マクロン大統領は木曜日に仏国会議員たちと会い、露軍がもしキーウに迫るなら仏軍をウクライナに派遣するつもりであることを強調した。

 John Vandiver 記者による2024-3-7記事「Soldiers need abundant, cheap drones for training to adapt tactics, report argues」。
     ウェストポイント内にある近代戦研究所が水曜日に公表した提言。
 末端露兵がすっかりミニドローンの使い手に成長しているのに、末端米兵がその教育を受けていないのはまずい。二等兵に安価な市販ドローンを与えて、壊してしまうのを前提に経験値を蓄積させておくのが緊要だ、と。

 米陸軍は2023夏にドイツの基地でウクライナ兵を訓練してやったのだが、そのときウクライナ将兵たちから逆に呆れられたという。米陸軍内には「Mavik3」級の最も低廉な市販小型ドローンすら、正式の装備としては存在せず、誰もそれを使わないし使えないという事実を知って。

 小隊や分隊のレベルで、市販の安価なドローンの調達要求ができなくてはいけない。こんなものは上からお仕着せにするものではない。そしてそれらドローンは、訓練で壊してしまっても可い、とする。そうしなければ本番が来たときに習熟曲線の最善レベルで戦場に臨むことができない。

 演習では、悪天候時や、仮装敵からの間接砲撃があるという想定下で、末端部隊にドローンを駆使させるべし。

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 Defense Express の2024-3-8記事「Ukrainian FPV Drones With Shrapnel Munitions Work Great on the Battlefield」。
    「スチール・ホーネット」社は、FPVドローンの下につるして、敵兵集団の頭上数mで炸裂させ、鉄球を飛散させる榴弾を製造中。すでに戦場でそれは使われている。

 スチールホーネット社は、ドローンに吊るす兵装の専門メーカーである。

 榴弾は、小さなものだと800グラム。大きいものだと2.8kgある。

 メーカーは今、クォッドコプターの片道「自爆」ではなく、ドローンから投下した爆弾のエアバーストによって同じ殺傷力を実現できないか、模索研究中である。

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 Tyler Rogoway 記者による2024-3-7記事「This Is How The U.S. Could Set Up A Gaza Beachhead, But Not Without Risks」。
    米海軍の「遠沿海積荷移転用ドック(Expeditionary Transfer Dock)」という特殊装備を使えば、ガザ地区に対する人道支援は効率的にできる。

 この船は、コンテナ船やバラ積み船から荷物を卸下して、それをホバークラフトに載せ換えてやる、水上プラットフォームである。すなわち、貨物船に横付けすれば、そのプラットフォーム自体が、LCACを3隻迎え入れられる浮きドックとなる。低乾舷の荷捌きスペースも提供。重量物運搬船の改造船なのでこの乾舷は可変だ。

 米海軍はこの特殊船を2杯、もっている(USNS Montford Point =T-ESD-1 と、USNS John Glenn =T-ESD-2)。

 ※この浮き埠頭の人工入り江には、上陸用舟艇でも漁船でも入れることができるので、能登半島災害のようなケースでは重宝するはずである。

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 Brendan Cole 記者による2024-3-7記事「Russia Hit By Tsunami Of Bankruptcies」。
   ロシアの経済新聞『コメルサント』の報道によると、2024年の1月と2月の企業倒産は、それぞれ前年同期の1.57倍と1.61倍であった。