揚陸艦を入渠させていたドライドックの方には、海水が入ってしまっているようだ。

 2023-9-18記事「Photos That Appeared on Network Show That the Rostov-na-Donu Submarine Damaged by the Ukrainians is Unlikely to Be Restored」。
    キロ級の『Rostov-Na-Donu』の被弾景況を伝える写真が出てきた。
 巡航ミサイルは2発が命中したように見える。内部爆発によって、突入孔とは違うところの外壁まで吹き飛んで複数の破孔が生じている。これは相当の大被害だ。

 数年以内に修理できるとは誰も思わないレベル。

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 2023-9-18記事「Poland planned to surrender 40% of its territories in case of Russian invasion」。
   ポーランドが2011年の国防計画について一部公開。
 ロシア軍が攻めてきた場合、全力戦闘は2週間持続できるという。
 しかし、開戦から7日目にして侵略軍はVistula河の右岸に到達するであろう。ポ軍はその河より西側に退却する。
 すなわち、ルブリン市など、領土の4割に相当する地積がすべて「ポーランドのブチャ」と化してしまうわけ。

 ポーランドの国会議員選挙の直前にこの公開がなされた。

 別な報道。2020年に図上演習をしたところ、露軍の侵攻開始から5日目にして首都ワルシャワが戦場になり、領土内の港湾は使えなくなってしまう、と。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-9-18記事「Ejection seat on the missing US F-35 may have fried its electronics」。
   日曜日、米南部東海岸のチャールストン基地から海兵隊のF-35Bが飛び立ったが、その機体が行方不明。パイロットはエジェクトして無事。

 F-35Bは理論上、900海里以上、飛び続けられる。おそらく湖に落ちた。「レイク・モルトリー」か「レイク・マリオン」に。

 アナリストのガートラー氏いわく。射出座席のロケットは、コクピット内の電装品にダメージを与える威力があると。

 WP紙報道によれば、トランスポンダーは作動していない。

 これまでF-35が2機、海底からサルベージされている。日本と英国の事故で。

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 Joe Macey 記者による2023-9-15記事「UAVOS’ new main landing gear for heavy-lift fixed-wing aircraft has been manufactured and tested to support unmanned aircraft」。
    UAVOS社はこのたび、MTOWが1.2トンにもなるUAVのランディングギアを16kgで実現した。もちろん固定脚だ。

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 Olya Korbut 記者による2023-9-13記事「The Black Sea Peace Dividend ―― Gas, Gas, Gas」。
   ルーマニア産の天然ガスは、昨年の法律改正によって、ハンガリーやモルドヴァなどに輸出できる。

 黒海沖の海底ガス田を開発することができれば、トルコとウクライナは他国から天然ガスを輸入する必要はなくなると試算されている。2014にロシアがクリミア半島を占領したのには、海底ガス資源支配の狙いもあった。
 2023年において、ロシアから最も多量の天然ガスを買っているのは中国。ついでスペインとベルギーである。

 西側諸国は、ロシアからの原油輸入は価格キャップ規制しているが、ロシアはガス輸出で戦費を賄い続けている。

 天然ガスも原油も、次々に新しい油井を掘っていく必要がある。そのための技術と資材は、米国、英国、仏国が提供する。ロシアはそれらの技術と資材を3国から輸入し続けている。

 日本の三井はサハリン天然ガス開発にかかわり続けている。サハリンの天然ガスは、全世界のLNG生産の4%を占める。

 EUはしかし徐々にロシア産LNGの輸入を減らしている。目標として2027年までにゼロにするという。


 今月、「ターク・ストリーム」および「ブルー・ストリーム」という、ロシアから西欧につながるLNGパイプラインに対して、攻撃があったとロシアが発表した。これは自作自演である。これから冬にかけて、LNG供給断を政治の武器にするぞというモーションなのだ。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-9-18記事「Israel extends Spanish Northrop F-5Bs life with new software」。
    スペイン空軍はF-5Bを保有している。これの改修延命工事が必要。ソフトウェア更新とコミでIAIが請け負った。その代理人の「Silon Aviacion」が工事を担当する。

 完了すれば2030年まで寿命が延びる。

 IAIは西暦2000年代の前半にも、スペイン空軍のF-5の近代化改修を請け負った。だから、これで二度目である。

 現在、19機の「F-5M」を、第23ウイングが運用中。かれこれ50年以上も飛ばしている。