オースティンが1-1の手術入院をホワイトハウスに対して秘したのは、「オースティンを更迭しろ」という声がすでに政権内にあり、その身内のライバルに燃料をやりたくなかったからだろう。

 どうせ病気は心臓系だろうがそこはどうでもいい。
 ウクライナ戦争の長期化の責任が、オースティンにないかと言ったら、あるにきまっているのである。本人に「じぶんの任期中にロシアを打倒する」という決意など皆無だから、下僚の無難な意見の平均値のような方針しか打ち出せないのだ。何の「イニシアチブ」も無し。ペンタゴン内で瑕疵なくキャリアを保ち続けるという大目標で、黒人大将の脳内は占領されている(その心労だけで心臓疾患を呼ぶだろう)。そこを、身内にも敵にも、見透かされている。

 次。
 Defense Express の2024-1-5記事「Long-Term Contracts are Essential For Expanding Production, Ukrainian Drone Maker Company Says」。
    ウクライナ国内で「Furia」という無人小型観測機(固定翼)を開発しているベンチャー企業「Athlon Avia」社の社長が『ディフェンス・エクスプレス』に語った。Furiaは、M777榴弾砲とペアを組む観測&標定手段である。

 今の慣行では、某n年の納品契約は、n-1 年の12月に政府と結ばれる。しかしメーカーとしては、n年中の納品を実行するためには、n-1 年の6月には設備投資を計画しなくてはならんのである。政府はそこを全く考えていないようだ。2年先を読んだ、3年以上にわたる長期契約をしてもらわなくては、スタートアップ企業が急に何かをリクエストされても、どうにもならないということを理解して欲しい。

 ウクライナ政府はn年にどうしたいのかというロードマップを、n-1 年の6月に書き上げて、すぐメーカーに教えてもらいたい。n-1 年の12月に翌年のロードマップを示されてもダメだ。

 ※サマラからサンクトペテルスブルグに行く夜行列車内が、外気がマイナス30度なのに、暖房が入っていないという動画がSNSに投稿されている。モスクワ市内では、セントラルヒーティングの部品がないために、戸外で焚き火をして凌いでいるアパート住民が何万人も発生している。これは、国内の民需用の工場に、政府が兵器部品の製造を命じているため。コンスタントに供給されるべきスペアパーツが、製造されなくなっているのだ。おそらく中国人はこう思っている。「薪燃料のダルマストーブを輸出したら馬鹿売れするんじゃね?」

 次。
 Juster Domingo 記者による2024-1-5記事「Finland Buys 40 More Patria 6×6 Armored Vehicles」。
    フィンランド軍は、さらに40両の「パトリア」6×6APCを調達する。

 昨年フィンランド軍は、91両のパトリアを2億2200万ドルで購入する契約をメーカーと結んでいる。

 フィンランド軍はそのうちのすでに十数両を受領済みである。

 ※フィンランド軍の選択には注目しておく価値がある。というのは、わが北部方面隊がそれを見て学べるからだ。パトリアは、タイヤにチェーンを装着するだけでも、かなりの雪上機動力を発揮してくれるらしい。そのおかげで、フィンランド軍は、「雪上車」との二重装備の負担を、有意に軽減することができるのだろうと想像する。

 ※今回の能登の震災は、たまたま豪雪と重ならなかったが、もし2m以上の積雪が既にあるタイミングで北陸~新潟~東北の山間僻地で激甚天災があって、多数の孤立集落が発生した場合に、はたして自衛隊の今の車両装備で対処はできるのかが、今から自問されなくてはならない。私はかねてから、スウェーデンが開発し、BAE Systems 社で量産している「BvS10 Viking」に注目してきた。前後重連、14トンの装軌車両だ。履帯を冬用に交換すれば、そのまま雪上車となる。二重装備を解消できるということは、整備の人手が合理化されるということだ。人手不足の時代に重視すべきなのは、取得費用(イニシャルコスト)ではなく、維持費用(ランニングコスト)であろう。ヴィーキングは、アーマーこそペラペラだが、底面は耐IED設計にしてあり、浮航力がある。英ロイヤルマリンズは、揚陸艦にこいつを組み合わせて上陸作戦を実行する。水上では「アルミの棺桶」になってしまう「AAV7」のように、水際機雷や迫撃砲の至近弾1発で全員溺死――という運命は避けられる。

 パトリアも、24トンながら浮航性がある。水上では時速8kmを出せる。こいつをそのまま上陸作戦に使ったっていいわけだ。

 次。
 ストラテジーペイジ の2024-1-7記事。
   今から10年以上前の2011年、米海軍は「ブラックフィッシュ」という無人水上艇をクィンテック社にこしらえさせた。
 これは既存の市販品のジェットスキーを無人化改造したもので、イエメン・ゲリラの特攻自爆ボート攻撃を寄せ付けないための、寄港地での軍艦警備手段として考えられた。

 ブラックフィッシュは全長3.2mあった。
 ※今日の市販品のいちばんちいさいのは全長が2m08センチ。大きいのは3m58センチだから、ほとんどエクステンド改造をしなかったものと想像される。

 ブラックフィッシュには赤外線カメラの他にソナーも備わっていて、敵のフロッグマンを探知できた。さすがにレーダーはついてなかった。

 しかしそれよりさらに前の2006年に、魚雷艇を小さくしたようなモーターボートを無人化した「AMN1」がも、米海軍予算によって研究試作されている。別名「Powevent」。こちらにはレーザーレーダーがついていて、河川を走る場合に、橋脚などを探知して避けられるように考えられていた。