フランスは現在ルーマニア国内に1500名の仏軍部隊を駐留させているが、2025年までにこの部隊を4000人に増強する。

 その部隊は50両のルクレール戦車を装備するであろう。
 その120㎜砲は自動装填で、4km先の動いている標的にも当てられる。

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 Scott Murdock 記者による2024-4-1記事「Meet the Infantry Squad Vehicle: the Unholy Union of Pickup Truck and UTV」。
   ISV=歩兵分隊用車両。これを米陸軍は導入しつつある。バギー型のオープントップの4×4。なぜトラックではいけないのかというと、トラックは「遅い」から。FOB(最前線)まで速く駆けつけることが重要だから。

 「GMディフェンス」社は、民間の「シヴォレー・コロラド ZR2」の車体の上半分をとっぱらって、バギー化した。90%のパーツは共通である。

 エンジンは2.8リッターの「Duramax」。これも流用。ちなみにGMCの「キャニオン」もこのエンジンを積んでいる。

 トランスミッションは「6L50」という6速オートマで、やはりGMC製の「コロラド」や「ユーコン XL デナリ」が使っているものを流用。

 屋根は無いがロールケージはある。そこに迷彩網を丸めて載せれば屋根代わりになる。
 座席は9人分もある。

 米陸軍ではまず、第82と第101空挺師団から、このISVを持たせる。ひきつづいて、他の部隊にも普及させる。

 ISVは、ロールケージ込みでもチヌークの荷室に入る。

 患者輸送用バージョンは、長さ5.5フィートの寝台と、4~5名分の座席。

 座席を2名に減らして荷台を最大化すれば、そこには3200ポンドの重火器や弾薬類を積載できる。しかも、上空からはあまり目立たないというところにISVの効能がある。

 ヘッドライトは赤外線に切り替えられる。それで夜道を疾走できる。

 ISVの横幅は82インチ。高さは84インチである。これでCH-53の荷室にも収まる。

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 Defense Express の2024-4-2記事「Poland Wants to Spot russian Cruise Missiles From Fire Lookout and Cellphone Towers, Get Notified via Mobile App」。
    ポーランドはだだっ広い森林国で、「高地」が無いために、「見張り」が難しい。
 そこで、原生林内には点々と、高さ35mの「火の見やぐら」を設けている。ここから人が見渡すと、半径10km~15kmの視程が得られるという。

 ポーランド政府は、この既存の「火の見櫓」を利用して、ロシアの巡航ミサイルを早期警戒するネットワークを構築しようとしている。

 すでに櫓の4割にはリモコンできるモニターカメラがとりつけられている。これは「野火」を発見するための設備。

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 ストラテジーペイジ の2024-4-2記事。
   ロシアのバルチック艦隊は今、潜水艦×1、駆逐艦×1、フリゲート×2、コルヴェット×22である。この他に揚陸艇、掃海艇、警備艇などの補助艦艇が数十隻。

 ロシアの7人乗りのトロール漁船『Kapitan Lobanov』は、バルト海での漁を了えてカリニングラードに帰港する途中、この狂犬艦隊からミサイルを2発、撃ち込まれてしまった。

 1名即死。2名行方不明。4名が救助された。
 漁船は全焼した。

 関係者にはロシア政府から緘口令。おかげで事件の発覚までに数日が経過した。

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 Thomas Newdick 記者による2024-4-2記事「Russia’s Shahed-136 Factory Attacked By Light Plane Converted Into A Drone」。
    露領のタタルスタンにあるTelabugaという町でイラン設計の「シャヘド136」を量産していたのだが、そこに無人爆装機が特攻してきた。
 この機体が低空飛行しているところを誰かが撮影してSNSに上げた。
 それをみると、只のUAVではない。有人のウルトラライトプレーンを無人機改造したものだと判った。

 ウクライナのメーカーが戦前から製造販売していた「A-22」ではないかという。
 ウルトラライト・プレーンは、部品をバラした梱包で出荷されて、購入したユーザーが組み立てる。これは特攻機に改造するのにもちょうどよいのだ。

 A-22に燃料を満タンにすると、パイロット1名を乗せて680マイル飛べる。

 ※ネットで調べると、メーカーはAeroprakt社。2人乗り。英壕市場での商品名は「Foxbat」。米国市場では「Valor」。キットは500パーツからなり、この梱包を受取った人は、1人で500時間作業すると、機体を組み立てられる。初飛行は1996年。販売は2000年からなされている。失速速度は52km/時と自動車並。エンジンはRotaxの「912UL」(80馬力=60kW)が標準だが、他のエンジンにもできる。ウイングスパン10.1m。空虚重量260kg。MTW=450kg。最大速力170km/時。巡航160km/時。航続距離1100km。離陸滑走路は90m必要。



自転車で勝てた戦争があった