露軍はついに、中共製の122ミリ野砲弾を使い始めた。D-30用。

 OSINTグループがXに投稿して暴露した。

 砲弾の表面には漢字表記はなく、ロシア語表記だけなのだが、外見から「OF-56IM-1m」と同定できるのだという。これはロシア製の砲弾よりもレンジが4km、長いという。

 なおOSINTグループは、2023-10-31までに北鮮から5000箱の舶用コンテナがロシアに渡されたので、152ミリと122ミリの砲弾は50万発がすでに渡っただろうと推計している。信管は「RGM-2」だという。

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 Defense Express の 2024-3-3記事「How Aircraft Can Evade Patriot Missile: Why Is It Easier to Shoot Down Su-34 Than Su-35」。
    ペトリオットの「PAC-2/GEM+」の場合、最大交戦レンジは160kmだが「ノー・エスケープ・ゾーン」は110kmである。

 敵機(スホイ35とスホイ34)の対策としては、まずペトリの捜索レーダーを感知できなくてはいけない。ついで、その捜索レーダー波が、追尾レーダー波に切り替わるから、それを感知したと同時に、「カウントダウン」を始める。

 高い高度を飛んでいた場合は全速でダイブして、そのあと超低空を、アフターバーナーを使わずに遠ざかるようにする。

 ここで、「スホイ35」と「スホイ34」の運命は分かれてしまう。
 スホイ35はドッグファイト戦闘機なので9Gで旋回できる。スホイ34は対地直協機なので7Gが限度だ。

 スホイ34は、急旋回を始める前に、兵装を捨てて身軽になる必要もある。機体が重い割にエンジンが非力だからだ。

 この差は統計にあらわれている。2月17日から3月2日までのあいだに、スホイ34は12機がペトリによって撃墜されてしまった。それに対してスホイ35は2機がやられたにとどまっている。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-3-3記事「Britain began producing Soviet MT-LB, BMP, and T-72 spare parts」。
     英国内にある工場が、宇軍が装備する装軌式AFVのための履帯ブロックとスプロケットホイールを製造し、スペアパーツとして供給することになった。

 その会社名は「Cook Defense」社。
 別にソ連のAFVに詳しいわけではないが、英国の「タンク・ミュージアム」に旧ソ連軍AFVは各種揃っているので、そこから採寸すればいいのだという。※タミヤかよ。

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 カミル・ガリーフ氏による2024-2-25記事。

   ナワリヌイは米国の政治家がマスコミ受けをよくするためにどんなイメージ戦術に縛られているのか、それを理解しており、それをじぶんにも課していた。

 簡略に言うと、俺は「ファミリー・マン」だぜ—というイメージが、米国では重要なのである。
 独りでバリバリやっているのではなく、家族をこんなにも大切にしている善い人なんですよ、と映像でPRし続けなくてはならない。

 西欧にはこのような政治風土は無い。ましてロシアには……。だからナワリヌイのPR戦術は、奇怪だった。ロシア人には、新風と映った。

 なぜ欧米でこの違いがあるかというと、合衆国には「君主制」の過去がない。その歴史の違いから、有権者は君主らしく見える人物からは感作を受けにくい。

 では合衆国大統領は、何らしく見えているのか。「ピューリタン教会の長老」である。

 ロシア政治では、「家族」がボーナスポイントになることは絶えて無い。
 もしロシアの政治家があらゆる場所に女房連れで現れたら、彼はヘイトの対象になる。

 ロシア国民から見て、じぶんたちのツァーリが女房の意見なんか聴いているようでは困るのだ。指導者として頼りないと映ずるのである。

 ニコライ2世も、ゴルバチョフも、それで蔑まれた。

 ロシアでは、指導者は、むしろ独身が好い。
 さもなくば、あたかも独身者であるかのように、配偶者を表舞台に出さないのが善い。

 ナワリヌイはロシア市民に期待を持たせたが、それはプーチン政治があまりにも息苦しいからである。

 ナワリヌイには、類い稀な「自信」があった。それが周辺者を感化した。それはカルト教組にも似ていた。
 ナワリヌイがロシアに帰国したとき、外部の観察者は皆、それは自殺行為ではないかと思った。しかし本人だけはそう思っていなかったのだろう。

 彼は自分が最後に勝つと信じていた。彼じしんがそう信じていなければ、周囲がそれを信ずるわけがない。

 ※2023-8月時点でフィンランドの街角にはこんなポスターが貼られていた。そこには英語で「NO TO PUTIN/NO TO NAVALNYI」「TOTAL COLLAPSE FOR RUSSIA, NOT A NEW TSAR」とアジられていた。隣国はちゃんと分かっている。