カナダの Aeromao 社が、電動双発・固定翼(全翼形)の無人機を、離陸は垂直にさせて、回収は「ハードランディング」とすればいいと実証した。

 このUAV新製品は「VT-Naut」という。全重4kg未満で、水に浮くので、海上で使う場合は、船の上甲板から垂直に発進させて、回収は、水面に墜落させ、それを揚収すれば可い。滞空は90分可能という。

 このような運用スタイルに割り切ってしまえば、モーターを4つ付ける必要がないので、ますます滞空時間を延ばせる可能性がある。

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 Mike Ball 記者による2023-12-12記事「The Wankel Engine Reimagined: Inside UAVHE’s Revolutionary New Hybrid Propulsion Unit for UAVs」。
    UAV用のハイブリッド動力要素の開発メーカーである「UAVHE」社は、このほど、革命的なロータリーエンジン・兼・発電機を、中型サイズの無人機用として完成した。

 製品名は「RW79」。発電力は11kW。
 これで、重さ60kgのマルチコプターを垂直に持ち上げ、重さ100kgの固定翼無人機を滑走離陸させるに足りる電源になる。

 じっさいには、この発電エンジンの他に「ブースター電池」も搭載させることになるだろう。

 RW79は、空冷のロータリー・エンジンである。電動スーパーチャージャー、および燃料噴射ポンプが組み込まれている。

 燃料のケロシンは、リチウムイオン電池の数十倍の「重さあたりエネルギー」を発生できる。しかも、燃やすとともに軽くなる。電池と違って。

 配線のコネクターはミルスペック準拠なので各国の軍隊もそのまま採用できる。

 すべての素材とパーツは、欧州域内の問題の無い国々から調達され、アセンブルも欧州内でしか行なわない。そのすべてにトレーサビリティを確保する。※中共製の部品など使っていたら、将来、米国へは輸出ができなくなる。

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 Defense Express の2023-12-12記事「Ukrainian Army Apparently Got German Wiesel 3-Ton Tankettes」。
   SNSに投稿された写真により、すでに宇軍はドイツから「TOW」装備型の「ヴィーゼル1」を受領していることが判った。

 「ヴィーゼル1」は1989年から92年まで350両、製造されている。20mm機関砲装備型もこれに含まれる。
 ややサイズが大きい「ヴィーゼル2」は、負傷兵の後送用である。

 独軍は現在、102両のTOW装備型ヴィーゼルを持っていることになっている。20mm型は73両。

 2019年にドイツ陸軍は、ヴィーゼルのTOWを、イスラエル製の「スパイクLR」に取り替えて、対戦車交戦レンジを5500mに伸ばす改修に着手した。

 しかし2023-4に報道されたところによると、独連邦軍は豪州から100両の「BOXER」APCを輸入し、それによって175両の「ヴィーゼル1」をすべて更新してしまうことに決めた。

 ヴィーゼルの車巾は1.8m、全長は20mm機関砲タイプで3.6m、全高はTOWタイプで1.9m、全重はタイプ共通で3.3トン。

 ※列国の対宇援助を継続的にモニターしている団体による最新統計。軍事+非軍事+人道物資のすべてを合算した援助金額の比較で、日本(54億ユーロ)は、カナダやポーランドよりは多いものの、ノルウェー(74億ユーロ)よりは少ない額を醵出している。ドイツは209億ユーロで欧州内の断トツ。米国は695億ユーロである。EU全部を合わせると848億ユーロで米国よりも巨額。やはりGDP規模を考えるとノルウェーの努力は突出している。

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 Courtney Kube and Dan De Luce 記者による2023-12-13記事「How China is challenging the U.S. military’s dominance in space」。
   中共が周回させている衛星の数は、2019年には250機だったが、2021年には499機と倍増した。DIAによれば。

 ※ブルームバーグによるとロシアは対支決済用に「人民元」をたくさん必要としているのに、使えない「ルピー」ばかり抱えているので、このほどインドに対して、ロシアから輸出した石油の代金を「元」で払ってくれないかと頼んでいるが、インド政府は応ずるつもりはまったくない。

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 Brendan Cole 記者による2023-12-12記事「Zelensky Reveals Number of Ukraine Troops Fighting Against Russia」。
    ゼレンスキーが「テレグラム」に投稿し、いま、対露戦に動員されている将兵は60万人近いことをあきらかにした。12月12日の時点で。

 それ以前の、第三者である「Statista」による推計では、50万人ではないか、と算定されていた。

 昨年11月に、宇軍参謀本部の広報部長は、兵員は130万人いるが武器と弾薬が足りないと語っていた。

 国防相のウメロフは9月に、宇軍は2022-2には26万1000人であったが、それは今や80万人以上になっていると語った。

 今月、プー之介は、露軍を132万人にするために、17万人を追加で徴兵せよと命じている。

 ※ウクライナ国営メディアによると、軍の情報部ハッカーがロシア政府の税務管理システムに侵入することに成功し、国税のデータベースをバックアップもろともデータ破壊したという。それは復旧不可能だという。

 ※だいぶ前にも書いた記憶があるが、AI時代のハッキングのおそろしさは、データ破壊よりも、むしろ、巧妙且つ「全的」な「データ書き変え」工作ではないかと思う。バックアップも含めて全面的に書き変えられれば、もはやマシーンには、どっちのデータが真でどっちが贋であるか、判断できるわけがないので。

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 AFPの2023-12-12記事「Rail industry urged to consider safety risks of space weather」。
   太陽風が、英国内の鉄道の信号系を誤作動させ、赤信号が勝手に青信号に切り替わったという事例が報告された。

 またこの問題の研究者によると、太陽風の電磁波が、架線やレールにサージ電流を発生させるせいで、信号が赤/青 どちらにも変わってしまうおそれがあるという。

 赤に変わる分には大問題にならないが、青に変わってしまうと大事故につながる。磁気嵐のせいで信号が青に変わる確率はゼロではなく、10年か20年に1回あるという。