リヤカーがそのまま小型ボートとして水に浮く、そんな消耗輸送機械。それが、ガダルカナル増援作戦には、必要であった。

 味方の船舶が、座礁しないギリギリの前浜で海面に投入してくれた需品を、海岸の守備隊は、いかに、すばやく、夜明け前までに、内陸ジャングルまで引き込んでしまえるか。

 そこをシステマチックに一から考える者がいなかったために、大きな補給ネックが最後まで残った。

 ボート型のリヤカーの他に、リヤカーの鉄枠だけを大量生産し、そこに、全体としてプラスの浮力になるような「梱」を括りつけて、駆逐艦から海面に投下する方法でも、よかっただろう。

 「梱」は、樽の他、テラコッタ素材の壺でもよかったはず。液体の輸送に使えて、鉄を消費しない。それは比島以南で現地自製できた。

 リヤカーの鉄枠の一部は竹で代用できたかもしれない。車輪は「Chukudu」式で南方で自製できた。

 海上にて、鉄枠の先端をロープに結び、陸から「キャプスタン(しゅら)」で巻きあげ、砂浜には滞貨をさせないで、すぐに林縁内に隠す。これで、翌朝に砲爆撃で燃やされてしまうこともなくなる。

 兵隊は、もしも3日間、食わなかったら、もうフラフラして、いかなる「臂力担送」もできなくなる。そうなったら、「木製スクーター」のようなものに、寄りかかって進むしかないのだ。

 消耗型リヤカーは、車巾があるために、ジャングル内の輸送には、木製スクーターほどは向いていない。ジャングル内の啓開路は、道幅が60センチしかないのだ。

 木製スクーターは、簡易寝台にもなる。豪雨時に、患者が、立って寝なければならないような必要はなくなる。

 今日のわが国でも、FRPその他の現代素材で、「ボート兼リヤカー」を製造したら、水害時にはとても重宝するはずだ。

 次。
 Joseph Trevithick 記者による2023-12-1記事「Roadrunner Reusable Anti-Air Interceptor Breaks Cover」。
   ATGMをドローンに代行させられるのなら、SAMの仕事もドローンにやらせたらいい。それを実現した企業あらわる。

 Anduril社の新製品「Roadrunner/Roadrunner -M」は、地面に置かれた箱の中から垂直に上昇し、上空をロイタリングして敵機のやってくるのを待ち、敵機に衝突自爆する固定翼機だ。

 亜音速巡航の動力は超小型のターボジェットエンジン×2による。

 敵機があらわれなかったときは、燃料が切れる前に、「スペースX」の再利用ブースター「ファルコン9」のように、4脚のアウトリガーを展張して静かに垂直に軟着陸する。

 燃料を注入してやれば、また使えるわけ。

 この新システムは、2人の会社創業者により、2年間で開発された。

 完全自動の飛行機は、再利用可能なミサイルにもなるわけだ。
 最高速度、到達高度、航続距離の数値は、公表されていない。

 「ファルコン9」は、回収してから再打ち上げまで、何週間も整備しなくてはならない。
 かたや「ロードランナー」は、着陸後、数分の時間をかけて燃料を満タンにしてやるだけで、即座に再発進させられるのである。

 ロードランナーの単価は50万ドル未満。大量生産にともなうコストダウンを期待している。
 参考までに、最新のスティンガーは1発40万ドルするはず。

 次。
 Defense Express の2023-11-30記事「What’s the Chance That FPV Drones Can Replace Mortars on the Battlefield in Ukraine」。
   今、歩兵旅団は、最低、1000機のFPVドローンを必要とするようになった。1つのリモコンチームは毎日、FPV特攻機を15機ずつ、消耗している。

 しかしまだ、FPVドローンは「迫撃砲」の代わりにはならない。迫撃砲は、霧、雪、豪雨などの不順な天象時にも頼りにできる。UAVはそうはいかぬ。

 次。
 JIM GOMEZ, AARON FAVILA and JOEAL CALUPITAN 記者による2023-12-1記事「Philippines opens a coast guard surveillance base in the South China Sea to watch Chinese vessels」。
   スプラトリーの中の一島「Thitu」島にフィリピンがコーストガードの基地を新設。今後、米豪のコーストガードと共同で、中共のグレーゾーン侵略に対抗して行く。

 比島の安全保障アドバイザーの Eduardo Ano 氏いわく。中共がやっていることは「グレーゾーン」ではなく、「純粋なイジメ」である、と。