半没の衛星通信中継用の無人艇を敵軍港の沖までアプローチさせ、そこから有線誘導の片道自爆UUVをリリースし、ペリスコープを頼りに攻撃させればいいのか。

 H I Sutton 記者による2024-2-19記事「Houthi Lethal Underwater Drones Adds New Threat to Red Sea」。
    セントコムがフーシのUUVをイエメン沖の紅海にて破壊したと発表したのは2-18である。
 その数日前、セントコムは、米コーストガードが1月に洋上で押収した船の積荷写真を公開した。そこには、無人爆装艇の部品に混じって、イランからフーシに届けられるUUV部品も写っていた。

 イラン製のUUVは「片道攻撃水中ドローン=OWA-AUV」のように見える。これは魚雷よりも長い距離を、ゆっくり動く。相手が港湾内に碇泊している艦船ならば、この武器は効果的である。

 押収したイラン製UUVをじっさいに見た人から聞いた話だと、筒体の背中部分に短い「檣」が付いていたと。つまり全体の姿は短魚雷なのだが、やはりそこから細いペリスコープ(先端にCCDカメラ)を海面上に出して前方を視ながらリモコンしていたのだ。
 信号の送受は有線を用いるようだ。これは2022-3にイランが宣伝目的で公表した写真を仔細にながめると推定できる。尾部にある有線リモコン関係の何かを網で隠しているのだが、その隠し方が完全ではないのだ。

 ハマスが2021にイスラエル沖の天然ガス採掘リグを攻撃しようとしたときもこれを使ったという。

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 2024-2-20記事「A hangar with destroyed Russian equipment」。
   ウクライナの「ワイルド・ホーネット」というFPVドローン製造メーカーが驚きの戦場実写ビデオを公表した。爆装クォッドコプターがザポリッジア戦線から6kmに位置する露軍の巨大なAFVガレージ(屋内モータープール)に入り口から堂々と進入して、屋内の獲物を物色し、BMPや戦車にぶつかって行く。屋根と壁で囲われているガレージ内に入っても、ビデオ信号は途切れず、リモコン操縦も継続されている。すごい。

 ※露軍の野砲の損失を公開画像から丹念にカウントした暇人がいて、その表がSNSに公開されている。以下に記す。まず自走砲から。2S1は、2022-1には1689門あったが、2024年の現在は1377門に減った。同様、2S3は、847門が512門に減った。2S4は、403→193門。2S5は、600→351門。2S7は、236→104門。2S9は、560→294門。2S19は、115門が130門に減った。牽引式迫撃砲は、開戦前2365門あったのが、44門に減った。以下は牽引野砲。D-30は、3772門→1583門。D-20/D-1/M-30は、4933→3464門。MT-12は、1398→627門。2A65は、571門→242門。M-46は、665→600門。2A36は、922→221門。ML-20は、5門→5門で変わらず。B4Mは、ゼロ→ゼロで変わらず。

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 Alexey Lenkov 記者による2024-2-19記事「German hitch: Indian Arjun 1A tank faces 4-year development delay」。
   インド陸軍が次の主力戦車にしようとしている「Arjun マーク1A」の量産計画が遅れている。
 この戦車の主砲は、120㎜の施条砲である。

 問題は、ドイツ政府がMTU製エンジンの対印輸出を控制していること。かれこれ4年もすったもんだしている。

 ※いま、インドと中国以外で、ロシア産の原油を最終的に購入している客は、南米とアフリカ諸国がほとんどだという。中東の産油国は、中継貿易で稼いでいるようだ。

 ※ウクライナ版の竜の歯。設計図によると、1辺が4040㎜の四面体である。これで全高は900㎜となる。ただし、頂部は吊り上げ作業用に埋め込まれている「アイ」が剥き出しにされる必要があるので、コンクリートは高さ810㎜のところで摺り切られている。「アイ」(たぶん棒鋼を枉げたもの)は全体が文具のペーパークリップ状をしており、その天地長は800㎜ある。ピラミッドの底に近いところまで埋め込んでおくことで、吊り作業中にピラミッドの胴が上下泣き別れとなる割れ破壊を防止するのだろう。

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 Ralph Schoellhammer 記者による2024-2-20記事「A tale of two energy revolutions: How Germany got it astonishingly wrong and the United States got it astoundingly right」。
    ドイツ経済は2024年にはマイナス成長が予想されている。どうしてこうなった?
 理由は3つ。エネルギー価格をじぶんで高くした。政府が余計な規制ばかりする。技能を有する労働者が足らない。

 電気代を高くすることにドイツ政府が積極的なのでどうしようもない。彼らは、1年に170テラワット×時を発電してくれた原発をシャットダウンしてしまった。それはベルギー1国が1年に発電する電力の2倍以上だったのである。

 ドイツは、天然ガス火力発電所を全欧一の規模で大増設することで、その穴埋めをするつもり。すでに進んでいる建設工事を止める意思はシュルツ政権には無い。

 独政府はCBAM=炭素国境関税 を支持した。輸入品についていちいち二酸化炭素排出の過去を調べ上げるお役所ルール。

 何の技能ももっていない移民ばかりをやたらに増やす「ベーシック・ユニバーサル・インカム」制度。これは、パートタイマーを、フルタイマーよりも、収入面で厚遇してやる制度である。

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 Joseph Trevithick 記者による2024-2-19記事「Navy Has Fired Around 100 Standard Series Missiles At Houthi Drones, Missiles」。
    いったい米艦隊は何を使ってフーシのドローンを撃墜しているのかと思っていたら、これまですでに100発以上の「スタンダード・ミサイル」を艦対空モードで射耗しているということが判明した。CBSの「60ミニッツ」が明らかにしてくれた。
 交戦は昨年の10月から継続している。

 スタンダード・ミサイルにもいろいろあるが、最新の「SM-2 ブロック3C」ならば1発200万ドルだし、「SM-6 ブロック4」なら400万ドルする。
 それをバカスカと、低廉なドローンに向けて撃ちまくっているらしいのだ。

 スタンダード・ミサイルにもいろいろあるが、最新の「SM-2 ブロック3C」ならば1発200万ドルだし、「SM-6 ブロック4」なら400万ドルする。

 ※CNNによると、ウクライナに着弾した北鮮製の弾道ミサイルのパーツに米国製や欧州製が使われていることが確認されたと。