クリミア半島でSYPAQにヒントを得たと思われる双発の簡易製造型固定翼ドローンが墜落しているのが発見された。

 Greg Rowlands 記者による2018-6-26記事「Shades of Grozny: Anti-Tank Drones and the Yom Kippur Effect」
   ※古い記事です。

 戦車が対戦車ミサイルにやられたエポックは1973のヨムキプール戦争だった。ソ連製のサガー(AT-3)を展開していたエジプト歩兵たちに、イスラエル陸軍の機甲部隊が不覚をとった。

 1994~95のチェチェン戦争では、対戦車チームが「3D」化した。すなわちグロズヌイの市街戦においてチェチェン軍は、ビルの各階に対戦車チームを散在させて、露軍AFVが真下を通りかかるまで待った。

 露軍AFVは車内から自動火器で「高角」交戦できるようになっていなかった。このため頭上の敵ATチームを自前の火器で制圧できず、敵歩兵の俯瞰RPG射撃にやられる一方となった。

 離れて続行してくる味方の歩兵部隊は、やはりビル上からのMG射撃によって遠ざけられてしまって、戦車掩護にならなかった。「歩戦分離」。

 ※この対策として露軍は、怪しいビルまるごと遠くから戦車砲で崩壊させ、都市を無差別空爆でサラ地にしてからその市街に入るという手順をシリアで確立した。それゆえ2022年のウクライナではまったくこの「ビル利用戦法」がおこなわれる余地はなかった。

 グロズヌイの「3D」対戦車戦闘を、ドローンで再現しようというのが、「止まり木」戦法である。ビルの屋上にモーターを停めて隠れていた自爆型/爆撃型ドローンが、とおりかかった敵戦車を急襲する。

 いまは、屋上に露天駐機でそうしたドローンを待機させるしかない段階だが、次の段階は、ビルの中層の窓や換気扇、屋上の通気チムニー等から飛び出すようになるだろう。その存在や配置情況を、地上侵攻軍があらかじめ偵知することは、どうやってもできなくなるはずだ。

 ※2023-9-21の消費者庁の警告。火葬場へ出棺する前のクーリング用のドライアイスから発生した二酸化炭素が棺内に充満している。もしそこに生きている者が顔をつっこむと、たちどころに気を失い、周りに他の人がいなければ、そのまま死んでしまう。ドライアイスは1kgで900円しないでふつうに氷屋さんなどで売っている。さてここから密室殺人のネタになるので良い子は読んではいけない。暑い季節、他人の小型自動車の中で半日以上、まとまった量のドライアイスを昇華させておいたとしたら、その車内は高濃度のCO2 チャンバーと化しているはずじゃないか。人が乗り込んだ瞬間、気絶してしまうほどに……。不思議に思うのは、この方法で自殺もしくは他殺したという話を過去に読んだことがない。何故? ドライアイスは跡形なく消えてしまうから完全犯罪になってしまっていたりしたりしたりして……??