ルーマニア国内に現在、欧州最大となるNATO軍基地が建設中である。独ラムステイン基地よりも巨大だという。滑走路付きで、将兵10万人が常駐するという。

 ルーマニアはウクライナ製の無人爆装艇も買い付けるそうだ。
 わたしが運輸機械メーカーの経営幹部ならこの基地の近くにショップを置いて「デュアルユース品」を売りまくれないかとまず考える。

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 Robert Schreiber 記者による2024-5-18記事「Revolutionary Laser Technology Shapes the Future of Space Exploration」。
   髪の毛ほどの太さのウォータージェットを噴流せしめ、その水の線を擬似的なファイバーケーブルとして、強力なレーザー光を送り込み、それによって対象物を溶断しながら洗浄と冷却もしてしまうという新加工技術を欧州企業が開発した。

 ※このニュースを見て思ったのだが、オモチャの「水鉄砲」の水流にパルス電流を載せるようにしてやったら、「非テーザー式テーザー銃」が、できるんじゃね?

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 2024-3-17記事「Drone attacked a military helicopter in unrecognized Transnistria」。

 モルドバ国の東縁を、以前からロシア人が占領しており、流域の地名にちなんで「トランスニストリア」と自称しているのだが、同地方に対する、初めてのドローン攻撃が実行された。攻撃者は名乗り出ていない。

 いきなり、駐機中の露軍の「ミル-8」に直撃。炎上して灰燼に帰した。ぜんぶで3機しかない輸送ヘリの1機だという。

 ヘリパッドから6kmのところに、道路の立体交差「Kleverny橋」があって、そこを常続監視しているビデオカメラのフレーム内に、一部始終が偶然に映った。
 被弾する模様が鮮明に動画で記録されたのだ。それがSNSに出ている。

 これは、実戦で、漫然と駐機していた軍用ヘリに小型のドローンが奇襲的に命中したのを実録した最初のケースだと思われる。周辺を誰も警備しておらず、消防車も駆けつけていない。

 小爆発だけで、いともかんたんに軍用ヘリが全焼してしまっている。
 この動画を見たら、もはや固定的なヘリパッドはこれからの前線ではありえないということがよくわかる。

 ※AI生成のエロGIFが急速に進歩中である。これは何を意味するかというと、画像ライブラリ照合の面倒なソフトウェアの代りに、簡易な「呪文」で自律特攻プログラムを書けるようになるかもしれないということである。「地上に駐機しているヘリコプター/輸送機を見つけ、そこに向かってダイブせよ」とテキストでコマンドしておくだけで、あとはマシーンがそれを実行してくれるようにもなるだろう。その未来は、人々が考えているよりも、早くやってくるだろう。

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 Defense Express の2024-3-17記事「Not a Day Without russian Oil Refinery Burning: Even Small Plant Used to Make $1.75 Billion Yearly」。
    ウクライナの無人機による対露の戦略爆撃は「保安部」が仕切っている。彼らはここのところ、最前線から900km以内にあるロシア西部の精油所を集中的に狙い撃ちしており、日曜日には、13番目の精油所を破壊した。

 これらの精油プラントには1箇所につき数億ドル単位の投資がされており、それが毎年、1億ドル~数十億ドルを稼いでいる。

 トータルではロシアの政府歳入の過半は石油・ガス輸出から来ている。そのうちの4割をすでにダウンさせたという見積もりをする者もいる。

 ※パイプラインをぶっ壊してやるよりも、おおもとの原油精製用の蒸留塔を燃やしてやった方が、ロシア政府には大きなダメージとなり、しかも攻撃を実行するための負担費用は格段に低いというシンプルな新現実が浮上中だ。精油所の蒸留塔は高く聳えているので、低空飛行のドローンをそのまま水平飛行でぶつけてやればいい。内部はすでに高熱だから、構造が破壊されればすぐ炎上する。もしかするとFPV操縦にする必要もなく、電波航法の精密版を使えば、自律で当たるかもしれない。パイプラインと違い、修理は安価にはできない。これまでは、パイプラインを破壊すると、ウクライナ政府とEUとの関係がぎくしゃくする政治リスクがあった。が、精油所破壊ならEUも文句は言えないはずだ。これはロシア側には対抗不能だと思う。すべての精油所をシベリアに疎開させるしかないが、それには2年かかる。