Joseph Trevithick 記者による2023-11-2記事「Switchblade Kamikaze Drone-Armed Uncrewed Fast Boat Tested」。
先週ペルシャ湾で米海軍が実験した。MARTAC社製の無人の双胴滑走艇の後甲板に「箱」を積み、その箱の中から「スイッチブレード300」を斜め後上方へ射出。それを洋上の仮想標的に命中させた。
実験を主催したのは「タスクフォース59」。2021年に、無人機とAIの結合を実験する部隊として、海軍が創設している。
「箱」には「スイッチブレード300」が6機、収まっている。
ボートにはスターリンクのアンテナも設置されている。
もちろん、小型の対水上レーダーや、IRビデオカメラも。
「スイッチブレード300」のレンジは最大10km。滞空は15分可能。
※ロイタリングミュニションのことをシナ語では「巡飛弾」と書く。まめ知識な。
スピードボートは全長38フィート。2基のディーゼル・エンジン搭載。
瞬間最大速度は80ノットに達するが、巡航は25ノットくらいが適当だ。
航続距離は800海里以上。
※このメーカーのスピードボートにはサイズが数種類あり、いずれも、モジュラー式に後甲板の「荷物」をとりかえることにより、親子式に無人ボートのスウォームを放ったり、機雷を点々と敷設させたりすることができるという。スピードボートの怖いのは「揚力」が発生して宙に舞い上がり、木の葉返しとなる転覆事故だが、同社のボートは、そうならぬ対策ができているという。
※ハマスのゲリラが野原の地下トンネル出口から飛び出してRPGの弾頭だけメルカーバーの車体上に載せて走って戻る、意味不明のGo-Pro動画。これで次にAFVはどの方向へ進化するか分かった。コープケージの四隅の支柱の上端に「他撮りカメラ」をダクトテープで縛着して、四周を常続監視するようになるだろう。ほんらいは随伴歩兵がいるべきなのだが、今は先進国圏は「恒常的人手不足時代」に入ってこれから数十年は続くはずだから、カメラや無人設備やAIで代行できる仕事は徹底して省人化していかなくてはどうにもならないと覚悟すべし。
※都市部の民間ビル工事のネックは今や、電気設備系の下請け施工セクションだという。深夜1時までの屋内配線作業を、無休で何週間も続けなくてはならない業態だという。それでは若い社員が定着するわけがない。定年退職者の補充はまったく不可能だという。だからますます大型ビルの建設スケジュールは、立てられなくなってしまっているところだという。
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Aristos Georgiou 記者による2023-11-2記事「War in Europe Began Way Before We Thought, Ancient Discovery Reveals」。
スペイン北部に、大量の人骨が埋まっていた場所があって、その地層は、いまから5000年前~5400年前。新石器時代だ。
ちなみに当地の新石器時代は、9000年前に始まり、4000年前に終った(青銅器時代に移って)。
考古学者らによる近年の調査の結果、どうもこの大量の骨は欧州における最初期の戦争犠牲者のものではないかと考えられるようになってきた。
従来、欧州で規模の大きな人間集団間の闘争が発生するようになった時代は、4000年前に始まり2800年前に終った「青銅器時代」のことであると考えられていた。
どうやらじっさいには、その前の石器時代からもう、社会制度を動員した戦争があったようだ。
注目されている遺跡は1985年に道路拡幅工事中のブルドーザーが偶然に発見した。
人骨はすくなくも338体分以上。
これらの死体は「集団墓穴」に無造作に投げ込まれたのだと考えられている。骨とともに、フリント製の鏃×52片、石刃×64個なども出土した。
ほとんどは成人男子で、治癒していない矢傷が頭蓋骨に認められた物も。
また、治癒痕と、致命傷とが、同一人の骨に認められた物も。おそらく戦いは頻繁に起きていた。
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Boyko Nikolov 記者による2023-11-3記事「Russian-Indian barter: Russia ‘spends’ S-400 on 24 cargo ships」。
ゴアにあるインド国営の造船所「GSL」。ここが24隻の貨物船をロシアから受注し、2027年までにカスピ海に届ける。
かたやインドは「S-400」を2セット、ロシアから調達する。
これらの決済は、ルピーでなされる。
FY2022の統計。インドはロシアに対して31億4000万ドルの商品を売った。機械、ケミカル、魚介類、医薬品など。
逆にインドはロシアから462億1000万ドルも商品を輸入している。原油、石油製品、宝石、植物油などだ。
ロシアは2022年にSWIFTから追放された。そこでインドは、制裁や資産凍結にまきこまれるリスクを避けるため、ロシアと米ドル決済で取引することはやめた。さりとて価値が不安定なルーブルで決済する気もなかった。するとこんどはロシアの側が、ルピー決済を渋り、両国の貿易はしばらく停滞していた。
この余波で、インドが調達しているロシア製軍用機のスペアパーツ供給と、インドが新規調達したがっている2セットの「S-400」の引渡しが、ストップしていた。
しかしこのほどロシアが、「S-400」の決済はルピーでいい、と妥協したらしい。背景にはウクライナ戦争の苦境がある。
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HYUNG-JIN KIM 記者による2023-11-3記事「North Korea is closing some diplomatic missions in what may be a sign of its economic troubles」。
韓国政府によると、北鮮は、ウガンダ、アンゴラ、スペイン、香港の大使館を閉鎖した。理由は、現地での取締りが厳しくなって、違法マネーを稼げなくなったかららしい。
北鮮はもっか、150ヵ国以上と外交関係があるが、そのうち外交公館を置いているのは50箇所前後だという。
※ビルマのアラカン山脈あたりで反政府少数民族ゲリラが一帯を支配し、中央の軍事政権に従っていないという。ビルマでは5月中旬から10月中旬までが雨季だと『インパール作戦』の本で学んだ。すなわち乾季に移行して半月にして、たちまち情勢が変化したわけだ。S19のフーコン作戦ではわが18Dの工兵聯隊長が気を利かして「秘密伐開路」というものを準備しておいたのが3月に役に立った。下草だけ刈り取っておけば、上空は樹林天蓋が遮蔽してくれるのだ。これならドローンも無価値である。
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The Maritime Executive の2023-11-2記事「Cargo Barge Breaks Free and Drifts into Seattle Waterfront」。
コンテナを200個以上も山積みできる「バージ」(無動力の曳かれ船。乾舷はけっこうある)がシアトル港にはあって、とうぜん、タグボートで押し曳きしないと動かぬものなのだが、これが構内で勝手に漂流して、大騒ぎとなった。