Defense Express の2024-2-17記事「Valuable for russia Cargo with North Korean Weaponry Sank Along with Caesar Kunikov Ship, Destroyed by Ukraine」。
露SNS「テレグラム」への書き込みによると、揚陸艦『Caesar Kunikov』を無人特攻ボートの片舷連打によって沈められてしまった黒海艦隊のヴィクトル・ソコロフ司令官が馘にされた。
この揚陸艦は、じつは、輸送船として使われていた。その積荷が、北鮮製の弾道ミサイルであった。それも数十発はくだらないという。さらに、北鮮製の野砲用の砲弾も1000発以上あったという。そして同艦には北鮮の軍事専門家が3人同乗していたが、3人とも死亡したという。
北鮮人はプー之介によって完全な安全を保証されていたのに、あっけなく巻き添えになったので、プー之介が怒り、艦隊司令官を解職したという。ソコロフは刑務所に行く可能性があるという。
次。
Defense Express の2024-2-17記事「Warhead of North Korean Missiles Weighs Up to 1,000 kg But the Fire Accuracy is Low, Ukrainian Study Shows」。
ブチャ市近くに着弾した北鮮製の地対地弾道弾。KN-23かKN-24かそのどちらかなのだが、500kg弾頭にしてはクレーターがでかすぎる。どうやらその弾頭重量は1トンなのではないかと考えられるようになった。
従来の西側の見積もり。KN-23はレンジを690kmにするために弾頭重量は軽くしてあるだろう。それに対してKN-24は、410kmしか飛ばない代わりに、弾頭重量は400kg~500kgくらいあるだろう、と。
最新知見。KN-23/24の弾頭重量は1トンありそうだ。そしてこれまで実際に飛んだ最大のレンジは650kmで、そのさいの弾頭重量はすくなくも500kgはあった。
2023-12-30から2024-2-7のあいだに、ウクライナ領内には北鮮製の弾道ミサイルが24発着弾し、それによってウクライナの住民14人が死亡し、70人が負傷している。
この24発のうち「狙ったところに落ちたな」と思われたのは、たったの2発であった。そのひとつは Kremenchuk の精油所を狙ってきたもの。もうひとつは Kanatove 飛行場をねらってきたもの。
それ以外は、狙ったと思われるところからは2km以上も離れており、中には、弾頭が空中で自爆してしまったものもあった。
ようするに北鮮製のミサイルは信頼性が低く、その精度の悪さを弾頭重量の大きさで補おうとしている設計思想なのだということが、見えてきたのである。
※カミル・グリーフ氏が前々から指摘していたことが証明された。もし、西側製の最高性能のNCマシンを工場に導入していないならば、その工場からは、けっして精度の高いミサイルは製造されてはこない。だから、工作機械類のメンテも禁ずる西側の対露経済制裁には、大きな意義があるのだ。
※KN-23が着弾した原野林中のクレーターの俯瞰写真があるのだが、「これが黒土帯というやつなのか」と感心して見入ってしまう。地層がよくわかるのだ。地表から掘り下げて、人間の身長の数倍のところに、初めて粘土帯らしきものが出てくる。その上はすべて黒土帯なのだろう。おそらくこの粘土帯があるがゆえに、融雪期には表土が泥濘化しやすいのだろう。そしてこの表土。毎年、重農機で2mくらい客土してやれば、もうそれだけで、肥料も要らずに、同じ作物を連作できてしまうのではないか? これほどに恵まれた平地が耕作地として開墾もされておらず、首都からちょっと離れたところに拡がっているのだ。
次。
Paul Goble 記者による2024-2-15記事「Water Shortages in Russian-Occupied Crimea Set to Trigger Mass Outmigration」。
クリミア半島は気候は好いのだがそこに工業や人口が集中すると「用水」が足りなくなる。これは慢性的である。水が不自由なのを理由としてすでに住民50万人が半島を離れた。これからさらに水が足りなくなるとさらに250万人の人口が半島を出るしかなくなるだろう。
プー之介が2022-2に狙った目標のひとつは、クリミア半島への水源を占領することだった。
※『星条旗新聞』によれば、米海軍は真珠湾に原潜修理のための乾ドックを新規に築造する。その工事費は34億ドルで、米海軍の歴史上、最高額の土木工事となる。基礎のパイル打ちは今月スタート。竣工は2028年前半を見込む。
次。
Boyko Nikolov 記者による2024-2-16記事「Russian forces built a 3km underground city on the Kherson front」。
『イズヴェスティア』が報道。ヘルソンの最前線では露軍が「地下都市」を構築しおえたと。
ドニエプルの兵士たちを「冬営」させるための居住区を、地面の下に設けたのである。
※雑報によると、露軍の戦車の天板に、タコの吸出しのように貼り付けておけば、半自動で敵のFPVドローンに対してECMをかけられるという触れ込みだった「Volnorez」が、内部回路の発熱により勝手に自損してしまう欠陥商品であることがバレた。鹵獲品を仔細に検分すると、内部のハンダ付けの特徴がすべて等しく、典型的な中国製の子供用ラジオといった印象。じっさい中国製なのだろう。それで、使い始めてから壊れるまでの時間も、ピタリと揃うのだ。これも中国商品の特徴である。この製品は強い電波を発するためにトランジスターから必然的に発熱する。しかるに、その熱がどこにも逃がされない。ひたすら密封空間の中に籠もるようなデザインとなっている。だから時間が経てば「自焼」状態となり、燃え尽きる。この新兵器、露軍は単価35万ルーブルで調達したようだが、原価は6万ルーブル〔=9万8000円〕以上ではあり得まい――とのこと。