曳航能力を最大化した、特殊な小型モーターボートが、先島群島からの住民エバキュエーションの追加オプションとして、考えられても可い筈。

 低速で長距離。その特殊性能をことさらに強調しないで平時にレジャー用として市販しておく。これも「フェーズフリー」の応用だと思う。

 次。
 Povilas M 記者による2023-12-15記事「The Defenders of Ukraine Are Using Brand New German Caracal Off-Roaders」。
    ラインメタル社製のオフロード・ヴィークル「カラカル」がすでに宇軍へ供給されている。おそらく今月から。
 メルセデスベンツ「G」クラスのシャシをスケルトン化したもの。

 ドイツ工場での「カラカル」の製造は、ことし始まったばかりである。

 余計な装備をとりつけなければ、全重は4.4トン。
 チヌークの機内には2台、入れられる。

 アーマーを貼り付けることもできるが、それよりもラインメタル社は「Rosy」という煙覆システムを勧める。マルチスペクトラムの遮光スクリーンを発煙し、敵の照準サイトから姿をくらますことができるのだ。

 エンジンは6気筒ディーゼル。
 路上なら時速130kmを出せる。
 渡渉は水深70センチまで可能。※吸気パイプを上へ伸ばしても、車体そのものに浮力がついて流されてしまうので、小型車の渡渉力はふつう、このくらいだ。車体の軽さと両立しない性能なのだ。

 メーカーの広報写真を見ると、車体後端にオートバイを括りつけて走らせることも考えられているようだ。

 ※やはりメーカーの宣伝写真だが、この車体の全周を覆うカモフラージュネットがすばらしい。従来、タイヤハウスやタイヤそのものに偽装網をかけることは難しく、「ネイチャー(天然植生)」を背景としてどうしても「アート(人工的)」な「車両」の存在が視覚的に浮かび上がってしまっていたのだが、このタイヤそのもののイメージを曖昧化できる偽装カバーが考えられている。また、正面と側面の「窓」に対しては、絶妙なメッシュの偽装網をかけることによって、内側からの透視性と、外側からの光反射抑制を、両立させている。

 次。
 Abi Wylie 記者による2023-12-14記事「INF Inject EFI Technology to Revolutionize UAV Efficiency」。
   電子的燃料注射、略してEFIは、キャブレターを使わず、内燃機関のシリンダー内に電動式噴射ポンプで直接に燃料混合気を吹き込むシステム。

 燃費は良くなるし公害も減らせる。
 そのEFIエンジンを無人機用に製造しているInnoflight社。

 同社は、米国のエンジンメーカーのデザート・エアクラフト社(アリゾナ州ツーソン)や、日本の斎藤製作所のパートナー。
 ※ロシアが開戦当初、固定翼偵察機の「オルラン10」にとりつけていたのが、サイトー製作所の、空冷ながら4サイクルで静かな模型機用エンジン。

 シリンダーヘッドに検温センサーを付け、もし過熱してきたら、EFIのコンピュータは混合気中の燃料割合を増やす。それによって燃料が冷却材として作用する。

 ※雑報によるとプー之介の妄想炸裂! 2030年までに国産民航機「MS-21」「イリューシン96」等を1000機以上生産させる、と12-15に語った模様。他方で、2023年の実績。ロシアは、たった2機の旅客機(SSJ-100)を2月と6月に組み立て得たのみ……。

 次。
 Oliver Parken 記者による2023-12-14記事「RQ-21 Blackjack Can Now Strike With Miniature Precision Munitions」。
   ボーイングの子会社の無人機メーカー「Insitu」。そこが製造している固定翼偵察ドローンの「Integrator」、別名「RQ-21 Blackjack」に、爆撃能力が付与された。

 機体重心に一致しているモジュラーの胴体下爆弾ラックに、ほとんど埋め込み式に、2発の「Shryke」という精密誘導爆弾を吊下する。爆弾倉には蓋は無く、爆弾は下面に対して剥き出し(わかりやすくいうと96陸攻式)。

 シュライクは、GPS誘導式の重力落下爆弾である。※ベトナム戦争中もシュライクという名の戦術空対地ミサイルがあったはずだ。なぜこういうまぎらわしい命名を好むのか?

 メーカーのせつめい。理論的には、最大離陸重量の「四分の一」の爆装が可能。その状態で牽引式カタパルト装置から射出ができる。