この断面形状がじつによく考えられている。ロケット弾の4枚の空力フィンには干渉せず、且つ、ロケットの筒体と「四角柱枠」との接触は「面」でなく「線」でなされるように「畝」も付けてある。全体としてかなりの重量だろうが、車載ではなく、1回こっきりの固定発射台だから、それで問題ないわけだ。
あと、地上に置かれているグラスファイバー製の貯水タンクとみせかけて、じつはその中味が多連装ロケット発射機という仕掛けの隠蔽発射台があるのも、イスラエル兵によって曝かれている。こちらは仰角可変。
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Seth Cropsey 記者による2023-11-6記事「Strategic Straitjacket」。
政策とは選択である。最善の政策を決める前に、じぶんで選択巾を狭めているのがバイデン政権だ。ネタニヤフに反撃自粛を促したことで、自由主義世界全体に拘束衣を着せてしまうことになる。先月に始まったこの戦争は、仕掛けられた側としては、闘って勝つしかないのだ。
※10-7の一斉奇襲はイランとは関係なくて、黒幕はプー之介なのだが、そこを理解している「プロ・イスラエル」の寄稿家がまことに少ないと印象される。この記事もその例。米軍がイランと早く戦争したい気持ちはわかるんだけどね。
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Logan Nye 記者による2023-11-3記事「SpaceX selling ‘Starshield’ will be a gamechanger」。
米宇宙軍は、2028年までに、LEO衛星群を構築するのに9兆ドルを投ずるつもりである。
LEO衛星群をネット化して民間のインターネット通信に提供している先行体系はスターリンクである。そのスターリンクを特に軍用に有料で提供しようというビジネスとして「スペースシールド」も走り出している。
米宇宙軍も、さいしょはこのスペースX社と契約する。
将来的には、無数の低軌道周回衛星を同時にスパイ衛星/警戒監視衛星に仕立てて、宇宙空間から、敵のミサイル、航空機、船舶、車両をすべてリアルタイムで見張るものにしたい。しかし一足飛びにそこまでは行かない。まずはLEOを使って軍用通信をとことん便利にする。
イーロン・マスクには、プー之介を刺激したくない理由がある。ロシアが腹を立てると、スターリンク衛星を露軍が、レーザー砲やマイクロ波照射、地上局への爆破テロなどによって直接に、且つ一斉に攻撃し始めるという、困った事態があり得るのだ(マスクにとってのパールハーバー)。マスクが私人であることや、スペースX社が民間会社であることは、ロシアには関係ない。連中には国際法も関係ないのである。
LEO衛星群を経由する通信は、無線通信でありながら、敵はそれを傍受し難く、その地上アンテナの位置を簡単に見つけられない、という長所を有する。ウクライナ戦線では、露軍はスターリンクの地上アンテナを見つけることができていないという。したがって電波妨害を集中することもできない。スターシールドだとさらにこの点は難しくなるはずだ。
ただし、すべての技術は進歩する。何ヵ月かしたら、露軍は、敵のLEO衛星通信のための地上アンテナの位置を特定したり、傍受したり、妨害ができるようになるかもしれない。
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Kris Osborn 記者による2023-11-5記事「Pentagon Seeks 1,000 Nuclear-Armed LRSO Cruise Missiles to Arrive by 2030」。
LRSOは、「長射程スタンドオフウェポン」の略号で、過去何十年も頼りにしてきた戦略空中発射巡航ミサイル「AGM-86」の後継とする空対地巡航ミサイルである。外形はステルス化される。
米空軍は、このLRSOを、2030年までに1000基、調達したい。すべて、核弾頭を装着できる。
FY2024では、調達費9兆7800万ドルを要求する。
※イランは、今やいつでも原爆を製造できるのに、その工程を「寸止め」にしておいて、米政府と有利な交渉をする肚だという。米政府としては、イランや北鮮のような相手から足元を見られないようにするためには、対露用の弾道ミサイル・アセットとは別の、柔軟に使えるスタンドオフ核ミサイルも持っておくことが有利だと、ようやく指導者層内部でコンセンサスができつつあるのかと想像される。
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ストラテジーペイジの2023-11-6記事。
ハマスの対イスラエル作戦を支援するため、ロシア人のハッカー・グループがすでに動員され、「参戦」している。
たとえばイスラエルの住民には、国境外からのロケット弾の飛来を適時に警報するスマホアプリが政府から支給されているのだが、ウェブサイトをオフライン化させてそのサービスを妨害する工作を仕掛けている。
※ウクライナの国営軍工廠が「シャヘド136」の同格品を開発中だという写真がSNSに出回っているが、単純な形にして量産を容易にするという方向とは反対の、じつに余計な仕事をしていることがありありと分かってしまう。公費を投入しやすい、人材も抱えている国営企業が、民間有志の零細ガレージ工場よりも、遅すぎ、少なすぎ、けっきょく役には立たぬ仕事をのんべんだらりと続けていて、得々として給与を受け取っているのだ。この国が戦争のカタを速くつけられずに苦労するのは、どうしようもなく自業自得だと思えてくる。
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2023-11-6記事「Taiwan orders large batch of Kestrel rocket launchers」。
台湾政府は、「紅隼」という、使い捨ての歩兵用の対戦車ロケットランチャーを2022年に5000発発注しているのだが、今年の8月にまた追加で5962発を発注した。ぜんぶの納品は2025-7に完了する予定。
国産品である。
全重5kg、有効射程400m、サイトは5倍光学で、写真を見るかぎり暗視仕様ではない。
狙わなくていいのなら、このロケット弾は1200m飛翔する。
対装甲のHEAT弾の他に、コンクリート壁にぶつかるとプラスチック爆薬がへばりついて爆発する「粘着榴弾」仕様も用意される。
納品価格は1発が3100米ドル。
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2023-11-52023-記事「AVSS Integrating Guided Parachute Recovery Systems For Drone Up and BlueFlite」。
降下する方向を自律的に調節できる物量傘があって、カナダ政府は、この方法が、荷物配達無人機の着陸方法としては有望ではないかと期待をかけ、事業を後押しする。
ハードルは高い。地上の横風や突風への対策が万全でないといけない。
パラシュートによる着陸システムは、望ましくない場所に誤って降着してしまう事故を最も懸念する。特に、叢林、高速道路、変電所などだ。
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Simon Mansfield 記者による2023-11-6記事「SQX-2Y rocket demonstrates vertical take-off and landing capabilities」。
北京に本社がある「i-Space」社が開発した「SQX-2Y」ロケットは、「ファルコン9」と同じ、垂直に自動で着陸して再使用できる宇宙ブースター。このほど、高度178mまで垂直に打ち上げてから着陸させるテストが成功した。
ロケットは全長17m。
燃料は液酸とメタンである。
着地点は、印からのズレが1.68mであった。
※昔「ひょっこりひょうたん島」で、着陸したロケットの位置が1ミリずれていたので「博士」が残念がるくだりを、思い出した。