棺桶兼用のビバーク用カプセルテントがあってもいいはずだ。災害地用の。

 そのようなカプセルなら、自転車にくくりつけて運ぶことも容易になる。

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 AFPの2024-4-7記事「Missile hits near ship off Yemen: security firms」。
    アデン港の南西海面にて、1発の対艦弾道弾が、商船に至近弾となった。日曜日に英国の民間護衛会社「United Kingdom Maritime Trade Operations」が発表。事件は発表の24時間前以内に起きたという。

 船体に損傷はなかった。クルーも安全であった。

 別な護衛会社「Ambrey」もこの情報を裏打ちした。

 この対艦弾道弾が飛んで来る数時間前に、フーシは、イエメンのホデイダ港に向けても2発のミサイルを発射していたという。
 そのうちの1発は米国が率いる連合軍が迎撃した。2発目は船舶を逸れたという。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-4-8記事「Iranian 358 loitering missile linked to $12M Israeli UAVs downing」。
   レバノンでヒズボラが、イスラエル軍の高性能な偵察ドローン「ヘルメス900」と「ヘルメス450」をあいついで撃墜した。4月6日に。

 これまでイスラエルの周辺のゲリラが、イスラエル軍運用のこのクラスの偵察無人機をSAMで落としたことはなかった。

 西側の事情通は、このSAMは、イラン製の「ロイタリング・ミサイル」と呼ばれるモノではないかと。「358」という数字だけが知られている。

 小型のジェットエンジンで「巡航」できるSAMである。イランしか持っていない特殊兵器。
 シーカーは赤外線で、全長は3m。ダッシュ速度は出せないが、持続的に在空できる。

 ちなみに「ヘルメス900」は1機が1000万ドルする本格的なものだ。

 この特殊SAMは、奥行き50kmの戦場の空を脅威できる。

 敵機がやってきてから発射するのではなく、敵機がやってくる前に、戦場の上空に飛ばしておく。このミサイルは上空を周回しながら自律で在空の敵目標にロックオンする。ロボット・ミサイルだ。

 「ヘルメス450」の単価は200万ドルくらいである。

 「358」の単価は推定するしかないが、7万ドルから12万ドルだろう。つまり、こいつが実用化したことで、高額なのにステルス性が無い低速の偵察UAVは、ただの餌食でしかなくなってしまう。

 ※ネタニヤフはもうここまできたら、一刻も早くイランと直接対決したくてたまらんだろう。そこまでやらないと退陣なんてできまい。

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 Ashish Dangwal 記者による2024-4-8記事「Direct HIT! Russian Navy Claims 1st-Ever Interception Of Storm Shadow By Ship-Launched Pantsir-M Missile」。
     ロシア国営メディアは7日に宣伝した。「ストーム・シャドウ」を、艦対空ミサイルの「Pantsir-M」で撃墜したぞ、と。

 黒海の露艦で、このSAMを装備しているのは「Karakurt」級のコルヴェット『Cyclone』だけである。

 「Pantsir-M」から発射するミサイルは1種類ではない。そのひとつは、2段式の固体モーター。レンジは20km、高度は1万mまで対応する。

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 2024-4-8記事「Ukrainian Mortar Crews Upgrade with DMS-8 Digital Sights」。
   宇軍の迫撃砲操作員は、あたらしい「DMS-8」というデジタル照準機を受領しはじめた。光学照準機に追加するように装着すると、バリスティックコンピュータになって、狙いを補助してくれる。

 夜間も見える。リチウム電池の「CR2032」1個で5時間作動。

 射出瞳孔径4ミリ。
 この機材だけの重さは1.05kg。

 弾種ごとに射表が変わるので、いちいち覚えていられないが、この機材の助けを借りれば、素人兵でも古兵並の照準ができる。

 ※明日のニュースは都合によりお休み。