またドイツ外務省は、今後、部内の公式文書でプーチンを「大統領」とは表記しないという。これは外務省のスポークスマンが語った。
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Bohdam Kolisnyk 記者による2024-3-18記事「How Ukraine can defeat the Russia」。
『Sunday Times』紙は教えられた。英国防大臣グラント・シャップスと、英陸軍総司令官トニー・ラダキンは、ウクライナの戦争指導部(大統領、国防相、総司令官シルスキー)に対して直接に戦略の指南をしていると。
ラダキンの見るところ、シルスキーは陸戦に関心を集中しすぎている。
ラダキンの主張。ロシアに勝ちたくば、クリミアとロシア海軍に攻撃を指向せよ。
ラダキンいわく。クリミアの失陥や、黒海艦隊の消滅は、ロシア人のメンタリティに深く刺さる。対露戦争に勝つには、それが重要なのだ。
シャップスいわく。プーチンをコケさせるためには、クリミア半島の奪還がいちばんだと。
シャップスいわく。いまや黒海艦隊は1隻も黒海で活動ができなくなっている。これは大戦果なのであると。
※報道されないところでもっと重大な相談がされているはずだ。精油所攻撃こそがロシア軍の継戦を不可能にするだろうという認識の擦り合わせだ。
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AFPの2024-3-17記事「Russia orders more firepower against Ukraine naval drones」。
日曜日、ショイグがロシア海軍に発破をかけた。毎日防空訓練と対無人艇の訓練をせよ。
またショイグいわく。軍艦には、大口径の自動火器を増設せよ。
※日露戦争時代の「リボルビング・カノン」が復活するか?
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The Maritime Executive の2024-3-18記事「Attacks on Refineries Force Russia to Ship More Crude and Less Products」。
ロシアのエネルギー大臣、ニコライ・シュリギノフいわく。2024-1と比べて、ロシアの精油能力は7%低下したと。
ロシアは先月、ガソリンの輸出を禁じた。他方で、タンカーによって輸出される原油は12%増えている(2月の統計)。
ロシアが原油と石油製品をタンカーで輸出している金額は、1日に均すと5億ドルである。
ロシア産の石油製品を最も大量に買っているのはトルコである。それに続いて中国とブラジル。
ロシア産の原油を堂々と買っているのは、世界に二ヵ国しかない。インドと中国。
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Sofiia Syngaivska 記者による2024-3-18記事「Ukrainian Developers Present Optical Fiber FPV Drone」。
ウクライナのDronarmia社が、有線誘導式のFPVドローンの動画を公開した。
開発しているのは一社ではないが。
Dronarmia社の製品は「Banderyk-Strichka」という。
ペイロードは3kg。滞空15分。攻撃半径1kmという。これは初期開発品のデータなので、今はもっと向上しつつあるそうだ。
標的自動識別AIである「マシンビジョン」を、機上搭載せず、オペレーターの手元のラップトップで処理してやるという分業流儀が、この光ファイバー有線誘導方式ならば、可能になる。これは、使い捨ての特攻ドローンを省電力化し、軽くし、電池の消耗を遅らせ、機体単価を安価にし、いろいろつごうがよい。
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The Maritime Executive の2024-3-17記事「Houthi Forces Continue Ballistic Missile and Drone Attacks」。
フーシは地対艦巡航ミサイルは使わないが、地対艦弾道ミサイルをしきりに撃っている。これと特攻ドローン(UAVとUSV)を併用している。
地対艦弾道ミサイルは85海里以上飛んで、アデン湾やイエメン沖を航行中の商船にじっさいに当たっている。そして爆発するのだが、ほとんど商船の船体にダメージを与えることがない。その程度の爆発力。
※誘導方式がまったく謎だ。どうやって、水平線より遠くの、動いているフネに当てる? もしかして「マシンビジョン」をイランももう使っているのか? さもなくば漁船偽装のFO船からレーザー・セミアクティヴ誘導か?