トルコ国会がスウェーデンのNATO加盟を承認した。

 Abi Wylie 記者による2024-1-22記事「New Robotic Solution for Installing Bird Diverters on Overhead Power Lines」。
   高圧送電線に鳥が接触しないようにしてやるために螺旋状の「ハリガネムシ」のようなオブジェを取り付ける。その危険な高所作業を完全自動でやってくれる、無人ヘリ型ロボット。

 このシステムは、「ミニ・ラインフライ」という商品名。

 「トリトマラズ」の商品名は「PLP BIRD-FLIGHT Diverters」という。こいつを一定間隔で高圧電線に巻いておくことで、鳥類が送電線に衝突しないようになるという。

 ロボットヘリを使った最初の実装がすでにカンサス州で成功している。1万5000個の「鳥避け器」を、長さ75マイルの送電線(345キロボルト)に、全自動で取り付けた。

 ※あらためて調べたところ、巨大な鷲やハゲタカの類が、その長大なウイングスパンのせいで、2本の活線に同時に触れてしまうことがあって、それが問題になるのではないかと思われる。もし1本の高圧電線上に小鳥がとまっても、何も起こらない。凧揚げが大問題になるのは、1本の高圧線と地面とが電気的につながってしまうためである。

 ※写真をみると、このロボットヘリの本体は、ガソリン動力で、単軸で二重反転ローターを回しているように見える。そこからロープを垂らして、「鳥避け器」を送電線に巻きつける仕事をする「第二のロボット」を吊るす。この「第二のロボット」が送電線にまたがるような格好で乗りながら、巻きつけ作業をするのだと見える。第二のロボットの「スキッド(降着器)」は、前から見て「∧」形、横から見て「凵」形になっており、自然に電線を捕捉できるようになっている。

 ※ヘリコプターを電動とする場合、それはクォッドコプター/マルチコプター型とするのが、安くて合理的になる。ただしローター効率は、最良からは程遠い。内燃エンジンで無人ヘリコプターをつくるなら、昔の「ダッシュ」のような二重反転ローター、もしくはバートル式2軸とするのが、無駄がなくて理想的であるように想像する。とにかくテイルローターを回すのに何割かのエネルギーを割くなんて損じゃないか? ダッシュは魚雷を投下できた。

 ※軽量な固定翼のUAVで敵国内の送電線を損傷させようと狙う場合、その翼前縁や胴体外皮に、細いワイヤー状の良導体を、半埋め込み式に貼り付けておく着意があらまほしい。できれば、活線に衝突する寸前から衝突直後にかけて、無数の長いフィラメントをばら撒けるシステムだと、尚可。

 次。
 Defense Express の2024-1-23記事「Ukraine Seeks to Produce Mortars and Shells Completely on Its Own But It’s Not That Simple」。
    今次戦役中、ウクライナの兵器メーカー工場「Ukrainian Armor LLC」は、1000門以上の迫撃砲(120㎜、86㎜〔ママ〕、60㎜)を製造してウクライナ軍に納めた。

 直面している問題は、東部の製鉄所を敵に占領されてしまって素材の入手先を別に求める必要があることと、今次戦役前は年に100門のオーダーだった迫撃砲の製造ラインを、一挙に数十倍の量産ができるようにするには、設備投資の手間が必要だということ。

 UALの人いわく。120㎜迫の需要が高いが、これは製造が簡単ではない。

 弾薬の増産ネックは、火薬/爆薬のサプライが追いつかないこと。ウクライナ国内には火薬工業がないのだ。火薬類はすべて輸入するしかない。

 ※81㎜と82ミリなら1年あれば「戦時簡略化バージョン」を製造できたはずで、どうしてこいつらは2年間も言い訳ばかりしているのか、ほんとうに謎な連中だ。ところで迫撃砲とその弾薬を、戦略機動/戦術機動させるのに、いちばん安い手段は何があるのか? 今、フィリピンには、タクシー型だけでも300万台以上のトライシクルが営業していて、おそらく年に30万台以上、増加中だろう。175cc、4ストロークで、燃費はリッター57kmの自動二輪車。クラッチ付きだが、サイドカーをとりつければ、素人運転手でも、最初から誰も転ばないわけである。客車サイドカーがとりつけられることが多いようだが、「屋台」をとりつけているユーザーもいる。暑い国だから、その屋台とバイク本体をひとつの「日除け屋根」によって蔭にしている改造も見かける。これは、ウクライナの最前線に持ち込んだ場合に、敵の偵察UAVのサーマルカメラの眼から夜間のエンジンの熱輻射が遮蔽されることを意味し、理想的だ。フィリピンのタクシー型トライシクルの場合、バイク本体の後部荷台にも人を坐らせれば、最大で6人を運べてしまう。82ミリ迫撃砲なら弾薬コミでも成人の体重以下だ。フィリピン人が、これらの175cc.トライシクルを愛用する理由は、とにかく故障しないからだという。だったらこれはウクライナでも使えたはずだ。フィリピンでカスタムしてフィリピンの工場から直送すればよかったはずだ。それらは、患者輸送用にも使えるし、戦争が終ったなら、「屋台」商売用に転用したっていい。全く無駄にならぬ人道的な援助にできたはずだ。この世界には、そういう機転が利く者がもっと居て欲しいと願わずにいられない。