FPV特攻ドローンに、LEDのペンライトを取付け、夜間に道路を走行している露軍の弾薬輸送車を後上方から「照射」しつつ直撃する動画がSNSにUpされた。

 搭載のビデオカメラはもとより暗視対応型(IRもしくは増光式)である。だがそれだけでは無灯火で戦地の農道を走っているトラックを追跡し辛い。そこでアプローチの最後の数百mで「照射」をするのだろう。

 この照射は同時に「照準補助」にもなっているように見える。光の環の中央に車両が捉えられ続けているかぎり、そのドローンのコースは、外れてはいないと知ることができるのだろう。

 次。
 Vijainder K Thakur 記者による2023-11-19記事「Russian Military Gets Chinese ATVs For ‘Final Assault’ On Ukraine; US Media, Biden Stunned To Silence」。
    山東省にあるODES工業。ATV=全地形車両「デザートクロス 1000-3」を製造している。30年前からある、レジャーヴィークルのメーカーだという。

 それをすでにロシア軍が輸入して、ロストフの司令部でお偉方に見せている、ビデオフッテージが出てきた。
 ※北米で販売されている車体について、ユーチューブを視ると、運転席には横に3人が並んで腰掛けられる幅がある。エンジンは3000cc.。真っ黒なフロアの中で、フットブレーキだけ、真っ赤な蛍光塗料で塗装して視認性を良くしてあるのは発明だと思う。サスペンションのいちばん前方の鋼管には、飛石避けの鉄板ガードを当ててある。後ろの荷台はダンプ可能。

 縁石重量1050kg。※ジムニーの2022年型より10kg重い。つまりはATVとして相当大型なのである。
 車体後半の荷台には550kgを積める。
 牽引は300kg可能。

 ロシア特殊部隊は「AM1」という国産のATVを装備しているが、それよりも倍近く積めるわけ。※単純に、大型だから。

 露軍はすでに「デザートクロス」を537台、配備している。それらは市販品そのまま。
 さらに1590台を、ロシア軍用カスタム仕様で、追加発注した。そのうち500台は年内に納品される。残りは2024年の第一4半期に納車予定。

 カスタムのポイントは、室内ヒーターと、ウインチ付きの強化バンパー。

 こんなビジネスを堂々と進めている以上、米政府はODES社を経済制裁の対象リストに加えなかったら筋が通らぬわけだが、バイデン政権は、何のコメントもしていない。

 次。
 ISABEL DEBRE and JON GAMBRELL 記者による2023-11-19記事「 Yemen’s Houthi rebels hijack an Israeli-linked ship in the Red Sea and take 25 crew members hostage」。
    日曜の午後、バハマ国旗を掲げた自動車運搬船『ギャラクシー・リーダー』をフーシが紅海で乗っ取り、乗員25名を人質にした。人質の国籍は、ブルガリア、フィリピン、メキシコ、ウクライナ人などで、イスラエル人は含まれていない。
 ただし船主がイスラエル人の富豪Ungar氏なのだという。

 登記上は、この船は英国の会社 Ray Car Carriers の持ち船。そして、運航しているのは日本の会社である。〔日本郵船らしい。〕
 Ungar氏は、Ray Car Carriers の創業者だ。

 Ungar氏が出資しているフネは2021年にもオマーン湾でフーシの爆破工作の的になっている。

 フーシはヘリコプターを使って『ギャラクシー・リーダー』に乗り込んで来たという。

 11-15に駆逐艦『トマス・ハドナー』がドローンを撃墜した海域は、バブエルマンデブ海峡。それはイエメンから発射されたという。

 船の位置信号を辿れる「MarineTraffic.com」をみると、『ギャラクシー・リーダー』はサウジアラビアのジェッダの南西にいた。トルコのKorfez港から、インドのPipavav港へ向かう途中であった。

 紅海ではふつう、海賊に利用されるのを警戒して、商船はAISを切ってしまうことが多いという。

 次。
 Boyko Nikolov 記者による2023-11-19記事「Russia uses newly produced and without wrapper 122 mm shells」。
    ロシアがこのごろ増産している122ミリ野砲弾には、もはや「円筒ケース」は付いていない。製造工場からすぐに戦地へ送られて、そこで消費されることを予定するので。識別のため、乱雑に緑色のペンキで弾丸を塗布してある。この色の弾丸は、早く発射しないと、錆びたり湿気ったりしてしまうであろう。

 次。
 2023-11-18記事「ADASI Awarded Ministry of Defence Contract to Supply Precision Guided Munition Systems」。
    UAEのメーカーであるADASI社は、このほど、ありふれた迫撃砲弾に、折畳式の滑空翼をとりつけて、COIN機の翼下からリリースすると、照準した目標に正確に命中する「RASH」という安価な改造キットを2種類、同国の国防省に納品するために量産する契約を結んだ。4億8700万ドル。

 対応する迫撃砲弾の種類は24種類にもなるという。
 投下母機は、哨戒機やヘリコプターでもよい。