そんなシステムを米海軍はすでに試作着手している。
機体は水中にて、ローターをスクリューとしてそのまま回すようだ。
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Defense Express の2023-11-14記事「First Shahed-136 Prototype was Created in Germany in the 1980s, and It was Called DAR」。
本日 最大の、「驚き」記事。
シャヘド136の祖形がイスラエルのハーピィであることは分かっていたが、じつはハーピィはIAIの発明ではなく、ほとんどドルニエ社(2002年に消滅)の「対レーダー無人機(Die Drohne Antiradar)」の設計が流用されただけだった???
1980年代のなかば、ドイツと米国は、片道特攻無人機の合同研究に着手した。破壊対象は、ソ連軍の野戦用レーダー。それは、「射ち放し」式でなくてはいけないとされた。つまり無人機が自律で目標を捜索して突っ込むもの。
コンペに勝ったのが、ドルニエ社だった。テキサスインスツルメンツ社の技術も、その中には採り入れられた。
機体全重110kg。最大速力250km/時。滞空3時間可能。推定最大到達距離600km。空冷の水平対向エンジンは「Fichtel and Sachs」社が供給した。この会社は今日、自動車用エンジンだけを製造している。
この特攻機は、大型トラックの荷台に、特製コンテナに入れられて6個、横向きに搭載され、そこからつるべ射ちされる。
当初計画では、ドイツ連邦軍が1990年代にこれを装備化するはずだった。しかし、冷戦が突如、終了してしまい、このプロジェクトには、もはや予算がつかなくなった。
2009年、発射車両のプロトタイプ×2台が、非公開の買い手に、売り払われた。
あとは、想像すべし。
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Aadil Brar 記者による2023-11-13記事「Taiwan and China Build Missiles to Strike Each Other’s Heartland」。
台湾は、「擎天」という射程2000kmの地対地ミサイルの試験を終わり、量産に移した。このレンジだと、北京のはるか北側まで射程内である。
げんざい、台湾軍には、4種類の、射程が1000kmを超える国産ミサイルが存在する。
「雄風-IIE」巡航ミサイルの「B型」は、レンジが1200km~1500km。
「雄風 III」はまた別のミサイルである。レンジは1000km以上で、陸上目標も海上艦艇もどちらも攻撃できる。
「雲峰」ミサイルは、超音速の巡航ミサイルで、レンジは1200kmから2000kmのあいだ。
2022-8にペロシ議長の訪台に対するイヤガラセとして中共が11発発射した「東風15」は、レンジが600~900kmの弾道弾である。
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Jon Grevatt 記者による2023-11-13記事「Edge partners Thai firm on UAVs, munitions」。
UAEのメーカー「Edge」グループは、このほど、タイの国防企業である「RV Connex」社と提携する。
エッジ社は、攻撃型無人機から投下する精密誘導ミサイル「RASH-1M」を持っている。
RV社は、「スカイ・スカウト」という固定翼の無人機を持っている。
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The Maritime Executive の2023-11-13記事「Abu Dhabi Companies “Print” World’s Largest Water Taxi Using 3D Tech」。
アブダビで開催の「インターナショナル・ボート・ショー」に、世界で初めて「3Dプリンターで建造した水上タクシー」が出品された。
全長389フィート〔ママ〕。巾12フィート。排水量6.4トン。動力は15kwの電動スラスター×2基。
船体は双胴構造。船尾と船首に、畳んだり伸ばしたりできるボーディング・ランプを備える。
この船体を3Dプリントするのは、11日がかりだという。
船体の67%は、リサイクル素材である。
舟艇を3Dプリントした最初のチームは米国メイン大学の先進構造複合材センターで2019年のこと。それは、全長25フィート、重さ5000ポンドで、72時間で形成されたという。
この同じチームが2022年には、米国防総省のために補給用舟艇のプロトタイプを大小2隻、3Dプリントした。
このうち大型のものは、補給艦の本船から海岸まで、20フィート・コンテナを載せて送り届けることができるサイズだという。
小型のものは、フル装備の1個海兵小銃分隊を、3日分の補給品とともに、運ぶことができるサイズだという。
これを「曳き船」で1対1曳航することもできる。
※「歩いて押す」専用の、チェーンもペダルもない、ソリッドゴムまたは麻紐をリムに巻いただけのタイヤの戦時製造式輸送用自転車でインパール作戦は乗り切れたという確信を、私は得つつある。さいきんありがたいのは、『戦史叢書』を防衛研究所がPDF公開しているおかげで、古書の値段が手頃になっている。昔は、1冊数千円のこのシリーズは、あまりにも高額で、私には買えるものではなかった。しかも情報量が一般書籍の5倍以上は詰まっているので、図書館で読もうとすれば他の資料をその日は閲覧ができなくなる「タイパ」上のジレンマがあり、この歳まで読み漏らしていたタイトルがたくさんあるのだ。今、古書を手に入れて読みふけっているのは、ガ島作戦の後半が載っている『南太平洋陸軍作戦〈2〉』。じつに多くの示唆を得る。揚陸海岸から、密林中の、アップダウンと泥濘部もある「丸山道」(巾65センチ)を、歩兵たちが重いモノをかついで且つ高速で移動できなかったために、第2師団の一斉攻撃計画は破綻した。「押して歩く」自転車があれば、問題はすべて解決していた。現地には辻政信も東京から派遣されていたが、所詮は歩兵頭の陸大エリートで、輜重を根本から研究する着眼など持ってはいなかったようだ。今日、3Dプリンターで繊維強化ポリマー製の半没無人輸送艇を量産できる。そこに20フィーターコンテナを積んで行ける。半没とすることにより、昼間でも月夜でも敵機の目が気にならない。鼠輸送の現代版だ。中共軍はとうぜんに注目して研究しているはずだ。1944のビルマでは、往路よりも退却帰路が大問題になった。1人の傷病兵を、天幕利用の担架で搬送するには、4人がかり。それを2チームで交替するので8人がかり。さらにその個人装備も持っていくとなったら9人がかり。これを、5日以上何も食べていない兵隊にさせられるか? できるわけがない。だから放置された。もし、輸送用自転車がそこに空中投下されたらどうであったか? 後部荷台にマクガイバー式「修羅」を縛着してひきずれば、1人の健全兵が、1人の傷病兵を、2人分の装備と数十kgの糧秣ごと、運搬できたのだ。これは今のガザ地区でも同じである。トラック用のガソリンがないなら、自転車を送り届けろ。
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Sakshi Tiwari 記者による2023-11-14記事「China’s $21 Billion ‘Missing’ From Pakistan’s Files; PLA-Navy Holds Massive Drills With Its ‘Satellite State’」。
パキスタンと中国の洋上合同演習が、今週末に実施される。中共はパキに対して追加で210億ドルを貸し付ける。パキは財政は、支那ローンでジャブジャブである。
パキスタンは対インドに関しては中共の衛星国同然だが、ことさらに反米というわけでもなく、米国製のP-3Cを持っている。
インドはやはり米国製のP-8とMQ-9Bをもっており、先月のSNS書き込みによれば、中共の潜水艦がスンダ海峡を通過する前から探知ができているという。
※このリーパー用の兵装を米国がインドへ売り渋っているというので、インド人は怒っている。MQではなくて実質RQだとわかっていたら、最初から購入しなかったぞ、と。しかしインド政府が対辺境ゲリラにそれを使いたいのを米政府はお見通し。だから兵装は売らない。
パキが中共から借りているカネは、2000年から2021年までのトータルで、672億ドル。これはAidDataという米国某大学研究所の見積もり。パキ政府が世銀に申告している金額は460億ドルだが、それは嘘だ。
※Bellingcatによると、露軍はこの10月から11月にかけてカリニングラードから多数の輸送機を使って防空システムのあらかたを搬出した。これによりカリニングラードはもはや防空に関しては丸裸状態であると。
※独『シュピーゲル』によると、権威あるドイツ人ジャーナリストだと思われていた Hubert Seipel がロシアから数十万ユーロの賂いを受け取って「ロシアよいしょ」の寄稿を多年にわたり、書きまくっていたことがバレた。