ソースは『ブルームバーグ』。2023年国防費は630億ユーロでGDPの3.9%だったので、今年よりも70%増となる。ちなみに2021年の国防費はGDPの2.1%であった。
『ルモンド』によると、公開軍事費とは別建てで、戦死遺家族に対する見舞金が支払われている。その額は24年度には今年の倍になるだろう、と。
※1070億ユーロに9-28の交換レートである「1.06」をかけると約1131億ドルになる。
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Wilson Beaver 記者・他による2023-9-26記事「China’s Defense Budget Is Much Bigger Than It Looks」。
米連邦上院議員のダン・サリバンは、米政府の見積もりとして、中共の1年間の国防費は7000億ドルであることを明らかにしている。
中共政府が公表している国防予算は、武警や海警や海上民兵などパラミリタリーに使っている予算や、外国からの兵器購入費を算入していない。それらを合算しなければ、実態も意図も見えてこない。
7000億ドルというのはどれほどとんでもない金額か?
アメリカ合衆国のFY2023の国防費総額が、8000億ドルなのだ。あと一歩で、中共は、国防費総額が米国と並ぶのである!
※それほどにカネを使っても、核動力空母の機動艦隊はできず、静粛なSSN艦隊はできず、あれもできず、これもできず……。一体どこにカネは消えてしまっているのか? これを習近平が直々に訊問するために参謀総長が地下牢に収獄されているのかもしれん。
ちなみにストックホルムのSIPRIの数値では、2022の中共の軍事予算は2900億ドルとされていた。これでは世間は誤解する。まったく真相を捉えていなかったのだ。
マーク・ミレイも上院での証言で強調した。購買力の国ごとの格差というものを無視するなと。中国内では何でも安く買える。人件費も低い。したがって、少ない金額でも、用意できる武器弾薬の量は中共軍の方が米軍よりも多くなるのである。
米国内のトラック・ドライバーは、年に4万ドル稼いでいる。中共のトラック運転手は7400ドルなので、ざっと5倍以上だ。
軍人の給料で比較すると4倍の格差がある。ということは、同じ人件費で米軍のざっと4倍の将兵を、中共軍は飼っておけるということなのだ。
SIPRIの2900億ドルという値を使うとしても、購買力補正をすると、中共軍は米軍の4690億ドル相当の予算を使えることになるのだ。それは2021年度の米軍予算の59%に匹敵する。
もし中共が実際にはSIPRIの見積もり値より2.4倍の広義の軍事費を使っていたのだとすれば、とっくに連中の国防費は米国を大きく上回ってしまっているのである。
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Akhil Kadidal 記者による2023-9-27記事「Japan to develop new medium-range air-to-air missile」。
日本は2024年度から新中距離AAMを開発する。その予算は184億円。
2014年度から日本はJNAAM=統合新型空対空誘導弾 を研究していた。その延長。
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Colton Jones 記者による2023-9-26記事「US military receives laser air defense weapons」。
米陸軍が、4両のプロトタイプを受領した。「DE M-SHORAD」=指向性エネルギー・機動式・短射程防空。
50キロワットのレーザー高射砲だ。4両で1個小隊。
1機が数百ドルの特攻UAVを次々とはたき落とさねばならないのに、数百万ドルのSAMなんか発射してはいられない。
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2023-9-28記事「A heavy-lift unmanned aerial system demonstrated the capabilities to launch a torpedo」。
英国BAEシステムズ社が、とうとう「ダッシュ」のマルチコプター版を完成した。
「T-600」といい、短魚雷の「スティングレイ」を1本抱えて、海上を飛び回れる。
エンジンは電池+電動モーターで、内燃エンジンは積まない。
ローターは4軸だが、串形なので回転面は8面。ブレードは各4枚翅である。
ペイロードは200kgに達する。水平速度は最高140km/時。レンジは、空荷なら80km。
ポルトガル海岸でのNATO演習で、すでにその魚雷投下能力を披露した。
メーカーではげんざい、もっと強力な「T-650」を開発中だと。
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Defense Express の2023-9-28記事「How can New russian Railway From Taganrog to Occupied Mariupol Impact the Ukrainian Counteroffensive」。
ロシアは、「タガンログ」市から、占領地たる「マリウポリ」まで、鉄道の新線を敷設するつもりだ。
これは「クリミア大橋」の代替補給ルートになるだろう。
露軍には、総勢4万人規模の鉄建部隊がある。それは10個鉄道工兵旅団に分かれている。橋も架けられる。
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陸上自衛隊の普通科の下士官の定年をさらに引き上げるためには、部隊の「自転車歩兵」化が最適解だ。
第二次大戦末期のドイツ本国で後備役の「老人兵」を総動員できたのは、自転車のおかげだった。(少年国民兵も同様。)
自転車は、敵との交戦が始まる前の段階の、「行軍」「機動」による歩兵の疲労を著減させてくれる。
100km以上も自転車を走らせて、即、戦闘加入しても、兵隊の心身には疲労が蓄積されていない。そんなことは、徒歩機動では絶対にあり得ない。
トラックのように油脂は要らないし、馬のように飼葉も要らない。
「パンツァーファウスト」×2本をフレームにくくりつけて、何十km移動しても、疲れない。
スイス歩兵は、あの山間地のアップダウンがある道路を、変速機のない19世紀デザインの自転車によって、一晩に200km機動できるまでに鍛えていた。イタリア国境からドイツ国境まで、70kgの装備・弾薬・食料とともに、夜のうちに移動してしまえたのである。ただしこれは若い身体エリートの歩兵だけができた。
スイス歩兵並は無理でも、中年兵や老人兵の不整地機動パフォーマンスを、自転車が、徒歩の場合の何倍にも「拡張」してくれることは確かだろう。
陸自の「体力検定」の科目も、40歳以上の下士官については「競歩」ではなく「自転車20km走(雑嚢70kg縛着)」のタイムを計るようにし、このタイムに応じて、定年を延長できるようにするべきである。
また予備自衛官にも老兵、すなわち昔の「後備役」に相当する、別建ての補助部隊集団があっていい。その足はさいしょから自転車にすることを前提にするのだ。