キャラれましたか。

 Yoonjung Seo 記者による2023-9-16記事「Russia gives Kim Jong Un an inside look at its warplanes and frigates」。
    旅のおわり、ウラジオストックにやってきた三代目。
 ショイグが案内に立ち、クネヴィチ飛行場で、いろいろな軍用機のコクピットを見せてやった。

 それには、ツポレフ160、ツポレフ95MS、ツポレフ22M3 が含まれている。

 ※北鮮は二代目のときから多発大型の長距離ミサイルキャリアーを欲しがっていた。だからこの部分が重要。ロシアは中共にすらバックファイアーを売らなかった。それを北鮮にだけ売ると言えば三代目は驚喜して何でも差し出すはずだ。

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 Sonny Butterworth 記者による2023-9-15記事「DSEI 2023: Milanion NTGS integrates Alakran-S mortar on Polaris MRZR Alpha」。
   ポラリス社のMRZRアルファの車体後端に、「アラクラン(小)」という81㎜の迫撃砲を縦位置にくくりつけて自走し、射撃するときは垂直にベースプレートを接地させて、砲身をやや後方に傾けて手動で弾丸を落とし込んでやる、お手軽ハイテク・システム。提案メーカーは、ミラニオン社。

 ※この4×4デューンバギーは、エンジンも後輪寄りに載っているから、前輪が浮いてしまうのではないか? 写真を見ると後輪のサスペンションを特別に強化しているのはわかる。後部座席は撤去されているから事実上の2人乗り。

 ※「S」じゃないやつは120㎜らしい。

 宣伝パンフによると、2分で8連射して、すぐに射点からずらかれると強調している。

 砲身を傾けて照準をつける作業は、すべてメカトロニクスで自動。人間のやることは砲弾の装填だけ。もちろん射統用のPCが車両には積まれている。

 砲身を冷却する方法に特許がとられていて、それで速射が問題なく可能なのだという。
 ベースプレートも独特の「二重底」構造。これでリコイルを緩和しつつ衝撃を地面へ逃がす。

 ミラニオン社は英国に拠点がある。NTGS社はスペインのメーカー。

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 George Hand 記者による2023-9-15記事「Incredible mortar-assembly challenges with the Green Berets」。
   かつてあった107ミリ=4.2インチ迫撃砲。81㎜の担当であった記者がグリーンベレー時代は、「4デュース」と呼んでいた。

 この107mm迫は、「マーク2」砲身が42kg、支脚が51kg、「ナンバー2」ベースプレートが54kg、予備ベースプレートが144kgあった。予備ベースプレートは円形なので、立てて転がして行くことができる。

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 2023-9-15記事「Hogan Lovells advises Airobotics in securing first-of-its-kind FAA type certification for scalable drone operations」。
   米本土上の「スマートシティ」のために「オプティマス-1EX」というドローンを使ってもらいたいメーカーの「エアロボティクス」社は、FAAから認可を取るために「Hogan Lovells」法律事務所に頼んでいた。4年間、努力した甲斐があり、このほど、昔からの航空輸送会社ではない企業としては初めて、その認可が得られた。

 オプティマスは先行してイスラエルとUAEで実用されていた。その実績も梃子になった。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-9-16記事「Swedish Volvo showed FMX 8×8 military truck with British armor」。
    DSEiに出品されたVolvoの「FMX 8×8」トラック。そのキャビンまわりは、英国の「NP アエロスペース」社が、特別に防護を強化したものだ。

 「レベル2」もしくは「レベル3」の防弾力を与えているという。

 NP社は創業90年。こういう仕事が得意で、なんの車両であれ、最新素材を使って防弾化カスタムしてやれる。

 たとえば1枚のフロントガラスはセンターピラーで2枚に分割し、四周枠も太く頑丈にする。
 ヘッドライトも取り替えてしまう。取り付け位置も変更する。

 オリジナルのエンジンは「D13K」といい、13リッター、直6のディーゼルだ。
 ※6気筒は理論的に振動を最小に抑えられるとされる。

 ブレーキは「電動」だという。
 ギアはセミオートマチック。変速ハンドルは直線上を前後させればいいというスタイル。

 積載荷重は30トン以上もOK。

 ※わたしゃ自動車レースには強い違和感を覚えるので昔からほとんど興味が無いのだが、その理由を分析すると、やはりレース中の「ピット作業」がおかしい。いつでもピットに入れるという甘ったれた条件下で「完走」したからといって、それで何を証明したつもりなんだ? いちどたりともタイヤを換えてはいけない、途中給油もしてはいけないという縛りの中で走り切ってこそ、一般ユーザーが命を預けるに足る、市販品の信頼性がダイレクトに総合的にアピールされるはずではないのか。別な譬えをしよう。ある未踏峰にチャレンジする冒険家がいるとする。そのアタックルートの途中には数箇所の山小屋が最初から設けられている。そこにどんな「驚き」が……? 宇宙飛行士と同じ、「ロボットの代用のパイロット」じゃないか?

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 2023-9-16記事「“Iron Caterpillar” affordable unmanned mine-clearing system being developed in Ukraine」。
   ウクライナ国内で手に入る部材だけを使って、安価に製造でき、リモコン走行によって地雷啓開をさせる「無人特攻車」が試作研究の途中段階にあり。「鉄のイモムシ」と称する。

 4×4の低床台車を電動で走らせる。その台車の正面から、細長いアームを前方へ突き出す。このアームは根本に於いて左右に可動する(15度から30度くらいの可動範囲)。そのアームの先に、串の字状に「鉄環ローラー」を取り付ける。

 台車とアームを巧みに操ることでこの啓開ロボットは針路を俊敏に微調節できる。
 ちょうど「牽引トレーラー」をバックで動かしているような感じ。

 鉄のガラガラのようなローラー部が地雷を踏んで吹き飛んでも、もともと廃材を拾い集めてツギハギしたようなパーツだから、すこしも惜しくはない。アームは細いので、わずかな力で切断するから、本体の電動台車は無傷で残る。