ロシア語SNSに、セワストーポリの海軍陸戦隊系スペツナズ隊員からと思われる投稿があるという。昨年夏いらい、日を逐って大量のFPV特攻ドローンが前線へ供給されてきており、その外見は初期のドローンと特に変わりがないのだが、もはや機能しないという。理由は、ウクライナ戦線では、3ヵ月くらいで交互にEWの進化競争がある。あるFPVドローンが増えると、その電波を使えなくするEWを敵は3ヵ月くらいで前線に持ってくる。だから、常にEW対策は進化させ続けないと、せっかく大量生産させたドローンがただのジャンクの山でしかなくなるのだ。それをロシアの国防省と軍需産業はまさにやっている。共産党時代の「5ヵ年計画」の悪弊だ。ずっと前に決めた仕様で、半年でも1年でも生産を続けさせればいい、ノルマ量を上回ったら質とは関係なくそいつが英雄だという、硬直した「計画経済」しか実行し得ないのだ。
※この英訳を見て理解したが、ロシア兵はウクライナ人のことを「hohols」と呼んでいる。ウクライナは兵器開発が非中央集権的であるがゆえに「改善」が速く、ドローンEW戦争に勝ちつつあるという。
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Alexey Lenkov 記者による2024-1-19記事「Russia built a Yak-152 piston trainer, but it has no serial engine」。
ヤコブレフ社が、ロシア空軍パイロットの基本練習機とする「Yak-152」の試作開発を終わり、国による試験をパスしたという。
ところが、そのエンジン、プロペラなど、多くのパーツが、輸入品なので、先行きが不透明だ。
もちろん、当面は、量産することはできない。
「ヤク152」の試作は、ドイツ製の「RED A03T」という、航空用ディーゼル・エンジンを前提に、進められてきた。そのエンジンメーカー「REDエアクラフト」社の社長は、ロシア系のドイツ市民であるという。
ドイツ政府はこのエンジンをロシアに輸出することを禁じている。またこの社長は2023-8に、ドイツで懲役5年をくらっているという。
こうなるとヤコブレフには2つの選択しかない。REDのエンジンを無理にも丸パク・コピーして内製するか、さもなくば、ロシア国内で完成したばかりのヘリコプター用エンジンである「VK-650B」を流用するかだ。どちらも、道は遠そうである。