ひげじじい、欠席裁判にかけられる。

 RFE/RL の2023-11-4記事「Ukraine Files Criminal Charges Against Head Of Russian Orthodox Church」。
   ウクライナの保安局SBUは、11-4に発表。ロシア正教会のキリル総主教を、ロシアの侵略を正当化した嫌疑で本人野放しのまま刑事訴追したと。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-11-5記事「F-35 jet can kill 300K in Moscow with a single B61-13 strike」。
    米政府は、投下水爆である「B61」の最新バージョン「B61-13」の製造に予算をつけることにした。
 F-35で運搬できるこの爆弾がもしモスクワに1発落ちたらどうなるかという試算を、ニューズウィークがしている。

 31万人が死ぬそうである。

 また、サンクトペテルブルク市の場合、人口密度がモスクワよりも高いので、1発で36万人死ぬという。

 ところで現有の「B61-12」は、イールドを50キロトンに抑制してある。しかし「B61-13」は、イールドを250キロトンにするらしい。

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 Abi Wylie 記者による2023-11-3記事「New UAS Engine to be Developed from FVR-90 UAS」。
   米海軍は、L3 Harris 社が子会社に開発させた「FVR-90」というUAVをもとに、いろいろと改造を加えて、米海軍&海兵隊が使う汎用の艦載UAVにしたい。

 固定翼とクオッドコプターのハイブリッド。
 4軸ローターは発着時だけ回す。
 巡航は「A99 HFE」内燃エンジンを回す。HFEは、灯油系のジェット燃料を使用するということ。ガソリンではなく。

 L3 ハリス社は、UAV開発のための子会社を抱えている。

 「FVR-90」の外形は、主翼に後退角がなく、2本のブームがその直線主翼を串刺しにしている。
 中央胴の後端に主エンジン(おそらく水平対向配列のレシプロ)とプッシャープロペラ。

 2本のブームの後端は、「ワかんむり」形の尾翼(双ラダーである左右の垂直板と一体)へ連続する。
 4基の垂直ローター軸は、このブーム上に配されている。主エンジン付近が機体重心なので、それを等距離で囲む位置に。4つの電動モーターはブーム内に埋め込まれている。

 ローターは2枚翅で、水平飛行時にはブームの前後軸方向と重なるように静止する。すなわちそれがフェザリング位置。

 軍艦上からの発進準備は、2名の専用係によって1時間でできる(おそらく主翼とブームと尾翼はバラして格納しているので)。

 ※2020年の別資料で補う。電気モーターは平均出力65W、瞬間出力180W。16~32ボルト。主エンジンは「P4F B100i」という2ストロークの水平対向ピストンエンジン。機体最大重量54.4kg。空虚重量31.75kg。航続距離1500km。

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 Richard Tribou 記者による2023-11-4記事「 SpaceX launch makes it 60 for the Space Coast, this time with record booster flight」。
    フロリダ州の打ち上げ場から、また「スターリンク」衛星がいちどに23機、軌道へ送り込まれたが、今回は、レコードが樹立された。使われたブースターの「ファルコン9」が、なんと、18回目のリサイクルだった。

 このブースターは、2020-5に有人宇宙飛行船「クルードラゴン」を持ち上げたのと、同じドンガラの再利用である。おそるべき信頼性!

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 Povilas M.記者による2023-11-5記事「Lessons from Ukraine: China Wants Its Own Version of the Shahed Drone, but with an Unexpected Twist」。
    ロシアはイランの「シャヘド136」の製法をイランから学び、もっか、「ゲラン2」の名で、国内で大量生産中である。
 ウクライナ人はこの自爆機を、そのエンジン音の類似から「モペッド」と呼んでいる。

 中共はこの「シャヘド136」の航続距離と低廉性を高く評価し、「Aerospace CH UAV」という中共内のメーカーをして、現在、そのコンセプト・コピー品を開発させている。

 弾頭のバリエーションは独自に多彩化される。弾頭重量は、20kg、45kg、80kg、100kgの四種類を量産するであろう。もちろん、航続距離とはトレード・オフになる。

 しかし最大の相違点は、動力になるかもしれない。中共メーカーは、この機体のエンジンを小型のターボジェットにするのではないかという憶測がされている。

 さすがにターボジェットをどんなにシンプルに製造しても、ピストンエンジンよりは高額になってしまう。「シャヘド136」は廉価に大量に投入できるというところが強みだったが、その長所がなくなってしまいかねない。

 中共のマスプロ工業が、果たしてこのエンジンをどこまで安価に製造できるかに、世界のUAV業界は注目する。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-11-5記事「Russia produces 3.5 Shahed-136 drones daily or 100 per month」。
   ことしの7月から、10月まで、ロシアは国内で420機の「シャヘド136」を製造したという。
 すなわち、1日に3機半を製造している。1ヵ月で100機の量産ペースなのだ。

 ※記事には、残骸のシリアルナンバーの読み取り方も記されているが、略す。

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 Defense Express の2023-11-4 記事「The Adaptation of Taurus Cruise Missiles for Ukrainian Su-24Ms Would Take 6 Months」。
    もしウクライナ乞食の言うがままにタウルスASMをドイツが譲渡したとしても、それをスホイ24Mから運用できるようにするまでに6ヵ月が必要(機材改造に2ヵ月。運用訓練に4ヵ月)。またもしタウルスをF-16から運用したいなら、それができるようになるまでに18ヵ月必要だろう。

 ※戦争初期に譲渡された「ハープーン」は今、何をしているんだ? ミサイルを「地対艦」の運用としている限り、120km~160kmくらいのレンジでは、すぐに役に立たなくなるのだという、貴重なリアリティを、今次戦争は、われわれに教えてくれただろう。敵艦は、単純に、121km~161kmの間合いを取っていれば、回避できてしまう。その間合いをこちらの随意に一気に詰める手段(航空プラットフォーム)か、ひそかに詰める手段(セミサブマージブル艇など)が、対艦ミサイルと、組み合わされる必要があるのだ。

 ※所詮、ないものねだりとなるが、隣の大国から本格侵略をしかけられて2年目となるウクライナの政治統率者には、次のような資質がなくては困る。ひとつ。「○○という兵器を貰えれば勝てる」という小学生のような連呼をしないこと。ゼレ公は軍事の素養はもともと無いのであるから、何か具体的なアイテムがこの戦争の勝利に結びつくという大衆向けのオカルトの因果経を軽々しく公的に唱えてしまうことはぜったいに禁物なのだ。その自覚がいつまで経っても生じないというところに、西側首脳は、この人物の、たのもしくない「小学生臭」を嗅ぎとってしまう。ふたつ。もし、自分で大衆に与えた「希望」が予言どおりに実現しなかったとき――たとえば反転攻勢の不振――、それをどう取り繕い、内外大衆の士気を保持するのか、その言論戦略は、あらかじめ立てておかなくてはいけない。その準備がまったく腹案として無かったらしい様子が、たびたび観察されてしまうゆえ、海外は「こいつ、ホンモノの小学生だ」と理解しつつあるのである。同じ俳優出身でもロナルド・レーガンとは月とスッポン。外国テレビ局のディレクターごときから振り付けられるままに演ずるだけが能かよと……。みっつ。都市防空兵器は要りません、と、与国に向けて謝絶すること。長期総力戦争では何でもトレードオフである。多大な援助を受けてAAを充実させ、同時に、多大な援助を受けて攻撃兵器を充実させる、なんてことは、ゆるされないし、できない。指導者らしく、どちらかに集中をしなければ。敵を弱らせ、領土から追いたて、戦争を終結に向かわせるために、宇軍に必要なのは、砲弾・ロケット弾・カミカゼドローンにきまっているだろう。都市防空兵器ではない。ハマスは総延長500kmの地下トンネルを自力で掘った。深さ数十mもある本格防空壕だ。パレスチナ人にやれることがなぜ、キーウ市民にはできないのか? おかしいじゃないか――と、世界のみんなが思っている。人がくれる物を何でも貰おうとする態度の中には、戦時指導者としての「イニシアチブ」が感じられない。西側メーカーはAAの実験をウクライナでしたい。それに流されてしまっている。状況をきりひらくのではなく、状況のために常に流されるだけの物乞いというイメージが浮き出てしまう(たしかにそれが実像に近いだろうが)。「AAは要らない。そのぶんもっと攻撃用の弾薬をくれ。国内でも銃後が総出で地下の工場で製造するから、原料・資材をくれ」と言えば、少しは指導者らしく見えるだろう。

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 ストラテジーペイジの2023-11-5記事。
   ロシア政府は2024年度の国庫歳入を3490億ドルと見込んでいる。実現すれば、記録的な伸び。

 今年のロシアの軍事支出はGDPの6%と推定され、それは社会保障の福祉支出額を超えている

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 Tom Holsinger 記者による2023-11-4記事。
   イスラエルに届くロケット弾/SSMの保有量において、ヒズボラはハマスの10倍である。
 しかもレバノンの方が、イスラエルの主要大都市には距離が近い。

 かたや、イスラエルが配備している「アイアンドーム」用のSAM「タミル」は、ガザ方面により多く、補給されている。※ヒズボラとは2006に大戦争して、手打ちがなされている。さらに今回は米国の2個空母艦隊も近くに派遣されて、いつでもレバノンを空爆できる態勢なので、ヒズボラは動くまいと考えられている。

 ハマスを退治する方法は地上侵攻しかない。これについて数字的に参考にできるのは1945年のマニラ市を巡る日米両軍の戦いである。

 当時、マニラの人口は100万人。そこに日本軍1万7000人が立て籠もっていた。
 攻めた米陸軍は、2個歩兵師団と、1個空挺師団であった。

 今のガザには、住民が230万人を数える。ハマスのコアな戦闘員は1万5000人だろう。そしてそれとほぼ同数の「補充要員」が控えている。武器を与えられればいつでもそれを使おうという連中だ。

 これに対して、市街戦に投入可能な現役のイスラエル軍部隊は、19個歩兵旅団と1個空挺旅団。これを昔風の師団数に換算すれば6個に相当しよう。

 マニラ市の攻防は、1ヵ月続いた。10万人以上の比島市民が巻き添えで死亡した。そのうちすくなくも4万人は、米軍の砲撃で死んだと考えられる。
 ※これはマッカーサーが必死で歴史を隠蔽したあとの数字で、じっさいにはほとんどが米軍の砲爆撃のせいだと考えられる。総数に関してもこんなもんじゃない可能性がある。しかしこれに関しては驚くほどに史料は残されていない。マックが徹底的に湮滅させたのである。

 「公式」記録では、マニラ攻防戦における米兵の死者はたったの1000人。戦傷は5600人。
 負傷した市民は25万人であったとされている。

 このマニラの比率をそのまま、今のガザにあてはめ、戦闘が2ヵ月続くと仮定するなら、住民は27万6000人が死亡し、イスラエル兵は2300人死亡、1万2900人が負傷するであろう。その死傷兵数は、ヨムキプール戦争(第四次中東戦争)の「1万1000人」に近似する。

 マニラとガザでは、単純な比較はなりたたない。というのは、都市攻囲では、「上水」の供給が決め手になることが多いのだ。ガザ市への上水供給は、簡単に止めることができる。人は、水なしでは5日しか生きられない。

 ※1941末のシンガポール攻略でも、まっさきに給水施設を狙えばもっと早く片が着いたのに、日本軍がそこに気付くのが遅れて手間取った。当時の参謀どもは、過去の日本戦史からも学びそこねていたことが分かるのである。

 ハマスは「死のカルト」であるとしか思えないところがあり、同胞住民を平然と殺すことができる。このたびも、ガザ市心から南方へ避難しようとする非戦闘員の住民を、ハマスが自動車爆弾によって阻害しているビデオが撮られている。

 ガザの地下トンネル網は、状況を一層、不透明化する。トンネルを利用しているのがハマス戦闘員なのか、砲爆撃から避退している住民なのか、はたまた人質なのか、地上からは分からない。

 「大虐殺」を回避したくば「スポンジボム」を多用するしかない。これは特殊な梱包で、穴に投げ込むとバイナリー成分が混和されて、たちまち発泡コンクリートを生成。速乾すると、厚さが5mから10mの壁となって、狭いトンネルをガッチリと閉塞してくれる。

 ある試算。イスラエル軍の9個旅団がガザ市街のトンネルを潰す作業は10日から14日かかり、その間、毎日、300人の兵隊が死傷するであろう。

 ということは2ヵ月したら、旅団の死傷率が22~31%にもなるので、最初に投入した9個旅団は、ガザ市街の半分を掃蕩した段階で、別な9個旅団と交代させないといけないだろう。

 トータルで、ガザの脅威廓清までには、6000~8000人のイスラエル兵の死傷が予測される。

 1945年にアーヘン市を攻めたとき、および2004年にファルージャを攻囲したとき、米軍も、住民を巻き添えにしない方法について苦心したものだ。

 平定されたガザ市街の生き残り住民の面倒をみようという外国はどこにもないから、けっきょくまたイスラエル軍が軍政を布くしかない。しかし2005年と同じことが再現されるだろう。ガザ市民はイスラエルを憎んであらゆるイヤガラセを続け、けっきょくイスラエル軍は出て行く。

 ※そのあと、ガザではファタハの人気が低下して、より過激なハマスが実権を握った。ISのパターンと同じ?

 ゲリラでない住民であることを識別しやすくするため、ペットの耳などに埋め込む、米粒大の「Pet-ID」マイクロチップを人間に適用したらどうかという話まで出ている。このチップは体温を受け取って発電し、電波を出す。数十m離れても検知できるという。