17兆円の「防衛国債」を発行しよう。それを買えるのは「マイナンバーカード」を持っている個人だけ、とする。

 これで大蔵省的には満足ができるはずだ。
 2022-12-16に閣議決定された「国家安全保障戦略」には、《国家としての力の発揮は国民の決意から始まる》旨が闡明されている。国民の決意は、国防債の購入によっても示されるはずであろう。

 償還期限の設定は、中共が亡びるであろう2027年以降、2049年以前としておくのがよいだろう。
 この国防債の利回りは課税対象にしない。また国防債の相続についても課税はしない。

 それ以外にも、国家と命運を共にする覚悟を表した国民に対しての、ふさわしい特別処遇があって可い。中共が亡びた後の世界で、彼らは正当に酬われる。

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 November 12, 2023 2023-記事「Royal Thai Army to Procure Additional M361 Autonomous Truck-Mounted Mortars」。
 タイ陸軍が、もうじき、12両の「M361 車載自動迫撃砲(ATMM)」を受領する。
 発注済みは22両。その最初の引渡し。

 メーカーはイスラエルのエルビット・システムズ。開発発注が2017年であった。迫撃砲は120㎜である。

 タイの海兵隊は、この新装備に関心はもっているが、発注する動きは無い。

 この自走迫撃砲は、ベース車体が、インドの「タタ」製の4×4である。(車体はユーザーが選べる。)

 後部荷台には、厚さ7ミリの鋼鈑を敷いてある。
 その上に、エルビット社製の「Spear」120ミリ迫撃砲を装載。
 砲身は通常、後ろ向きだが、砲全体がターンテーブル上に載っており、円盤状の基部が軸旋回する。
 「自動」というのは、俯仰や旋回の照準調節に人力のハンドル操作が不要という意味。砲弾の装填は人力だ。
 このトラックに4人の兵隊が乗る。
 走行状態から、停止して発射するまで、2分でできる。
 写真を見る限り、アウトリガーを下ろさない(ついていない)。

 最大射程は6.5km。
 CEPは30mと公称されている。
 トラックのサスペンションは特別に強化されている。

 砲身は「ソフト・リコイル」するようになっており、それで反動を緩和する。

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 RFE/RL の2023-11-11記事。
    貨車19両からなる列車がリャザンで11-11朝に脱線した。負傷者1名。運転士ではない。

 現場はモスクワの200km南東。
 積荷は肥料だった。

 地元警察によると、IEDが爆発して脱線したのだという。

 ※写真をみると片側のレールがきれいさっぱりみあたらない。IEDだとすれば、先頭の機関車が通過する直前にレールの継ぎ目を大きくめくり上げ、そこに車体がひっかかるようにしたのか?

 ※黒海で商船同士の衝突事故を起こしたロシア船『Slavyanin』は、面白い貨物船で、露天の上甲板に、LNGタンク貨車の列車をまるごと、5列に引き込めるようになっている(機関車は運ばないだろうが)。船の長さ492フィート。6580dwt。1984年建造。こういうLNGの売り方もあるわけだ。

 ※ドイツ政府は来年の対ウクライナ援助予算を80億ユーロに倍増する。これで米国に次ぐ巨額の支援者となる。

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 Defense Express の2023-11-11記事「Can the MiG-29 Be Retrofitted to Carry a Ballistic Missile, and How Much Time Could This Take?」。
    インド軍、発表。ミグ29Kと、イスラエル製の「ランペイジ」というSSMを組み合わせて、対地攻撃用のスタンドオフ兵器にする。12ヵ月後に実験する。

 ランページは、径306ミリの「EXTRA」地対地弾道ミサイルの改良品である。それをASM化しようというのだ。

 この改造のために、IAI社とエルビット社が協力する。

 ランページの公表スペック。全長4.7m。全重570kg。弾頭重量150kg。レンジは160kmから300km。ジェーンは、150kmだと書いている。

 ミグ29は、ウクライナ軍も持っている。

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 Tim Newcomb 記者による2023-11-9記事「A Scientist Says the Singularity Will Happen by 2031」。
    テンプル大学の博士号をもっているベン・ゲーツェルは、シンギュラリティは早ければあと3年後にやって来るという。遅くても8年後であるそうだ。つまり2031年かその以前に、AIが人間知能に並ぶ。

 シンギュラリティとは、AIが発達して、AGI=人工総合知能 が実現したときのこととほぼ同義である。もはやAIは特定の仕事をこなすだけが能ではなくなって、人間同様に、何でもできる。したがって、AIがAIを開発することもできる。それが人間にとってどういう世界なのか、誰も予測ができない。そして、後戻りはできない。だから、一回こっきりの「特異点」。この特異点がいつか来ることを最初に予言したのは、フォン・ノイマン。