Alex Wilson and Hana Kusumoto 記者による2023-9-25記事「Japanese F-35 stealth fighter refuels with engines running for first time on Guam」。
グァム島のアンダーセン基地で空自のF-35Aが「ホット・ピット給油」(暖機運転中の満タン化)を初めて試していた。8月28日に。この話は金曜日にリリースされた。
ホットピット給油は、ターンアラウンドタイム(戦争中に出撃して帰投した1機の戦闘機が着陸してからふたたび離陸出撃するまでのあいだに地上でモタモタやっている時間)を、最大で45分も短縮する。
8月21日から9月2日にかけて空自は海外出張訓練している。場所はアンダーセンの他に、豪州のティンダル基地とダーウィン基地も。人員160人、F-35A×4機、C-130×1機、KC-767×1機、C-2グレイハウンド輸送機×2〔と書いてあるがこれはデスクの大ドジで、記者はカワサキC-2のことを書いたのだろう。漫然とAI依存の校正ソフトでも使っているのか? 記者は大怒りだろうね。常識で考えろ、と〕が出向いた。
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2023-9-25記事「Ukrainian military demonstrate training with the Scorpion self-propelled mortar」。
トヨタのランドクルーザーをベースにして、「自走120㎜迫撃砲」を機能させることができる。その実例を見よ! 〔元記事には動画が2本、附録されています。〕
製品名を「スコルピオン」と称す。
米国本拠の「グローバル・ミリタリー・プロダクツ」社が、スペインの「アラクラン」をライセンス生産しているものである。
運転席の隣にFCSのコンソールがあって、照準はすべてそこで遠隔で行なう。ベースプレートがミニマムだから、1発撃つごとに再照準の必要がある。しかしデジタル化のおかげで、その面倒は人間をわずらわせないのだ。
砲口からの装填と、拉縄引き(これはオプション)だけは、車外に人が出て、する必要がある。
照準点と弾着点のずれは、射程が1km増すごとに、2mずつ増えると思えばよい。
走行状態から、陣地侵入して初弾を発射するまでに、たったの30秒しかかからない。
射撃後、その射点から離れ去るまでの時間は20秒である。
よって、敵から撃ち返される心配はない。
この迫撃砲の最大レンジは8000mである。
グローバルミリタリープロダクツ社は謎めいたカンパニーで、只者ではない。米政府から1億1800万ドルもらって、ヨルダン軍から「ゲパルト」を買い取り、それをウクライナ軍に与えるというミッションを過去にこなしている。
またブルガリアから、旧ソ連規格の砲弾を買い集め、それをウクライナ軍へ届けるという仕事も請け負っている。
※米政府の機微な海外御用を務める、多角的兵器弾薬斡旋業者か。たとえば日本の民需メーカーが、兵器ではないデュアルユース製品をこの会社へ売り、この会社がそれを火器等とくみあわせて武器システムに仕立て、ウクライナ軍や台湾軍のような緊急援助を必要とする交戦団体に、公的予算を使って大量供給するというスキームが、あり得るわけだ。中共のスピード感に対抗するためには、こうした「会社」がもっと必要だろう。
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Sakshi Tiwari 記者による2023-9-25記事「Drone Revolution In Iran! After ‘Longest-Range’ UAV, IRGC To Launch Missile-Armed Drones That Can Land On Water」。
IRGC(イラン革命防衛隊)がまた新しいドローンを開発したという。マルチコプターと固定翼のハイブリッド式無人航空機なのだが、なんと、洋上に着水もできる。そして、ミサイルで武装しているという。
滞空時間は15時間にも及ぶ。内燃機関エンジンを2基、搭載しているという。