tactical Nuclear Attack Submarine”」。
    北鮮が9-8に公表したところでは、9-6に新浦南造船所にて、新型の潜水艦がロールアウトしたと。
 写真を拝見すると、既存の旧式の『ロメオ』級を改造したものらしいと判る。もちろん核動力ではない。

 このフネを三代目は2019-7に視察している。またこのフネはすくなくも2014から存在が知られている。
 2019時点では、SLBMの垂直発射管が3本、セイルに埋め込まれるはずであった。

 今回、どうやらSLBMの発射管は4本に増えたようである。しかしその口径は拡張されていない。

 2019時点では、SLBMを逐次に大型化して米本土に届かせるつもりでいた。すなわち戦略核兵器。
 だがその後、三代目は諦めた。SLBMは米本土に届かないので、むしろ近海の米軍基地を短距離核兵器で破壊する。手段に合わせて目的を変更したのだ。よって発射チューブは太くしないで、むしろ数を増やした。

 北鮮は最多で19隻の『ロメオ』級を持っているはずだが、こうした改修工事には1艦あたり5年かかる。当分、隻数は増やせまい。

 ※これは対北京用だよ。米中が勝手に手打ちをされては国の破滅だから、そうさせない担保として、北京に届く核兵器を1セット、日本海に隠しておく。合理的じゃないか?

 ※「一帯一路」は今や南米にまで輪を広げたが、他方で、なんと、北鮮は加入していないのである。イランがしっかりと入っているのに、平壌は北京から排除されているのだ。

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 David Brennan 記者による2023-9-12記事「Ukraine Sues Western Companies for Failing to Deliver on Military Equipment」。
   大金を前払いしているのに武器弾薬を届けないでしらばっくれている西側の悪徳企業が6社以上もあるという。
 米国企業も2社あり。ウクライナ政府は、訴訟を起こす。

 納品できないなら前金を返還せよと迫っても、それに応じない、特に悪徳な企業もある。そのひとつは、ポーランドの「アルファ社」である。

 ※馘になったひげネズミは、この件に関しては要求すべきことを要求していたようだ。

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 The Maritime Executive の2023-9-11記事「Ukrainian Special Forces Retake Russian-Held Offshore Rigs」。
   クリミア半島沖に「ボイコ・タワーズ」と呼ばれる、天然ガス掘削リグがあるのだが、これを宇軍の特殊部隊が奪還した。

 ロシアは「ボイコ・タワーズ」を2015年に占拠し強奪していた。それを取り返した。

 場所はクリミア半島から70海里離れている。特殊部隊は小型ボートで攻撃した。

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 2023-9-13記事「UK donates Malloy heavy-lift drones to Ukraine」。
   英国はウクライナに、〔ハイブリッド電動式の?〕強力な輸送用マルチコプター「マロイ T400」を寄付した。
 なんと180kgのペイロードを70km空輸できる。負傷兵も楽々と運搬できる。

 着陸と離陸は自動。よってオペレーターのヘマで墜落するようなこともない。

 ローターは串型の4軸。よって回転面は8面である。

 「T400」の前には、英国は「マロイ T150」を寄贈している。こっちのペイロードは65kg。